香港製造100% ! 大人気のクラフトビール・Yong Master (少爺) の醸造所へ行ってきました!

香港クラフトビール界の先駆者・香港内最大の醸造所を持ち数々の賞を獲得しているYoung Master Brewery(ヤングマスターブルワリー)。香港へ来たらぜひ飲んでみてください!

こんにちは、香港ナビです!

この数年 香港にブームを巻き起こしているクラフト・ビール。 つい先日まで、香港でビール文化はごく一部に限られていましたが、今は多くのタップルームがあり 世界中のクラフトビールを容易に購入する事ができるようになりました。
現時点で約30もの香港クラフトビール・ブルワリーがあるそうです。 ビール大好き人間のナビ、今回は香港クラフトビール界のパイオニアとも言える『 Young Master Brewery (ヤングマスターブルワリー) 』 へ行ってきましたので、その様子をご覧ください!

まだまだ寒い香港ですが、春は直ぐそこです。
ビールの季節に向けて準備しましょう!!

Young Master Brewery(ヤングマスターブルワリー)へ潜入!

 お伺いしたのはMTR南港島線(サウス・アイランド・ ライン)の黄竹坑駅から徒歩5分の場所にある、Young Master Brewery (ヤングマスターブルワリー)です。
今回マーケティングのAshleyさんに色々と案内をして貰いました。Ashleyさんに限らず、スタッフの皆さんはビールのプロ。それだけ勉強を積んでいるということです。皆で一丸となってアイディアいっぱいのクラフトビールを次々と生み出した結果が、 多くの受賞やファンの拡大に繋がっているのでしょうね。

さあ、こちらが黄竹坑のYoung Master Brewery (ヤングマスターブルワリー)です。
実はこの黄竹坑の醸造所は香港内で2ヶ所目。1ヶ所目の醸造所はここから程近いの鴨脷洲(アプレイ チャウ)にオープンしました。2013年秋のことです。 今回訪ねた黄竹坑のYoung Master Brewery は第2ブルワリーとして2016年夏にオープンしました。第1ブルワリーの約10倍もの広さを持ち、香港内で増え続けている約30ものクラフトビールブルワリーで最大の広さを誇ります。

店内の様子

店内の様子

テーブルや椅子にも、社名のかっこいいロゴが刻印されています

テーブルや椅子にも、社名のかっこいいロゴが刻印されています

古きよき香港を彷彿とさせるデコレーション

古きよき香港を彷彿とさせるデコレーション

スペシャルボトル

スペシャルボトル

Tシャツなどのグッズも売られています

Tシャツなどのグッズも売られています

クラフトビールのコンテストでの数々の受賞履歴

クラフトビールのコンテストでの数々の受賞履歴


Young Master の名前やロゴはとてもノスタルジックな香港のイメージがあり、一度見たら記憶に残ります。特にこのパンツスタイルのロゴは香港らしい雰囲気がいっぱいで、ビールラバーでなくとも魅力的に感じるはず。 Ashleyさんがこの社名やロゴの由来を教えてくれました。

Young Masterの創始者は 『工廠少爺』という名前の香港映画のストーリー に感銘を受け、そして 工場で働く 前向きで向上心のあるヤングマスターの精神と ビール造りとを重ね合わせたそうです。ビール造りはとても難しく困難ばかりですが、ヤングマスターのスピリッツに同じものを見出し同じ名前をつけたんですね。
また、困難極めるビール造りに立ち向かう精神を忘れないように、ブルワリーの場所もあえて鴨脷洲や黄竹坑といった、工業エリア内にしたそうです。香港島南部の工場ビル地区で、かつて昔の工業発展に貢献したヤングマスターたちと同じように、現代のヤングマスターもクラフトビールを製造しています。

そして一度みたら忘れられないパンツ・ルックのロゴマークにも想いが詰まっています。 一見するとこのロゴは香港映画によくあるカンフーパンツをモチーフにしたように見えますが、実際は社名のスピリッツと同じで、工場がキーワードです。60年代の香港の工場で働く人々のパンツスタイルがモチーフなのだそう。

Young Master の強い物作り精神と香港への想いを知り、ますます魅力を感じてしまいました。

どんなクラフトビールがあるの?

Young Master では常時、数種類のクラフトビールを製造しています。
まずは、『イヤーラウンド・ビール』 と呼ばれる一年を通して飲むことができるビール。現時点では7種類のラインナップがあります。
次に、シーズンごとに替わる季節限定のライン。いまの冬の時期は、2つのビールが期間限定で発売中です。
その他、限定品ライン、そして有名ホテルやレストラン等とコラボレーション商品など、多数のクラフトビールを香港に送り出しています。 
それぞれのビールは、香港のカルチャーや歴史・気候に因んだ、とても奥深い背景があります。ぜひ色々試してくださいね!
では、現在販売されているものを幾つかをご紹介します!

瓶ビールのラインナップ。ちなみに、ビールラベルはロゴと同じデザイナーにより、香港らしさを前面に打ち出したものとなっています。こういう素敵なラベルを見たら、パケ買いをする人もいそうですね~

瓶ビールのラインナップ。ちなみに、ビールラベルはロゴと同じデザイナーにより、香港らしさを前面に打ち出したものとなっています。こういう素敵なラベルを見たら、パケ買いをする人もいそうですね~

Cha Chaan Teng Gose 鹹檸啤。香港の茶餐廳で飲める鹹檸(塩ライム)のコンセプトで造られたもので、熱く湿気の多い香港でさっぱりと楽しめるサワービールです。

Cha Chaan Teng Gose 鹹檸啤。香港の茶餐廳で飲める鹹檸(塩ライム)のコンセプトで造られたもので、熱く湿気の多い香港でさっぱりと楽しめるサワービールです。

冬季限定のCelebration Ale。匂いも味もクリスマスによく飲まれるホットワインをイメージしたビールです。香港の冬はそれほど寒くないのでホットワインを飲よりも、このビールを飲んでクリスマスを過ごしましょう!という思いが入っています

冬季限定のCelebration Ale。匂いも味もクリスマスによく飲まれるホットワインをイメージしたビールです。香港の冬はそれほど寒くないのでホットワインを飲よりも、このビールを飲んでクリスマスを過ごしましょう!という思いが入っています

実は前からヤングマスターの大ファンのナビ。ファンになったきっかけが、このClassic Pale Aleです。2015年、2016年に賞を受賞しています。パッションフルーツやライチを思わせるフルーティな香りとアロマ的なフローラルの香りを併せ持つ、ビギナーや女性にも愛されるビールです

実は前からヤングマスターの大ファンのナビ。ファンになったきっかけが、このClassic Pale Aleです。2015年、2016年に賞を受賞しています。パッションフルーツやライチを思わせるフルーティな香りとアロマ的なフローラルの香りを併せ持つ、ビギナーや女性にも愛されるビールです

 本当はもっと多くの種類のビールがありますが、全部掲載しきれないのが残念です。
ご興味があれば、是非一度ブルワリーを訪れてください。販売されているものは、全て香港のブルワリーで製造された100%香港製造です。


いまや香港中のホテルやレストランで提供されて始めたヤングマスターですが、それぞれの場所で飲むことができるのは数種類のみ。でもこのブルワリーまで来ると、その期間にあるラインナップを試飲して、それから気に入ったものを購入できます。
珍しいものもたくさんありますので、スタッフの話をきいてビールの背景を知ったら もっと楽しめるはずです!
また、瓶ビールで購入もできますが、その場でCrowler(クラウラー)という缶にパックをするサービスもあります。フレッシュに蓋をしたばかりのビール缶にオリジナルラベル(名前を書いてくれます)を貼ってくれますので、これは嬉しいお土産になります。
(因みに、ブルワリー内にバーはありません。あくまで試飲までとなります)
色々な種類のラインナップを指定して試飲をしてから購入ができます

色々な種類のラインナップを指定して試飲をしてから購入ができます

ビールを注いでくれている様子

ビールを注いでくれている様子

Crowler(クラウラー)だと、このような缶にラベルを貼って名前を書いてくれます。ちょうど

Crowler(クラウラー)だと、このような缶にラベルを貼って名前を書いてくれます。ちょうど"2018"と書いてある部分に購入者の名前を書いてくれるんです

ちなみに、市内のバーでよく見るヤングマスターのロゴ付きのグラスも販売していますよ。グラスも欲しくなっちゃいますよね~

ちなみに、市内のバーでよく見るヤングマスターのロゴ付きのグラスも販売していますよ。グラスも欲しくなっちゃいますよね~


店の奥にはビールの醸造スペースがあります。平日は稼動中ですので立ち入ることはできませんが、土曜日に英語と広東語の『ブルワリー・ツアー』が開催ます。4000リットル入るという大きなシルバー製の樽が幾つも並んでいるエリアへ入り、ビール製造までを紹介を聞けるなんて、滅多にないチャンス。
何度目かの香港訪問の方や 香港製造品に興味がある方、そしてヤングマスターのファンでしたら きっと楽しいツアーになると思いますよ。 ツアーの申し込みは、ヤングマスターのホームページ経由で可能です。
瓶詰めのマシン

瓶詰めのマシン

冷蔵庫スペースにもたくさんのビールが並んでいます

冷蔵庫スペースにもたくさんのビールが並んでいます

MTR駅からの行きかた


MTR南港島線(サウス・アイランド・ ライン)の黄竹坑駅からは徒歩で約5分です。
駅のA出口を出てからは香葉道と南朗山道を経由し、高架下を通っている大通りの黄竹坑道まで行って下さい。
黄竹坑道を右に少し歩き、道路を渡るとそこはもうヤングマスターです。
1.駅の直ぐ近くにある南朗山道へ出てください。右へ少し歩くと、南朗山道と黄竹坑道が交わります

1.駅の直ぐ近くにある南朗山道へ出てください。右へ少し歩くと、南朗山道と黄竹坑道が交わります

2.黄竹坑道は、高架下を通る大きな道路です。この交差点を右へ曲がり黄竹坑道へ入ります

2.黄竹坑道は、高架下を通る大きな道路です。この交差点を右へ曲がり黄竹坑道へ入ります

3.黄竹坑道の途中はこんな景色です

3.黄竹坑道の途中はこんな景色です

4.黄竹坑道を少し歩くと大きな横断歩道がありますので、道の反対側へ渡りましょう

4.黄竹坑道を少し歩くと大きな横断歩道がありますので、道の反対側へ渡りましょう

5.横断歩道を渡って道路の反対側へ出たら、もう少し右へ直進します

5.横断歩道を渡って道路の反対側へ出たら、もう少し右へ直進します

6.少し行くとヤングマスターへ到着です。壁に素敵なアートが施されていますので、すぐに分かります

6.少し行くとヤングマスターへ到着です。壁に素敵なアートが施されていますので、すぐに分かります


 いかがでしょうか。やはり香港へきたなら、その土地で作られたビールを飲みたいものですよね。常に新しいビールを生み出し、不屈の精神で前進し続けているヤングマスター。
その勢いは香港に留まらず 最近ではシンガポール、そして2018年3月にはタイのバンコクへ進出予定です。
アジア中に広がる勢いのヤングマスター、これは飲まずに帰るなんて勿体無い!
まだ飲んでいない方は、ぜひ一度ブルワリーへ行ってみましょう!

Young Master Brewery (ヤングマスターブルワリー)
住所: G/F, Sungib Industrial Centre,  53 Wong Chuk Hang Road,  Hong Kong
電話: +852 2783 8907
営業時間: 月~土 09:00-18:00 
(土曜日のブルワリーツアーは事前の予約が必要です)
ホームページ: https://youngmasterales.com/

現在、市内にあるシティースーパー或いはマーケットプレイスにてボトル購入が可能です。

以上、香港ナビがお伝えしました! 

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2018-02-01

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