香港人って、家でいったいどんなものを食べているの?今日は青衣にお住まいの元気なお母さんの家庭料理をご紹介!
こんにちは!今年もあっと言う間にもうすぐ4月、本当に早~い!円高の影響で香港に旅行に来る日本人も去年暮れからずいぶん多くなっているようです。みなさん、香港で美味しい思い出をたくさん作って帰ってくださいね。
さて、今回のお宅訪問は青衣にお住まいの潘太(潘さん)のお宅を訪ねました。実は私、青衣へ行くのは初めて、昨夜から遠足の前の気分でうきうきでした。取材の後、青衣城のショッピングモールでもしっかりお買い物を楽しんできました。香港はあちこちにきれいで大きなショッピングモールがあるので、楽しいですね。
まずは青衣城にあるスーパーで待ち合わせ。目の前に現れた潘太を見てびっくり!今年で63歳というのに、しわ、しみひとつないすべすべ肌に張りのあるモチモチ肌!思わず「若~い!!」を連発する私。どうして香港人は老若男女みなお肌がすべすべなのでしょうー!羨ましいです。とても60代には見えません。香港人は年をとっても元気な人が多いので、逆に励まされることも多いです。私もがんばろうー!潘太は2人の息子さんとおじょうさまが1人、それぞれみな親元から巣立ってしまったので、最近はあまり料理をしないそうですが、料理は好きで子供の頃から母のそばで見て覚えた料理をよく家族に作っていたそうです。今日は息子さんが久しぶりにお母さんの料理を食べにきたので、お母さんの料理で一番好きなものは何と聞いてみました。「う~ん、なんと言っても梅菜蒸猪肉かなー、とってもおいしいよ!」と嬉しそう。それを聞いた潘太も幸せそうでした。
“このスーパーはたくさんの人が買い物をするから、回転が速くとっても新鮮なの。家のそばにもスーパーと街市があるけれど、ここで買うことが多いかな?”
“今日は1時間で5品を作るわ。どれもとっても簡単な家庭料理だから、あなたもすぐ作れるわよ”
話しながらも、新鮮な野菜を探す目つきは真剣そのもの。
息子さんと仲良くお買い物。“お母さんは本当に買い物が早いんだ” と息子さん。
本日のメニュー
1 番茄薯仔牛肉滾湯 トマトとじゃがいもの牛肉入りスープ
2 豉油炆鶏 しょうゆ煮込みチキン
3 煎黄花魚 黄花魚のねぎソース
4 豆腐蒸魚肉(老少平安) 豆腐と魚のすり身の蒸し物
5 腐乳炒唐生菜 チャイニーズレタスの腐乳炒め
番茄薯仔牛肉滾湯 トマトとじゃがいもの牛肉入りスープ
材料(6人分)
トマト・・・・・・・・・・・・・・・4個
じゃがいも・・・・・・・・・・・3個
牛肉・・・・・・・・・・・・・・・・200g
卵・・・・・・・・・・・・・・・・・・1個
(牛肉下味調味料)
生抽(味つけしょうゆ)・・・・小さじ2
グラニュー糖・・・・・・・・・・・小さじ1/2
(調味料)
塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・味をみて調整
作り方
1 トマトはよく洗ってからへたを取る
2 くし切りにし、フライパンを熱して油を入れた中でさっと炒める
3 じゃがいもは皮をむき、乱切りにする
4 深さのある鍋に水をいれ、じゃがいも、炒めたトマトを入れ、強火にかける
5 牛肉は包丁でたたいて細かく切り、生抽とグラニュー糖で下味をつける
6 じゃがいもが柔らかくなるまで蓋をして20-30分中火にかける
7 じゃがいもに火が通ったら、牛肉をいれ、一呼吸おいてから、といた卵を入れて出来上がり!
感想 : 第1回目のお宅訪問でも登場した香港の家庭ではもっとも馴染みがある子供から大人まで人気のあるスープです。スープは広東人の家庭では欠くことの出来ないとても大切なものですが、このスープは上海や台湾へ行った時も家庭料理でご馳走になったことがあり、華人家庭の定番スープのようです。家庭によっては豚肉のところもあれば、魚で作る人もいます。材料からみても、あまり中華っぽくない味ですが、家庭料理にとても合います。
豉油炆鶏 しょうゆ煮込みチキン
材料(6人分)
丸鶏・・・・・・・・・・・・・・・・1羽
しょうがスライス・・・・・・・4枚
万能ねぎ・・・・・・・・・・・・3本
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・200ml
(調味料)
生抽(味つけしょうゆ)・・・・大さじ2
老抽(色つけしょうゆ)・・・・大さじ2
グラニュー糖・・・・・・・・・・・小さじ1
紹興酒・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
作り方
1 丸鶏は骨付きのまま1口大に切り、血合いなどをきれいに取り除き洗って水を切る
3 フライパンを熱し、油を加え、しょうがを先に炒め、続いて鶏肉を入れ、色が変わるまで強火で加熱する
4 鶏肉の色が変わったら、紹興酒、生抽、老抽、グラニュー糖を入れて味つけをしたら、蓋をして完全に火が通るまで中火で加熱する
5 汁が半分に煮詰まり、火が通ったら、万能ねぎをくわえて出来上がり!
感想: 手間がかからず、簡単に美味しく出来る1品。ごはんのおかずにぴったりです。出来立ても美味しいですが、1日置いても味がしみておいしそうですね。鶏は香港人の大好きな食材。食事の時に鶏料理がないと楽しく食べられないという人も多いほどです。これなら、家庭でも手軽に出来そうですね!
煎黄花魚 黄花魚のねぎソース
材料(4人分)
黄花魚・・・・・・・・・・・・・1尾
しょうがスライス・・・・・・5枚
万能ねぎ・・・・・・・・・・・・3本
(調味料)
生抽(味つけしょうゆ)・・・・大さじ1
グラニュー糖・・・・・・・・・・・小さじ1
作り方
1 黄花魚は内臓、うろこをきれいに取り、水あらいする
2 しょうがは千切り、万能ねぎは2-3cmの長さに切る
3 フライパンを熱し、油を加え、しょうがを先に炒め、魚を両面きつね色に焼き、魚を取り出したフライパンに生抽とグラニュー糖、万能ねぎを加えてソースを作り魚にかけたら出来上がり!
感想 : 日本ではグリルや網で魚を焼きますが、香港ではほとんどフライパンで焼いて香ばしくする調理方法が一般的。皮がカリカリになり、焼けたにおいがまた食欲をそそります。今日は焼いた後、ねぎのソースをかけていただきました。ごはんにとっても合います。
豆腐蒸魚肉(老少平安) 豆腐と魚のすり身の蒸し物
材料(6人分)
木綿豆腐・・・・・・・・・・・・・2丁
魚のすり身・・・・・・・・・・・・300g
卵白・・・・・・・・・・・・・・・・・1個分
(調味料)
塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
生抽(味つけしょうゆ)・・・・・大さじ1
グラニュー糖・・・・・・・・・・・・小さじ1
植物油・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ2
作り方
1 ボールなどに豆腐をいれ、塩、生抽、グラニュー糖を加え、手でよくほぐす
3 続いて、魚のすり身を少量づつ箸にとり、豆腐の中に埋め込んでゆく
4 最後に卵白を加えて全体に混ぜたら、蒸し器で20分ほど強火で蒸して出来上がり!
感想 : 香港の家庭でとても一般的に作られる健康的で栄養たっぷりのお料理。材料費も安く、経済的なので、大人数の家庭では昔とても重宝された1品だったようです。薄味ですが、何故かごはんのおかずにとても合います。柔らかくて、やさしい味でいくらでも食べてしまいそうです。簡単に作れるので、それも嬉しいですね。
腐乳炒唐生菜 チャイニーズレタスの腐乳炒め
材料(4人分)
チャイニーズレタス(唐生菜)・・・5個
(調味料)
腐乳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3個
唐辛子漬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5本
作り方
1 チャイニーズレタスは1枚づつ葉を取り、水でよく洗う
3 フライパンを熱し、油を加え、腐乳、唐辛子漬を入れ、香りがたったら、チャイニーズレタスを入れ、しんなりするまで炒めてできあがり!
感想 : あっと言う間に仕上がるお野菜料理です。腐乳の塩味がちょうどよく、しゃきしゃきの歯ごたえのチャイニーズレタスがとっても美味しくいただけます。唐辛子漬は潘太のお手製のものだそうですが、普通の唐辛子で代用できます。ちょっぴりピリっとからい方が美味しいですので、是非入れて作ってくださいね。
今日は1時間ちょっとで手早く5品もの料理を作ってくれた潘太。とてもパワー溢れる女性です。中華料理というと油っぽいと言うイメージを持つかもしれませんが、油の使用量はとても少ないし、味もあっさりとしたものが多いので、これなら、毎日でも大丈夫ですね。毎回、家庭訪問に伺うと共通しているのが、「健康」であることをとても意識している人が多く、それを家庭料理で実践している人が多いですね。 潘太の肌の秘密もそんなところにあるのでしょうか??
では、また次回もお楽しみに~!
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2009-04-07