香港人が子供の頃から慣れ親しんでいる飲み物、檸檬茶。茶餐廳の味を再現したものからクールなのど越しのものまで檸檬茶を飲み比べ!
こんにちは、香港ナビです。9月に入り、香港の朝夕も少し涼しさが感じられるようになってきました。暑かった夏を振り返り、いつもこの過酷な暑さを癒してくれたものは?といって思い浮かぶのは、 “凍檸檬茶(トンレンチャ)=アイスレモンティー”。香港人にとってなくてはならない飲み物で、高級レストラン、おしゃれなカフェ、おなじみの茶餐廳、10ドル麺屋さんに至るまで、どこのメニューにも必ずあります。暑い夏といえば、日本人は冷えたビールでぐいっと一杯ですが、ここ香港ではぐいっと凍檸檬茶なのです。
香港では、紙パック、缶、ボトルなどいろんなスタイルの檸檬茶が、様々なブランドから発売されていています。市場に出回る種類の多さでは他の飲み物をはるかにしのぐ王者凍檸檬茶。今回は旅行の際に気軽に皆さんに試してもらえる、コンビニで買うことができるレモンティーを食べ比べではなく、飲み比べてみました。
ただいま、審査中
今回は、飲み物ということで、いつもより気楽な感じでスタート。エントリーされたレモンティーは番外編も含めて9種類。おなじみのパッケージや、お気に入りのブランドなどを見つけて、口にする前からすでに順位が決まっているローカルスタッフもちらほらいたりして?お口直しに用意したスナック菓子のほうが、人気があるようなんですが…まさに、午後のティータイムといった感じです。ちゃんと、飲み比べてくださいよ!
今回のナビ饅頭3世は、なんと二刀流!左右の手がふさがっています。レモンティーが主役なんですけど…。
結果発表
ナビスタッフの中で人気の高かったものから、順にご紹介します!
第1位
陽光「茶餐廳 O茶」375gHK$5.8
一番人気度が高かったのは、“陽光”の“茶餐廳 O茶”。“陽光”は、紙パックレモンティーの草分けとして長く親しまれている大手ブランドで、現在4種類のレモンティーを販売しています。さすが、“茶餐廳”と名付けられただけあって、香港人の生活に欠すことができない茶餐廳の味をそのまま再現しています。レモンのほどよい香りもあり、甘さとすっぱさの調和が香港人の口にぴったりのようです。色も、濁りがなく、見た目にもおいしそうですね。でも日本人にとって、レモンの輪切りを3枚から5枚も入れた香港式のレモンティーは、少し癖があって後味がちょっときになるかもしれませんが、香港の味を試してみたい方には、おすすめですね。ちなみに、“O(アルファベットのO)茶”というのは、茶餐廳でアイスレモンティーを注文したときウェイターさんが、伝票に表記する際の略式の書き方です。
第2位
陽光「檸檬茶」375g HK$5.5
こちらは、同じく“陽光”オリジナルレモンティーで、発売時から変わらない味を守っています。もっとも、慣れ親しんだ味とでも言いましょうか?甘すぎるという声もあるのですが、子供の頃の馴染みの味からは、なかなか離れられないもの。香港人にとってパックのレモンティーといって連想されるのは、この懐かしい味のようです。レモンのすっぱさも、気にならず、紅茶の味はあまりしません。
第3位
雀巣「冰極檸檬茶」480g HK$9.0
コーヒー、紅茶のブランドで日本でもおなじみのネッスルも、レモンティーを販売しています。中でも、この“冰極(ICE RUSH)”は、特に夏場に人気のある商品で、クールミントのようなのど越しと後味が特徴です。レモンや紅茶の香りはありませんが、新しい飲み心地と清涼感のマッチが受けています。色は濃い目です。今回はボトルのものを試しましたが、他にも紙パック、缶タイプもあります。最近、同じように“冰”感覚のレモンティーが、ほかのブランドからも続々と発売されています。
第4位
維他「檸檬茶」375g HK$4.9
香港人が子供のころから飲み慣れた味といえばもうひとつ、維他のオリジナルレモンティーでしょう。60年以上の歴史を持つ“維他奶”という豆乳飲料が有名ですが、“陽光”と並ぶ2大ブランドとして、パックのレモンティーのパイオニアでもあります。こちらも4種類のレモンティーがあります。紅茶の味が濃厚ですが、甘めで後味がないので、子供にもぴったりです。レモンの香りもしっかりあり、色はレモンをたくさん絞ったような、少しにごった感じです。
第5位
雀巣「檸檬茶」480g HK9.0
こちらは、ネッスルのオリジナルレモンティー。色は濃い目ですが、香りはありません。紅茶の渋味が濃く、レモンの味が薄めなので、香港式とは少し違う味ですが、その分日本人には好まれる味かもしれませんね。
第6位
陽光「茶餐廳 O茶少甜」375gHK$5.8
“少甜(シウティム)”とは、“甘さ控えめ”という意味の広東語です。香港では、特に冷たい飲み物は、すでに甘味が加えてあることがほとんどなので、注文をするとき甘さを控えてほしい場合は、よくこの言葉を使います。例えば、“凍檸檬茶、少甜”という具合。まさに現代の香港人のニーズに応えたレモンティー。甘さ控えめのため、レモンの風味がよく感じられます。ただ、それが少し人工的で、後味が気になるかもしれません。
第7位
維他「LIGHT檸檬茶」375g HK$4.9
こちらは、体重が気になる女性や若者をターゲットにした、現代人のニーズに合わせたカロリー控えめLIGHTなレモンティーです。そのせいでしょうか、全体的に味が薄く、微妙な味わいがちょっと気になるかも。健康にはよさそうですが。
番外編
伝統的なレモンティーに変わって、新しい清涼感が巷で人気の飲み物が、“柑桔檸檬(ガムカッレモン)=シトラスレモン”です。レモンティーと同じく、ホットでもアイスでもお好みでOK。“柚子茶”などと並んで柑橘系シリーズは、すでに定番となりつつあります。
陽光「茶餐廳 柑桔檸檬」250g HK$5.8
ピンクのパッケージのかわいらしさがコンビニでも目を引きます。ほのかにフルーツの香りがあり、味はあっさり、さっぱりの中にも甘さは感じられます。すっぱさはありません。
維他「清心棧 柑桔檸檬 」 250g HK$5.8
こちらのパッケージは、少し古風で清楚な雰囲気をアピール。あっさりとした、まるでスポーツドリンクを思わせる味です。のどの渇きを癒したいときにぴったり。味も色も、薄め。シトラスやレモンのすっぱさは特に感じません。
ショッピングに、観光に、張り切りすぎてちょっと疲れたときの休憩に、皆さんもレモンティータイムを楽しんでみてはいかがでしょうか?手軽にコンビニでいろんな種類が選べるので、ぜひお試しください。また、スーパーでのまとめ買いもお得なんですよ。ちょっと重くなってしまいますが、おみやげにもいいかもしれませんね。
以上、ちょっとお腹が水分でダブついている香港ナビがお伝えいたしました。
(記載されている値段は、取材用に購入した際の値段です。店舗により値段が違う可能性があります。)
その他情報
記載されている値段は、取材用に購入した際の値段です。店舗により値段が違う可能性があります。
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記載されている値段は、取材用に購入した際の値段です。店舗により値段が違う可能性があります。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2007-09-17