ギネス世界記録に認定されている香港が世界に誇る光と音楽のレーザーショー。シンフォニー・オブ・ライツをもっと楽しむためのガイドです。
こんにちは、香港ナビです。香港が世界に誇る「シンフォニー・オブ・ライツ(幻彩詠香江)」。香港政府観光局が2003年から毎晩8時から13分にわたり開催しているナイトイベントです。100万ドルのビクトリアハーバーの夜景に、香港島、九龍半島の主要な高層ビルから放たれる色とりどりのレーザーが加わり、世界中から訪れる観光客を魅了し続けています。また、このシンフォニー・オブ・ライツはギネス世界記録でも「世界最大の永続的な光と音のショー」として認定されているんですよ。
初めて香港に訪れるなら、一度は見てみたいシンフォニー・オブ・ライツ。どうせ見るなら、ベストポジションから見たいものです。今回は、おすすめ鑑賞スポット、レストラン、そしてシンフォニー・オブ・ライツ鑑賞が組み込まれた現地発着ツアーの数々をご紹介したいと思います。
【九龍半島】尖沙咀ウォーターフロント・プロムナード(尖沙咀東部海濱公園)
シンフォニー・オブ・ライツを見るなら尖沙咀
シンフォニー・オブ・ライツ鑑賞の王道は、やっぱり尖沙咀のウォータフロント。ビクトリアハーバーの海沿いにあるプロムナードからは、ダイナミックな香港島の夜景を間近に見ることができます。ショーの間はレーザーに合わせて、テンポの良いバックミュージックがプロムナード一帯に流れるため、気分も盛り上がります。シンフォニー・オブ・ライツをどこから見ようと悩んでいるなら、尖沙咀ウォーターフロントに行けば間違いなし!
★場所取りは必要?
大晦日など、ビクトリアハーバーで花火大会がない限り、事前の場所取りは不要です。開始時刻の5分前にプロムナードに到着すれば問題ないでしょう。プロムナードの2階席にはベンチがありますが、ベンチに空きがなくてもショーの時間自体は13分と長くはないため、立ち見でも十分です。最前列で夜景写真を撮りたいという場合は、15-20分前にはプロムナードに行って、ベストポジションを確保しておくとよいでしょう。
シンフォニー・オブ・ライツのスタートを待つ人でいっぱい
★混雑具合
シーズンや天候にもよりますが、天気の良い日は、観光客で非常に混雑します。特にプロムナードの入り口に近いスターフェリー乗り場~香港文化中心一帯、香港電影金像奨の像の周辺は大変混み合います。この辺りでは、最前列付近まで行かなければ人ごみに隠れてしまって、ショーを十分に満喫することはできないかも。プロムナードは東西に長く延びているので、少し東(アベニュー・オブ・スター方面)へ移動して、人が比較的少ない場所を探すのも手です。混み合う場所では、スリや置き引きには、くれぐれもご注意ください。
★行き方
○尖沙咀のスターフェリー乗り場から:時計台の方に進んですぐ。香港太空館と尖沙咀そごうの間からもアクセス可。
○ネイザンロード(彌敦道)側から:ペニンシュラホテル東側、シェラトンホテルの南側に、プロムナードへの地下道の入り口があります。
○MTR荃灣線、尖沙咀駅から:地下道を通っていくことができます。
★音楽
あり
尖沙咀ウォーターフロントからの夜景鑑賞込みの現地発着ツアー
【香港島】湾仔ウォーターフロント(金紫荊廣場)
九龍半島方面の夜景を見ることができ
一般的にシンフォニー・オブ・ライツは、九龍半島側から香港島のズラリと並んだ高層ビル群を見るほうが、香港島から見るよりも人気があります。しかしながら、ここ数年は九龍半島にも高層ビルが建ちはじめ、香港島と同じようにレーザーショーを楽しむことができます。香港島サイドに立つと、香港島の夜景はもちろん見ることができませんが、香港の中国返還の象徴的存在である金紫荊廣場周辺のウォーターフロントは、海に張り出した埋立地にあるため、香港島サイドの夜景も一緒に楽しむことができます。
香港島の夜景も見えます
★場所取りは必要?
尖沙咀のプロムナードと同様、ビクトリアハーバーで花火大会がない限り、このエリアが混みあうことはありませんので、場所取りは不要です。ただし、金紫荊廣場は湾仔駅から歩くと15分ほどかかります。地下鉄駅からウォーターフロントに向かう場合は、時間に余裕を持って出かけるようにしましょう。
★行き方
MTR港島線湾仔(ワンチャイ)駅A1出口から歩道橋を渡ってイミグレーションタワー、セントラルプラザ内を通過してコンベンションセンターへ。広場はコンベンションセンターの海側。駅から徒歩約15分。
★音楽
あり
香港島ウォーターフロントからの夜景鑑賞込みの現地発着ツアー
香港島、九龍半島両サイドを一度に見たいなら、海の上に行くのが一番。360度パノラマビューで100万ドルの夜景を見る機会なんて滅多にありません。どこを見渡しても宝石箱のようにキラキラと輝く香港の夜は、一生の思い出になること間違いなし。シンフォニー・オブ・ライツの時間に合わせたスターフェリーが主催するハーバーツアーや、クルーズ会社や地元の旅行会社のツアーもあります。お金をかけずに船に乗りたいというあなたには、尖沙咀とセントラルや湾仔を結ぶスターフェリーでも、十分に雰囲気を楽しめますよ。
【九龍半島】西九龍ウォーターフロント・プロムナード(西九龍海濱長廊)
九龍の西側からセントラル方面を望む感じです
尖沙咀ウォーターフロント・プロムナードと並んで、壮大な夜景を楽しむことができるのが、この西九龍ウォーターフロント・プロムナード。場所は、エアポートエクスプレス/東涌線九龍駅の南側の海沿いにあり、目の前には西環から湾仔周辺までの夜景が広がっています。尖沙咀ウォーターフロント・プロムナードに匹敵するほどのロケーションですが、九龍駅から10分ほど歩く必要があるため、観光客はほとんどおらず、穴場スポットとと言えるでしょう。ただし、イベント開催時以外は人通りが少なく、暗い場所もあるため、女性だけで行くことはおすすめできません。
★場所取りは必要?
イベント開催時以外は、散歩やエクササイズをする地元の人しかいませんので、場所取りの必要はありません。九龍駅から空き地に囲まれた歩道を延々と歩くため、プロムナードにたどり着くまでに結構時間がかかります。せっかく、ここまで来てショーを見逃すことがないよう、少し早めに向かうようにしましょう。
★行き方
エアポートエクスプレス/東涌線九龍駅インタウンチェックイン・サービスコンコースからウェスタントンネル料金所バス停(西隧收費廣場巴士站)へ出ます。西九龍海濱長廊への案内標識に沿って海側へ10分ほど歩くとプロムナードに到着です。
★音楽
なし
シンフォニー・オブ・ライツおすすめレストラン/バー
ビクトリアハーバーの夜景を売りにしているお店なら、窓際の席からシンフォニー・オブ・ライツを見ることができます。また、ショーの間は照明を暗くしてくれたり、ラジオ放送で音楽を流してくれるお店もあるようです。 高層ビル群まで距離があるため、ウォーターフロントから見るよりも臨場感に欠けますが、ハーバービューのホテルラウンジで、ゆったりとお酒を飲みながら七色に輝く夜景を楽しむのも贅沢なひとときです。窓際席を予約することを忘れずに!
店内からシンフォニー・オブ・ライツが見えるレストラン
ラウンジからシンフォニー・オブ・ライツが見えるホテル
その他のスポットは?
シンフォニー・オブ・ライツは、ビルの屋上から華やかなレーザーが放たれ、一部のビルでは電飾がリズミカルに輝きますが、残念ながら上から見下ろすと肝心のレーザーはほとんど見えません。そのため、夜景鑑賞スポットとして有名なビクトリアピークやスカイ100は、シンフォニー・オブ・ライツ鑑賞スポットとなると、あまり人気がないようです。
九龍半島サイドのライトが遠くに見えます(ビクトリアピークから)
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あまりに高い場所からみると夜景の美しさも半減・・・(sky100から)
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シンフォニー・オブ・ライツ鑑賞のヒント
ツアーパンフレットなどで見かける写真。実際はこの100分の1ほどの明るさ
★100万ドルの夜景を楽しむつもりで
香港の無料ナイトアトラクションとして、非常に人気のあるショーですが、大きな期待を抱いて見ると、あれ?こんなものなの?とガッカリしてしまう場合も多いようです。シンフォニー・オブ・ライツだけを見に行く!というより、香港の100万ドルの夜景を楽しむついでにショーも見てみる、という心意気で行くくらいでちょうどよいかも。
★バックミュージックは重要
シンフォニー・オブ・ライツで光りとともに重要なパートを担うのが音!ショーの始まりには、参加ビル名の紹介アナウンスが入り、名前が呼ばれたビルはピカピカ光って、まるでみんなに挨拶をしているようです。ショーの間は軽快な音楽が流れ、まさに光と音楽のシンフォニー。そのため、音楽が流れない場所での鑑賞は魅力も半減です。ラジオで尖沙咀のプロムナードで流れている内容と同じものが放送されていますので、尖沙咀に行くことができない人やホテルの客室から鑑賞する場合は、ぜひラジオのチューニングを忘れずに!
FM放送
英語放送 FM 103.4 Mhz
広東語放送 FM 106.8 Mhz
北京語方法 FM 107.9 MHz
電話放送(通常の通話料がかかります)
英語 35-665-665
北京語 35-665-668
いかがでしたか?香港が世界に誇るシンフォニー・オブ・ライツ。毎日、多くの観光客が美しい夜景に酔いしれています。皆さんも、お気に入りの場所から、ぜひ13分間の光と音楽のシンフォニーを楽しんでくださいね!以上、香港ナビがお伝えいたしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2013-01-17