香港スタイルの食のるつぼ、茶餐廳で朝・昼・晩のゴハンを食べてみました!
こんにちは!香港ナビです。香港の街を歩けば茶餐廳(チャーチャンテン)に当たる。食のあるところに茶餐廳あり!
街のどこにでもある茶餐廳は、日本でいう……日本でいうと、なんなのでしょう?? ファミリーレストラン?……そんな小洒落た感じはないし~。大衆食堂?……クロワッサンなんかも置いてあるしなぁ~。的確な訳語が見つけられない茶餐廳は、香港スタイルの食のるつぼ。時間によってイチ押しメニューも変わる食空間で、朝・昼・晩のゴハンを食べてみました!
朝
自宅で朝食を摂らないひとが多いので、出勤前の人たちで早朝からにぎわっています。新聞を読んだり、家族と話したりしながら、朝のひとときをすごします。
朝食でカーボローディング?
マラソンランナーなどが持久力のために炭水化物を多く摂ることを「カーボローディング」というそうです。 どうですか?コレ。香港の代表的な朝食こそ、カーボローディング?というくらいの炭水化物の合わせ技!
マカロニがコンソメスープに浮かび、目玉焼きにパン。香港式濃厚ミルクティー。栄養価は抜きにして、朝からすごいボリュームでしょう。
もちろん茶餐廳に「アルデンテ」なんて言葉は存在しませんので、マカロニはクタクタです。一説では、この食事を「おいしい」と思えるようになったら香港に染まった証拠だとかなんだとか…。(20~25香港ドル程度)
朝食のセットメニューは3~4種。サンドイッチや香港風菓子パンなどの軽めのメニューもあります。
昼
香港のお昼休みはその多くが午後1時~2時。1時少し前になると、財布とティッシュのパックを片手に茶餐廳にどっと人が押し寄せます。
昼メニューの基本は3品セット
茶餐廳ランチは、スープ、メイン、飲み物の3点セットが基本です。メインには、ライス、パスタ、ベイクドポテトのいずれかを好みで組み合わせます。
この日のチョイスは、クリームスープ、牛ステーキの照り焼き風+ライス、アイスレモンティーです。スープはミネストローネかクリームスープかの二者択一。このクリームスープには、具としてなぜかカニかまぼこが入っていました。(30~38香港ドル程度)
ランチセットのメニューは店の入り口や店内壁に豪快な手書きで貼りだされています。
短時間に押し寄せる人を効率よくさばくため、かなりシステマチックです。カトラリーをあらかじめまとめておいたり、テーブル下に収納して素早く出せるようにしています。
電話1本で出前もします。近くは徒歩で、少し離れたところへはバイクでお届け。
下午茶
香港の飲食店の多くには「下午茶」という時間帯が存在します。ランチタイムの人が引けた後、午後2時~2時半ころに始まるサービスタイム。通常メニューに飲み物をサービスしたり、オリジナルメニューを出したりとお得感を打ち出して集客を競っています。午後6時くらいまでが下午茶タイムです。(20~35香港ドル程度)
夜
午後6時すぎ。スタンダードメニューがメインになる時間帯です。テーブルに挟み込まれているものや店員さんが持ってきてくれるメニューから選びます。セットメニューが貼り出されていたところには、新メニューや人気の品が紹介されています。
しっかりとした夕食でも残業前の腹ごしらえでも、なんでもござれの茶餐廳。スープ麺、あんかけ麺、ホットドッグ、そしてミルクティー。食の好みがバラバラの人が集っても、一緒に食事ができてしまうのが茶餐廳の魅力のひとつです。朝、昼とちがって時間に余裕があるせいか、新聞を読み込んだり、のんびりと談笑する人がたくさんいます。(20~60香港ドル程度)
オーダー伝票。完全に略語化されていて全く判読できません。でも、バーコードで一括管理されているので、ピッ!と読みとるだけでお会計は終了です。
料理はおいしいのか?と問われると、正直「おいしい」と回答するのは難しいものも多い茶餐廳ではありますが、味覚で感じる「味」以外に、濃くてイイ感じの香港の「味」が出ているところだと思います。
香港らしい「食べ物」だけではなく、香港らしい「店」も食事の選択肢に加えてみてくださいね。店構えも、メニューも、せわしなく立ち働く店員さんも全部ひっくるめて、ごちそうさまでした! 以上、ローディングするばかりでちっとも消費しないカーボをどうするか…それを考えると頭が痛い香港ナビがお伝えしました!
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記事登録日:2006-03-14