いろいろな料理の中から好きなのを選べるのがうれしいフードコートはとても便利な存在です。前回の香港編に続く、今回は九龍編です。
こんにちは、香港ナビです。前回、フードコートの香港編を紹介しました。しかし、香港側ではあまり流行らないのか、必要ないのか3軒しか紹介できませんでしたが、今回は5軒のフードコートをレポートしたいと思います!
日系企業が経営しているから安心―海港城―
香港に来た観光客のほとんどが必ず行く場所が尖沙咀の海港城(ハーバーシティ)です。ここの一角に前回も紹介したシティ・スーパーのフードコートがあります。細長い形状をしているので、座席が奥まっているところがあったりしてちょっと使いづらいのですが、料理は厳選された店を選んでいますから日本人の口に合うものばかりです。
★チェックポイント1 料理のバラエティは?
食べられる料理は「越膳」「富久保」「たこまる」「Curry-in-a-Hurry」「満記甜品」「Triple O’s」「Auntie Anne’s」「梨花園韓国料理」「Green」「南京路」「響」などというお店が並んでいます。種類で言えばベトナム、手打ちうどん、たこやき、インド、デザート、ハンバーガー、韓国、中華、ラーメンなど様々。銅鑼湾(コーズウェイベイ)の時代広場(タイムズスクエア)にはないお店もあるのが特徴です。近々、日本食レストランの「善繕」がオープンするようです。
★チェックポイント2 予算は?
価格帯は、銅鑼湾と同じHK$40~60。ただ、プレッツェルを売っているAuntie Anne’sならHK$20あれば大丈夫です。
★チェックポイント3 客層や雰囲気は?
ここのショッピングモールが観光地なので、年齢、世代、職業などはバラバラ。統一感がないと言っていいでしょう。観光にやってきた中国本土の人の姿もいますし、オフィスワーカーもいれば、同じショッピングモールで働いているセールスの人も見かけます。窓際は海が見えるので景色はいいです。一部の店を除き、店で注文票をもらい専用のレジで会計を済ませて、再び店に戻ってレシートを渡すシステムになっています。
たこ焼きが食べられます
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香港で手打ちうどんを食べられるところは貴重です
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ベトナム料理店は人気がありました
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こちらで会計を
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■基本情報
住所(中国語):尖沙咀広東道3-27号海港城海威商場3楼
住所(英語):3/F., Gateway Arcade, Harbour City, 3-27 Canton Road, Tsim Sha Tsui
営業時間:10:30~21:30(日~木曜)、10:30~23:00(金、土曜)
日本語メニュー:一部あり
■行き方・交通
MTR尖沙咀駅から徒歩10分
香港フードコートの横綱格、フードリパブリック―新港中心-
入口直後にこのような光景が眼下に
ハーバーシティーの向かいにあるのが新港中心(シルバーコード)で、ここの地下にもフードコートがあります。昔はここにシティ・スーパーのフードコートだったのですが、今はそのライバルともいえる大食代(フード・リパブリック)となっています。
★チェックポイント1 料理のバラエティは?
太古(タイクー)のフード・リパブリックは敷地の広さを生かしてたくさんの種類の料理が食べられましたが、ここ尖沙咀も同じです。お粥と麺、点心、カレー、台湾料理、鉄板焼き、タイ、海南鶏飯専門店、丼物、ベトナム、関西の料理(お好み焼きと焼きそば)、デザートと太古に負けず劣らずの料理が楽しめます。
★チェックポイント2 予算は?
1人当たりHK$20~40と非常にリーズナブルな値段になっています。ただ鉄板焼きはHK$100を超えます。
★チェックポイント3 客層や雰囲気は?
観光地なので当然なのですが、通常のフードコートよりも中国人がちょっと多い気がします。もちろんビジネスマンも多く、週末になれば家族連れも見受けられます。支払いは店ごとに済ませます。座席数がとても多いですし、レトロ調の飾り付けがしてあってフードコートにも関わらず、少しだけ落ち着いた雰囲気の中で食べられます。中心部の吹き抜けになっているところにいけば、オープンな雰囲気の中で気持ち良く食べられます。
スイーツの店です
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お好み焼きなど大阪の料理が食べられるということで秀吉という名前になってます
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■基本情報
住所(中国語):尖沙咀広東道30号新港中心地庫B01
住所(英語):No.B01 , B/F., Silvercord, 30 Canton Road, Tsim Sha Tsui
営業時間:10:30~22:30(日~木曜)、10:30~23:00(金、土曜、祝日)
日本語メニュー:一部あり
クレジットカード:Visa、Masterが一部の店で可能
■行き方・交通
MTR尖沙咀駅から徒歩10分
尖沙咀のフェリーターミナル内にあるフードコート―中港城- 【注】現在閉店しています。
派手な入口です
上環(ションワン)のフェリーターミナルはフードコートが閉店していました。中港城(チャイナ・ホンコン・シティ)にもマカオや中国へのフェリーターミナルが入っていますが、こちらのフードコートは健在です。名前は「金牌坊美食広場(グルメ・エキスプレス)」。到着ロビーにフードコートはあるので、目的地から戻ってきたときの腹ごしらえの場所として最適です。もちろん、行く前に使うのもOKです。
※【注】現在閉店しています。
★チェックポイント1 料理のバラエティは?
これまで紹介してきたフードコートとは異なり、雰囲気が一気にローカル食が強くなります。日式の日本食、いわゆる茶餐庁のメニューを出す店が数軒、上海料理、ベトナム、タイ、車仔麺(具を選べる中華式のラーメン)、ワンタン麺とあのマンゴーを使ったもので有名な「許留山」が店を構えている計10店舗の場所です。
★チェックポイント2 予算は?
お店ごとに会計を済ませるシステム。HK$20~30くらいが相場と、かなりリーズナブルです。
★チェックポイント3 客層や雰囲気は?
吹き抜けの周りを覆うように店が並んでいます。テーブル、椅子はプラスチック製でパッパッと食べるような感じです。最も、テレビが設置してあり、それを見ながらゆっくり食べる人も多々います。一番の特徴は、無料のコンピューターがあること。ここでインターネットや電子メールのチェックができます。客層は、フェリーを通じて香港入りする人が多いせいか中国人がやはり多いです。北京語が少なからず飛び交っています。
■基本情報
住所(中国語):尖沙咀広東道33号中港城2楼
住所(英語): 2/F., China Hong Kong City, 33 Canton Road, Tsim Sha Tsui
営業時間:6:00-22:00(店舗により時間が違うが、左記の時間内に営業)
日本語メニュー:なし
■行き方・交通
MTR尖沙咀駅から徒歩15分
フードコートは小さいが、その周りに独立したレストランが多い―朗豪坊-
このスペースにこの人数
九龍側のもう1つの大きなショッピングエリア、旺角(モンコック)にある朗豪坊(ランガム・プレイス)にもフードコートがあります。ショッピングをした後、お腹が空いたらこちらに足を運びましょう。
★チェックポイント1 料理のバラエティは?
フードコート自体は「Chilli N Spice」「Pepper Lunch」「Korea House」「Cambo Cafeteria」「Hurry-in—a-Curry」の5店舗のみですが、フードコートを中心にチェーン展開をしている有名店ばかりです。ただ、このフロアには「吉野家」「モスバーガー」「元気寿司」「味千ラーメン」「Delifrance」「スターバックス」などがすぐ横に独立した形で店を構えています。
★チェックポイント2 予算は?
HK$40~60くらいを見ておきましょう。会計はお店ごとに支払います。
★チェックポイント3 客層や雰囲気は?
旺角なので、とにかく、人、人、人。フードコートは座席数が少ないので座席の取り合いになります。かといって、独立した店舗も店の前に並んだりしていてかなりの混雑ぶりです。客層は若者の街ということもあり、10代から20代がほかのフードコートより多めです。ランガム・プレイスなので非常にきれいです。
ベトナム料理の店
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Pepper Lunchの前には行列が
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Korea Houseのメニュー
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フードコート横にはモスバーガーなどもあります
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■基本情報
住所(中国語):旺角亜皆老街8号朗豪坊4楼
住所(英語): 4/F., Langham Place, 8 Argyle Street, Mongkok
営業時間:11:00~23:00
日本語メニュー:なし
■行き方・交通
MTR旺角駅から徒歩5分
ローカル食が強いがそれでも日本スタイルのカレ―が食べられる―西九龍中心-
フードコートの看板
ファッション関係の問屋や電気関係の店などの顔を持つ深水埗(サムスイポー)ですが、ここにある西九龍中心(ドラゴンセンター)はスケートとショッピングセンター内にジェットコースターがあるもモールとして有名です。ここの8階にフードコートがあります。
★チェックポイント1 料理のバラエティは?
昔はいろいろな店があったフードコートだったのですが、改修され、またテナント募集中ということで4軒の店しかありません。「Doner House(茶餐庁のような店)」「唯一麺家(麺類)」「陳記焼鵝大王(鶏肉の料理を中心とした店)」「銀座二丁目カレー」です。たこ焼きの「築地銀だこ」を経営している会社がこのカレー店を運営していて、インドカレーではなく日本式のカレー店がここにあることがちょっとビックリしますね。
★チェックポイント2 予算は?
HK$40あれば十分に食事ができます。会計はお店ごとに支払うシステム。
★チェックポイント3 客層や雰囲気は?
ここまで来ると一気にローカルレベルが上がるせいか、外国人はあまり見られません。ただ、横にはスケートリンクがありアイスホッケーの試合などが開催されているはずですので、外国人がこの店に来てもおかしくはないので、筆者が偶然見なかっただけかもしれません。若い人もいますが、お年寄りが新聞や本を広げていたり、会話を楽しんでいます。座席の一部に籐でできたものがあり、これにありつければ、かなりリラックスできます。
■基本情報
住所(中国語):深水埗欽州街37号西九龍中心8楼
住所(英語): 8/F., Dragon Centre, 37 Yen Chow Street, Sham Shui Po
営業時間:11:00~21:00
■行き方・交通
MTR深水埗駅から徒歩5分
いかがでしたか?九龍側は今回紹介したところ以外のところもフードコートがあるので、香港島とは対照的です。フードコートのお店といえばちょっと味が落ちるという印象がありますが、今ではそんなことはありません。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?以上、香港ナビがお伝えしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2009-06-29