霧に包まれることが多い春の香港
こんにちは、香港ナビです。長く寒い冬がようやく終わり、街のいたるところで春の訪れを感じる今日この頃。香港にも短い春がやってきました。ぽかぽかと暖かい日本の春とは対照的に香港の春といえば、ずばり一言「湿度100%」。実は一年でもっとも湿度が高くなる、いや~な季節なのです。なんだかすっきりしない日が続く春の香港ですが、今回はそんな季節の香港の楽しみ方をご紹介したいと思います。
春の香港旅行の注意点
ifcもこのとおり。先端が見えません
★ 毎日がどんより、ぐずついたお天気が続く
3月から4月は最高気温25度前後、最低気温20度前後と、一見過ごしやすそうな天気にみえますが、一年のうちで湿度がもっとも高い季節になるため、街全体がどんよりと深い霧に包まれる日が増えます。天気によってはビクトリアピークやスカイ100など、展望台から霧が濃すぎて何も見えないということも。
★ 気温が高くても肌寒い
気温が20度を超しても湿度が90%を超えると、体感温度はぐっと下がります。特に朝夕は肌寒い日もあるので、スプリングコートやカーディガンがあると便利。気温は真夏ほど上がらないので、不快指数は低めです。
★ 食中毒に気をつけて
湿度が高くなるため、日のあたらない場所にはあっという間にカビが繁殖します。特にこの季節は衛生面に疑問がありそうなお店での食事には注意してください。食べ物のお土産にも気をつけて。また、窓のない格安ゲストハウスに泊まるときは、室内の壁、天井、寝具のカビにも要注意。
深い霧です
★ 飛行機や船の遅延することも多い
湿度が高くなり霧がひどくなると、航空機や船が遅延することもあります。できるなら、この季節は弾丸ツアーはやめて余裕をもって旅行スケジュールを組むようにしたいものです。航空機の遅延、欠航に派生する航空機遅延費用を補償してくれる海外旅行保険を購入しておくと安心です。
★ ヘアケア用品を忘れずに
これだけの湿度ですから、くせ毛の人は要注意。朝ちゃんと髪をセットしても外に出た瞬間、頭が爆発してしまいます。梅雨時に使っているヘアケア用品、ヘアアイロンなどを用意しましょう。
春におすすめの観光スポット
公園には美しい花が咲き乱れます
★公園散策
美しい花が咲き乱れる春。香港には街中に美しい公園がたくさんあります。金鐘の香港公園や銅鑼湾のビクトリア公園、尖沙咀の九龍公園など、春の訪れを感じさせる公園巡りも楽しいものです。
歴史的建築物巡りをしてみよう
★街歩き
湿度は上がりますが、気温は夏ほど高くならず、街歩きに最適の季節です。この季節に台風がくることは滅多になく、まとまった雨も降りません。いつもはなかなか行く機会のない、歴史的建築物巡りなんていかがですか?コンクリートジャングルとは別の違った香港を発見するいいチャンスです。
春の香港でできること
ゴージャスなスパを楽しもう
ぐずついたお天気の日が多い春の香港。夜景が満喫できるハーバービューのホテルを予約しても、滞在中のお天気によっては楽しみが半減してしまうことも。霧の多いこの季節は、景色は期待できないけれど、サービスのよい高級ホテルを思い切って選択するのもいいかもしれません。そして、節約したお金でグルメやスパを満喫しては?
春の香港おすすめメニュー
涼茶は身体の不調に効果てきめん
東洋医学では湿度が高くなってくると、体内に水分がたまり、全身の倦怠感、疲労感を感じやすくなるといわれています。ですから、この季節には香港の一般家庭では体内の湿気を取り除く「去湿(袪濕)」効果のある湯水(薬膳スープ)を作って、この嫌な季節を乗り越えるようです。旅行中、湿気のせいで頭がもやもやするときには、街角の涼茶屋さんや健康食品専門店でこの季節に効果ばっちりの薬膳スープや涼茶を試してみましょう。
いかがでしたか?日本の明るい春のイメージとは対照的などんよりとした香港の春。だけれど、街中が霧にすっぽり埋まる幻想的な景色を見ることができる唯一の季節でもあります。この季節ならではの香港を皆さんも楽しんでくださいね!以上、香港ナビがお伝えいたしました。