旧正月の大切な食べ物”チャイニーズニューイヤープリン”、優しい甘さとモチモチ感が人気の蔗糖椰汁年糕のレシピ。
みなさま、ご挨拶が遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!昨年中は”香港レシピ”を応援してくださってありがとうございます。今年もどうぞよろしくおねがいいたします。
早いもので2007年。今年の7月で香港返還から10年がたつのですね。香港に住むようになってから何度か香港の新年(西暦)と旧正月(旧暦)を迎えましたが、香港では西暦の新年は普段とあまり変わらず過ぎるのですが、旧正月が近くなると日本でいう年末の雰囲気で街が華やいで大変にぎやかになってきます。香港の人にとって旧正月は本当に大切で嬉しいものなのでしょうね。
さて、日本にもおせち料理があるように香港にも旧正月に食べるものがあります。おせちのように縁起を担いだものや、おめでたい言葉と似た発音をするものに意味を込めて、それを食したります。
香港は世界一外食率の多いところと言われますが、旧正月は必ず家でお正月の食べ物を作るという人も少なくありません。おそらく旧正月前に家で最も多く作られているのが“年糕”というお餅(チャイニーズニューイヤプリン)かもしれません。糕は“高”と同じ発音なので、“年糕”は“年々高く“といういい意味があり、特に旧正月の食べ物として好まれています。
“年糕”にはいろいろなフレーバーがあり、くわいを使ったくわいのお餅(馬蹄年糕)や、ココナッツミルクを使ったココナッツ餅(椰汁年糕) 、タロ芋を使ったタロ芋餅(芋頭年糕)、あずきのお餅(紅豆年糕)、お馴染みの大根餅(蘿蔔糕)などさまざまなお餅が作られます。
またこれらのお餅は、香港のケーキ屋さんやレストランなどで旧正月前ごろから販売されますので、旅行で来た際にも何日か日持ちがしますので、是非試してみてくださいね。
見た目は大変地味ですが、とーっても美味しくて後をひく優しい甘さのお餅です。いやいや、是非自分で作ってみたいなあーという方は、そう!今月は日本でも材料が入手しやすい黒砂糖とココナツを使ったレシピをご紹介しますので、是非チャレンジしてください!
それでは料理の説明です。
糯米粉---タイのもち米を粉にしたもので、香港では點心を作る時などよく用いられています。
*日本ではもち粉(または白玉粉)を代用
澄麺-----小麦粉の澱粉質を精製して粉末状にしたもの。香港ではおなじみの“蝦餃“の皮を作るために欠かせない材料です。熱を加えると透明でもちもちした食感を出します。
*日本ではうき粉と呼ばれ、和菓子や和食にも使われれます。大阪では明石焼にじん粉という名で使われているそうです。日本では中華街や大きな百貨店などで売られているようです。
蔗糖------旧正月のころになると街市(市場)の食品雑貨店で売られ始めます。大変香りがよく、
甘さが控えめでとても美味しいのです。これで黒みつを作ることもできます。
*日本では黒砂糖を代用
ココナツミルク-----雑果椰汁西米露の巻で詳しく説明しておりますので、どうぞご参照ください!
材料
糯米粉----- 450g
ピーナッツオイル(花生油)-----38ml
うき粉(澄粉)-----225g
ココナツミルク-----340ml
蔗糖-----800g
卵-----1個
水-----800ml
作り方
最後がびっくりしたかしら?まさかたまごにつけて焼くなんて想像しなかったですよね??そのまま食べるよりも数段美味しくなりますので、買ってきたものでも、是非最後のひと手間をかけて美味しく召し上がってみてください!西洋のデザートから比べると、みた目は地味ですが、食べると大変美味しく、柔らかな甘さがいくつでも食べられそうなほど後を引きます。みなさんも是非、今度の旧正月は香港風に年糕を食べて元気にお過ごしください。
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記事登録日:2007-01-30