真夏の香港観光を乗り切るには、適度な休憩と水分補給が大切。カラカラに乾いた喉を潤す茶餐廳のスペシャルドリンクを飲み比べてみました!
こんにちは、香港ナビです。気温30度以上、湿度80%以上の蒸し風呂状態の真夏の香港、少し外を歩くだけで、暑さと人ごみで、ぐったり疲れてしまいますよね。疲れを感じたら無理をせずに休憩をしましょう。街中で気軽に入れる休憩場所といえば、茶餐廳。茶餐廳とは、食事も取れる喫茶店のようなものです。セットメニューを注文して、ランチやディナーにするもよし、冷たい飲み物をグッと飲み干して、エネルギーチャージをするもよし。茶餐廳をうまく活用することが、香港観光の攻略方法のひとつと言っても過言ではありません。
茶餐廳で飲み物を注文するとき、条件反射的に「可樂(コーラ)」、「奶茶(ミルクティー)」、「檸檬茶(レモンティー)」など無難なものを選んでしまう、という方も多いのではないでしょうか?でも、メニュー表にはドリンクだけでかなりの種類があるのです。今回は、あまり観光客が注文しそうにない不思議系ドリンクを飲み比べてみました。
茶餐廳で注文する
香港に茶餐廳は山ほどありますが、どのお店でも注文方法は同じです。細かい字で書かれたメニュー表がテーブルの上にあるので、その中から好きなものを選びましょう。メニューの内容は、だいたいどこのお店も同じですが、すべて広東語で書かれていて、英語や日本語訳がついていることは稀です。もちろん店員さんも広東語オンリー。
今回ナビは、7種類のドリンクを飲み比べてみました。ゆっくりと比較するために、すべて外賣(テイクアウト)。飲み物だけでも、もちろん外賣可能です。順位を決定するのは、「暑さのせいで、ものすごく疲れている時に元気が出そうな飲み物」かどうかということ。それでは、早速飲み比べてみましょう!
結果発表
☆第1位☆
檸檬水(レモンウォーター)HK$16
非常にシンプルなレシピのために、水とシロップの分量を間違えると、「レモン風味の水」、はたまた「甘いだけの缶ジュースのような味」になってしまいそうな檸檬水。期待と不安を胸に一口飲んでみると、適度な甘さで、さっぱりとした後味、レモンスライスが3切れ入って、ビタミン補給できそうな夏の味。文句なしの全員一致で第1位でした。余計な甘さのないレモン本来の味を生かした爽やかさが、夏にぴったりのドリンクです。しっかりと冷えた檸檬水を飲めば、体の中からリフレッシュできそう。甘さが嫌で、茶餐廳のレモンティーやミルクティーは苦手、という方にぜひオススメです。
☆第2位☆
檸檬菜蜜(はちみつレモン)HK$12
檸檬菜蜜というのは、つまり「はちみつレモン」「レモネード」のこと。ナビが学生だった頃に、突如として現れたはちみつレモンですが、レモンの酸っぱさと、はちみつの甘さの意外なコンビネーションにはまってしまった、という方も多いのでは?大人になって、はちみつレモンを飲む機会は減りましたが、久々に飲んでみると、結構イケます。飲み口は、1位の檸檬水のような爽やかさ、後味に蜂蜜の自然の甘さが残ります。日本の甘~いはちみつレモンとは、異なる軽い味です。夏は甘さよりもレモンの酸っぱさが恋しくなるのでしょうか、檸檬水に続いて2位も檸檬系ドリンクが選ばれました。
☆第3位☆
爽滑涼粉冰(ハーバルゼリー氷)HK$16
意外とおいしかったのが、この爽滑涼粉冰。「涼粉」というのは、シソ科の仙草の茎や葉を煮詰めて固めたゼリー状の健康食品のことで、独特の苦味がありますが、消夏効果があり、夏に食べるとよいと言われています。今回試した涼粉冰は、サイコロ状に切った涼粉に甘い豆乳を注いだもので、豆乳の甘さが涼粉の苦味を和らげ、とても飲みやすい味に仕上がっていました。暑さを消すというだけあって、飲むだけで何だか元気になってくるから不思議です。苦いだろうと思って、恐る恐る食べたものの、まるでコーヒーゼリーのような味で拍子抜けしてしまいました。医食同源に基づいた食生活が根付いている香港ならではの飲み物です。
☆第4位☆
原粒紅豆冰(アズキ氷)HK$16
夏の風物詩とも言えそうな、紅豆冰です。アズキをたっぷりと入れたグラスにミルクを注いだ、アズキバーのような味が楽しめる飲み物。カキ氷やぜんざいに使用されるような日本のアズキとは少し違うので、あの甘さを想像して食べると、少しがっかりするかも。紅豆冰に使用されているアズキは小粒で固め、甘さもほとんどありません。まさしく、大人の紅豆冰と呼ぶにふさわしい、ライトな味でした。冷たいミルクと、ほのかなアズキの甘さが、ドリンクというよりも夏のデザート感覚で食べられます。
☆第5位☆
阿華田(オバルチン)HK$12
スイス生まれの麦芽飲料で、味はミロに似ていますが、ミロほど甘くもありません。香港では好立克(ホーリック)と並んで特に子供に人気があり、「小さい頃よく飲んだ」という香港人が、大人になってからも懐かしさで思わず注文してしまうのだとか。プロテインパウダーのような、いかにも栄養満点ですよ、という飲み口です。香港人スタッフからは、懐かしさと飲みなれた味のために評価が高かったのですが、旅行で来た日本人がわざわざ飲むほどのことではない、という結論から順位は低め。
☆第6位☆
好立克(ホーリック)HK$12
オバルチンに続いて、またもや幼児用麦芽飲料、アメリカ生まれの「ホーリック」。オバルチンと共に、なぜか香港では茶餐廳の定番メニューになっています。自分で作ると、お湯とパウダーの配分がなかなかうまくいかず、薄~い味になってしまうのですが、さすがプロは違います。甘さもちょうどよく、粉っぽくなく、スムーズに喉を潤してくれるのですが、アイスで飲むよりも寒い日にホットで飲むほうがおいしい、という意見がほとんど。冬に飲み比べれば、上位は狙えたかもしれませんね。
☆第7位☆
豆漿(豆乳)HK$10
香港など中華圏では朝食時に飲む健康飲料として、人気がある豆漿です。お粥屋さんや麺屋さんなど飲み物は豆漿しかない、というお店もあるほど。ビタミンやたんぱく質がたっぷりの豆乳は香港人に人気のドリンクのひとつです。今回試した豆乳は、日本人からは「味がさっぱりしていて、日本人の口に合う」、「油揚げを刻んだものを飲んでいるような味だけど悪くはない。さっぱりとしている」など、この値段で健康にもいいなら飲んでみたいかな、というなかなかの評価です。しかし、香港人からは「大豆の味がしない」、「水が多すぎて、味が薄い」と酷評。子供の頃から飲みなれている香港人のお眼鏡にはかなわなかったようです。
ご紹介した商品はこちらのお店で購入できます
杏花樓香港各地に支店あり
いかがでしたか?今回の飲み比べでは、「まずい!」という言葉が一切出てこなかった、高レベル(?)なドリンク揃いでした。非常にシンプルなレシピのものばかりなので、お店によっては味が変わってくるはずです。ぜひ、皆さんもいろんなお店のいろんな変わった飲み物を試してくださいね。以上、香港ナビがお伝えいたしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2009-07-13