スタンレーへ行こう2011

欧米人でにぎわう香港島のリゾートで一日過ごそう!雑貨や洋服であふれるマーケットで買い物をした後は、海が見えるレストランで食事。見ごたえのある博物館もあります。

こんにちは、香港ナビです。今回は、香港島最南端に位置する美しいリゾート地、赤柱(スタンレー)を一日たっぷり満喫できる観光コースを紹介したいと思います。スタンレーは香港島の南部に位置する、海に面した小さな街。外国人好みの中国雑貨や掘り出し物がいっぱいの衣料品など、見て歩くだけでも楽しいスタンレーマーケットやオシャレなレストランやパブが並ぶ海岸通り、コロニアル風の建物が美しいマレーハウスなど、こぢんまりとした街にも関わらず、スタンレーには見どころがいっぱい。観光ツアーでも必ずといっていいほど立ち寄るスタンレーですが、1時間ほどの自由時間ではスタンレーの本当の魅力はわかりません。行ったことがある人もない人も、じっくりと時間をかけてスタンレーを楽しんでみませんか?それでは、行ってみましょう!

10:00 出発

エクスチェンジスクエアのバスターミナル エクスチェンジスクエアのバスターミナル

エクスチェンジスクエアのバスターミナル

スタンレーへは二階建てバスもしくはミニバスの利用が一般的。タクシーでも香港島中心部から150ドルほどで行くことができますが、オススメはやっぱり二階建てバス。日中、この路線を利用するのは観光客ばかりなので、バス利用初心者の人でも、安心して乗ることができます。 香港島の中心地、セントラル、金鐘、湾仔周辺からスタンレーまでは6、6X、66、260のバスを利用します。6Xと260はアバディーン・トンネルを利用し、6と66は山間部を通り抜けて、ゆっくりとスタンレーに向かいます。朝夕の通勤時間は、トンネル付近が非常に混み合うため、どちらのルートを使っても所要時間はあまり変わりませんが、車酔いをする方は、山間部を通らない6Xと260のほうが良いかもしれません。
海に面したサウスサイドのバス道 海に面したサウスサイドのバス道

海に面したサウスサイドのバス道

サウスサイドに入ると、二階建てバスは細い道路を両脇の木々に当たりながらダイナミックに走り抜けて行きます。また、このエリアの道路沿いには何十億円もする超高級住宅が立ち並び、アジアの真の大金持ちの生活を垣間見ることができますよ。

★そのほかのバス
香港島・銅鑼湾から
銅鑼湾登龍街ミニバス乗り場
40番の緑色ミニバス「赤柱市集」行き 
シティバス63、65、14など

九龍半島・尖沙咀から
シティバス973
スタンレーマーケット入り口のバスターミナル スタンレーマーケット入り口のバスターミナル

スタンレーマーケット入り口のバスターミナル

バスに乗って40分ほど、スタンレーマーケットの入り口に位置する「赤柱村、赤柱村道」に到着します。ほとんどの観光客はこのバス停で下車します。

11:00 スタンレー到着 スタンレーマーケットで買い物

バス停から坂を少し下っていくと、そこから先には、スタンレーマーケットが広がっています。どこのお店にも所狭しとたくさんのものが並び、欧米人好みの雑貨やアクセサリーや中国絵画などもズラリ。また、衣料品もこんなに安いの?と驚いてしまうものがたくさん。特に子供服の種類の多さと価格にはびっくりです。さらに、おみやげにもピッタリのリネンやシルク製品やレース、またストールなども驚きの価格で買うことができます。他にも中国の雑貨やスポーツ用品などのショップが立ち並び、時間がたつのを忘れてしまいそうです。どんなものに出会えるかしら、とワクワクしてきますね。

12:30 香港海事博物館の見学

スタンレーへ行こう2011 スタンレー スタンレーマーケット 香港海事博物館 スタンレーウォーターフロントマート 香港懲教博物館 赤柱軍人墳場 マレーハウス 天后廟赤柱卜公碼頭 スタンレーへ行こう2011 スタンレー スタンレーマーケット 香港海事博物館 スタンレーウォーターフロントマート 香港懲教博物館 赤柱軍人墳場 マレーハウス 天后廟赤柱卜公碼頭
マーケットを抜け、海岸に沿って歩いていくと、左手に趣のある建物が見えてきます。こちらは、「マレーハウス」と呼ばれる洋館で、香港に残る西洋建築のなかで、もっとも古いものの一つとされている歴史的な建物です。マーケットで買い物をした後は、このマレーハウス内にある香港海事博物館に行ってみましょう。 西洋と中国の貿易中継地として発展し、今日ではシンガポール、上海に次いで世界第三位のコンテナ取扱量を誇る貿易都市、香港。この博物館では、中国や日本などアジア諸国と西洋を結ぶ大切な中継地点として香港が果たしてきた役割を交易、船の発達、航路の歴史などのカテゴリーに分けて、詳しく説明しています。あまり大きな博物館ではないので、見学時間は1時間ほどで十分です。

13:30 ウォーターフロントでランチ

香港海事博物館の見学を終えたら、オシャレなレストランやパブが並ぶ海岸通りに戻りましょう。そういえば、ちょっとお腹がすいて来た頃かもしれません。海沿いの通りには、オシャレなレストランやパブが連なり、早い時間からテラスでグラス片手に食事を楽しむ人の姿も見られます。 また、スタンレーマーケットの海側にもホットドックや軽食が食べられる「スタンレーウォーターフロントマート」がありますので、そこで軽くご飯を食べるのもよいでしょう。
★スタンレーウォーターフロントマート


★ウォータフロントエリアで無料wifi
香港では、公共施設や公園など、あらゆる場所で政府が提供する無料wifiサービス「 GovWiFi」が充実しています。もちろん、ここスタンレーでも接続OKです。

14:30 香港懲教博物館を見学

食事を終えたら、腹ごなしにスタンレーの周辺を散策しませんか?スタンレーの近くにはバーベキューができる公共施設や、観光客で賑わう砂浜もありますが、スタンレーの中心地から歩いて10分ほどのところに香港懲教博物館というユニークな博物館があります。1日スタンレーで過ごすなら、散歩がてら歩いて行ってみましょう。

観光客で賑わう、ヨーロピアンスタイルのリゾート地として有名なスタンレーですが、実は監獄の街としても有名です。この監獄のすぐ隣にあるのが香港懲教博物館。ここでは、監獄や更生施設、香港における香港の懲教制度(日本語で言う行刑制度)の歴史について知ることができます。香港の牢屋の様子も知ることができます。
★赤柱軍人墳場
そのほか、スタンレーマーケットから歩いて約15分の場所には、緑の芝生が美しい赤柱軍人墓地(赤柱軍人墳場)があります。19世紀後半に作られた墓地には、第二次世界大戦中の日本軍との戦いで亡くなった軍人も多く眠っています。

16:30 夕暮れ時のスタンレーを散策

スタンレーの中心地に戻って、今度はスタンレーのほかの観光地を歩いてみましょう。
★美利樓(マレーハウス)
海岸に沿って歩いていくと、左手に趣のある建物が見えてきます。こちらは、「マレーハウス」と呼ばれる洋館で、香港に残る西洋建築のなかで、もっとも古いものの一つとされている歴史的な建物です。もとは英国軍将校の住居としてセントラルに1846年に建てられたものです。戦後、香港政府に譲り渡され、役所として使用されていましたが、傷みが激しくなったため、1982年に取り壊されました。ただ、歴史的にも大変貴重な建築物ですから、資材は大切に保存され、2000年4月7日にスタンレーへ当時の姿のまま再建されました。外観は、ヴィクトリア時代のコロニアル建築に見られる様式で、3階建ての美しい洋館です。
★天后廟(ティンハウミュウ)
マレーハウスの右手奥にひっそりとたたずむように建っているのが天后廟。解説によると、「ティンハウ(天后)は、960年に福建省の田で生まれ、嵐に遭遇した漁民を救うなど数々の奇跡を起こした心の優しい少女が、わずか27才で亡くなった後、神格化された神様」とのことです。ここは、1767年(清の乾隆32年)に風水の良いこのこの土地に建立され、漁民の守り神とされています。第二次世界大戦中、周辺は日本軍によって、空襲を受けましたが、この廟に避難したところ、落とされた爆弾は不発に終わったとのこと。避難していた住民たちは、ティンハウの奇跡によって助けられたと信じています。この廟の中には、日本兵によって赤柱で射殺された虎の皮が、悪霊の進入を防ぐために飾られています。
★赤柱卜公碼頭(Blake Pier at Stanley)
マレーハウスに隣接する船乗り場「赤柱卜公碼頭」。船乗り場の屋根は「鑄鐵」でできており、セントラルの中環卜公碼頭(後に屋根のみ黃大仙摩士四號公園に移転)で使用されていたものを再現しています。現在、この船乗り場からは蒲台島と香港仔をつなぐ路線にのみ利用されています。青い海の上に立ち、南国の船乗り場を思い起こさせるユニークな屋根はマレーハウスと並んでスタンレーの新たな観光名所になっています。

17:30 マレーハウスで海を見ながらディナー

夕方になり、日も落ち始める頃です。ディナーはマレーハウス内にあるレストランに行ってみましょう。この建物内にあるレストランには回廊のテラス席が設けられ、目の前に広がる海を眺めながら、開放的な気分で食事を楽しむことができます。

★King Ludwig Beerhall(ドイツ料理)
住所:赤柱赤柱廣場美利樓號202舖
電話:2899 0122
時間:月ー金 12:00-0:00、土 11:00-00:00、日祝 10:30-00:00
カード:Visa、Master、AE

★Mijas Spanish Restaurant(スペイン料理)
住所:赤柱赤柱廣場美利樓1樓102樓舖
電話:2899 0858
時間:月ー木 12:00-23:30、金 12:00-23:30、土11:00-01:00、日祝11:00-23:00
カード:Visa、Master、AE、Diners



★wildfire(ピザ、西洋料理)
住所:赤柱美利樓號2樓201舖
電話:2813 6161
時間:月ー土12:00-22:30、日10:30-22:30
カード:Visa、Master、AE、現金



★西貢越南餐廳 Saigon at Stanley(ベトナム料理)
住所:赤柱赤柱廣場美利樓1樓101舖
電話:2899 0999
時間:12:00-23:00
カード:Visa、Master、AE

19:00 スタンレーを出発

帰りは、赤柱廣場(スタンレー・プラザ)の上階にあるバス停から香港島各地、尖沙咀方面のバスやミニバスに乗ることができます。

香港にいながらにして、欧米の雰囲気を味わえる南のリゾート地、いかがでしたでしょうか?週末はかなりの人でにぎわいますので、ゆっくり観光したいという方には平日がおすすめです。今度の香港旅行では、市街地からちょっぴり足を延ばして、スタンレーの魅力をたっぷり楽しんでみませんか?以上、香港ナビがお伝えいたしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-10-13

ページTOPへ▲

関連記事

スタンレー(赤柱)

スタンレー(赤柱)

香港島南部の小さな海辺の街。観光客向けの雑貨や洋服であふれるマーケットやコロニアル調の洋館、そしてオシャレなレストラン、パブが軒を連ねる人気スポット。

路線バスで尖沙咀からスタンレーへ行ってみよう

路線バスで尖沙咀からスタンレーへ行ってみよう

尖沙咀からバスで70分。九龍の市街地、上環、香港仔、レパルスベイを経由して、2階建てバスで行くスタンレーへの旅。

スタンレー子連れショッピング

スタンレー子連れショッピング

日本では考えられない低価格で子供服ショッピング。ブランド服だって揃います!

スタンレーへ行こう

スタンレーへ行こう

欧米人でにぎわう香港島最南端のリゾート。雑貨や洋服であふれるマーケットや洒落たレストラン、パブが並ぶ人気スポット。

その他の記事を見る