今年のぶた年にちなんで豚肉料理。香港洋食で人気の[火局]猪扒飯(ポークチョップドリア)のレシピ。
みなさん!旧正月おめでとうございます!今年は世界的に温暖な冬と言われていますが、ここ香港も例年の旧正月ともなれば、1年でもっとも寒い日が続く時期なのですが、今年は大変暖かい旧正月を迎えました。日本のお正月と同じで最近は旧正月でも長い休みを取る店が少なくなり、元旦から営業するところも多く、観光客の方も香港の旧正月を充分楽しめたのではないでしょうか?私は今年の旧正月は初めて上海に行きました。上海は香港よりもずいぶん寒かったのですが、それでも例年の香港の旧正月くらいの気候で、ひんやりして気持ちよかったです。上海でも同じく元旦からどこも人で賑わい、上海人のお友達のお宅で旧正月の美味しい食事をたくさんいただいて、楽しい上海スティとなりました。
さて、今年は“猪年”ですね。日本では“いのしし年”ですが、香港では“猪”という字は“ぶた”を指します。(ちなみに“いのしし”は香港では“野猪”と書き表し区別されています)香港人はこの“ぶた年”がとても好きなようです。TVを見ていても“ぶた年”にちなんだたくさんの言葉が出てきます。大変面白いので、今日はそれを少しご紹介しましょう!
●猪籠入水 じゅー ろん やっぷ そいぶたが運ばれる時に入れられるぶたかごは網目が粗いので、その網目を抜けて入ってくる水のようにざくざくお金が入ってくるように
●發到似猪頭 ふぁっ どう ちー じゅー たうぶたの大きな頭のようにお金が儲かりますように
●珠(猪)光寶気 じゅー ごん ぼう へい *珠と猪は発音が同じひかりものの宝がたくさん入りますように
・・・とここまでは全部お金のことですね!さすが香港です。
●諸(猪)事順景 じゅー しー そん げん *諸と猪は発音が同じすべてのことが順調にいきますように
またとくにぶた年が近づくと既婚の女性は周りから、“ぶた年にはぶたのようにたくさん子供を産みなさい”などと言われることが多いようです。ぶた年に生まれる赤ちゃんを特別に“金猪”と呼び、生まれた子供を男の子は“猪仔”、女の子は“猪女”とも呼ぶのだそうです。日本人にとっては複雑ですが・・・・昨年も香港の大金持ちと芸能人の女性が結婚した際に新郎の父は新婦にこんなメッセージを送ったと話題になりました。“16333一路生生生”これは“一路”は“ずっと”という意味で“生”は“産む”という意味。“ずっーと産み続けて・・・つまりたくさん孫を産んでね”ということだそうです。子供がたくさんいると家庭が明るく楽しいという中国伝統の考えからきているようです。
よく太ったぶたは裕福なしるしとして中国人に好かれる理由が分かりますね!
ということで前置きが長くなりましたが、今月のレシピは豚肉を使った香港で人気のメニューをご紹介しましょう![火局]猪?飯は決して中華レストランにはメニューにない料理ですが、香港料理ともいっていいほど、香港人の間では不動の人気のメニューです。中華と西洋がミックスされたまさに香港の味なのです。私もこの[火局]猪?飯を知ったのは香港に住むようになってからしばらくしてのことでしたが、一時ハマってしまっていろいろ食べ歩いた時期もあるほどです。日本語で言ったらポークチョップドリアという感じでしょうか。日本のドリアとはかなり異なりますが、きっと子供だけではなく、大人も好きになってしまう香港式ポークチョップドリア、是非みなさまお試しくださいね!
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米 香港では通常タイの香米を使っていますが、日本のお米でも美味しく出来ると思います。もし入手できるようであれば、是非タイ米で。香港のスーパーへ行けば、たくさんのブランドのタイ米が売られています。日本では以前の米不足で輸入されたタイ米の不味い印象が深いため、タイ米は美味しくない!と思っていらっしゃる方が多いと思いますが、実はタイ米は“ジャスミンライス”とか“フレグランスライス”といわれるほど、香りが素晴らしく、大変美味しいお米なのです。特に中華料理を食べる時はさっぱりしたタイ米がとてもよく合いますし、チャーハンやおかゆを作る時に用いると、チャーハンも腕が上がったかな?と思えるほど上手にパラパラ仕上がります。お米も使い分けるといいですね。
**今日はヘルシーにタイの白米、玄米、紅米のミックス米を使いました。
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今日使う豚肉はポークチョップ。骨付きのロース肉です。日本ではなかなか骨付きのロースは入手出来ないと思うので、その時はロースで構いません。少し脂身がある方がジューシーで美味しいですよ。香港ではスーパーや冷凍品専門店、また市場などで購入できます。
香港のスーパーや市場で売られているのは、中国産の豚肉ですが、独特のけもの臭さが気になるという人も多いようです。香港在住の方でそんな方は是非、香港産の豚肉を試してみてください。穀物の飼料で育った豚は臭みもなく、肉が香ばしく、脂身が甘くとても美味しい豚肉で、日本人の口にとっても合うと思います。ご興味のある方はこちらまで。
香港のスーパーではとても便利なチキンストックが缶や紙パックで売られています。ブランドによって塩味の程度が変わりますので、試用する際に必ず味見をして調整してくださいね。
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2人分
作り方
1. タイ米は普通に炊いておく
3. その間にソースを作る
野菜をカットする
ソースを作る
器にとっておく
** 味つけヒント!
トマトによって酸味がきつい時がありますので、砂糖の量で調整してください。お子様向けの場合はトマトケチャップを多めに。ソースに少量のドミグラスソースを加えるとぐっと大人の味になります。ウスターソースを隠し味に少量加えても深みのある味になります。
具に生のパイナップルを入れる店もあります。お好きな方は加えてみてください。
4. ポークチョップを揚げる
5. チャーハンを炒める
炒める
よく混ぜながら炒めてチャーハンを作る
** チャーハンに混ぜる具はたまごだけのシンプルなものでも可。
** 好みでチーズをのせて焼いても可。
食べる時はそのままグラタン皿で食べるのではなく、大皿に取り出してフォークとナイフでいただきます。
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香港西洋料理の老舗 羅宗湯でもご紹介した皇后飯店
やはり正統派!ごまかしのない手間がかかった味
“皇后飯店”
住所 希慎道8號裕景商業中心地下D舖
電話 25762658
ファーストフードの大家樂
ややお子様味ですが、香港では大人から子供まで人気の味です!
まだ試したことがなかった方も是非、新しい香港の味に出会ってくださいね!
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2007-02-28