Let’s 食べ比べ 牛乳プリン編

ふるふるっ。つるっ。癒やし系スイーツNO.1の牛乳プリンを食べ比べ!

こんにちは! 香港ナビです。香港で食べてみたいスイーツとたずねると、かなりの割合で声の上がる牛乳プリン。やわらかなプリンをそっとすくい上げるだけで、そのやさしさに癒やされるような気がします。とはいえ、味も濃度も十店十色。店によってさまざまな特色のある牛乳プリンの中で、人気の味はどこのものなのか? スプーン片手に、香港ナビがいざ食べ比べ!

ご用意しましたは7店舗10種類


牛乳プリンには、温かいものと冷たいものの2種があります。今回は食べ比べるときの条件をできるだけ同じにするために、冷たいものを用意しました。前回の湯丸食べ比べと違って、切ったり測ったりの手間がない分、かなり手早い下準備で実食スタートです!

牛乳プリンには、温かいものと冷たいものの2種があります。今回は食べ比べるときの条件をできるだけ同じにするために、冷たいものを用意しました。前回の湯丸食べ比べと違って、切ったり測ったりの手間がない分、かなり手早い下準備で実食スタートです!

パンチのある味のものではないだけに、「微妙な風味や、口当たり、後味などもしっかり感じ取るように!」の指示に、少々プレッシャーを感じつつの試食です。

パンチのある味のものではないだけに、「微妙な風味や、口当たり、後味などもしっかり感じ取るように!」の指示に、少々プレッシャーを感じつつの試食です。

「やっぱりここのはおいしいっ!」「なにこれ、ありえない味!」「食欲のないときにこれなら食べられるね」などと、女性陣が意見を交わしている脇で、試食にじれったくなったナビ団子は、うつわを抱えて独り占めモードに!(ナビ饅頭が上司命令で止めました!)
味の違いを文字で表現するのがまた難しい。コメントシートに向かうとペンがぴたっと止まってしまうんですよ~。
何とか言葉をひねり出して、スペースを埋めたら試食終了。あまったプリンをみんなで分け合ってお腹に収め、お腹をさすって「あ~満腹~!」。たかがプリンといえど、脂肪分の豊富な食べ物だけに、かなーりお腹に溜まります。

結果発表!!

第1位 義順牛奶公司(馳名雙皮燉奶) HK $18.5
やっぱりといおうか、当然といおうか、ウシさんマークでおなじみの義順牛奶公司がダントツの1位となりました。素材を2度蒸しすることでできる2層になった膜が特徴です。口当たりが滑らかでまったくムラがありません。甘みも程よく、素材が良いので後味もとても自然。食後に水が飲みたくなるなんてこともなく、さらっと一杯食べ切れてしまいます。

第2位 九記甜品(蛋白燉鮮奶) HK$12
牛乳の味、甘み、濃度どれもしっかりとした、昔なつかしい“家庭の味”系の九記甜品が第2位となりました。しっかりとした濃度ながら、スッと口の中で溶けていくのがはっきりわかります。濃厚な味に「ミルキーの味がする」なんて意見も。実はこの店、当初エントリー予定もなかったのですが、閉店してしまった他店の代わりに急遽登板。代打ながらクリーンヒットを飛ばしてくれたのでした。

第3位 澳洲牛奶公司(蛋白燉鮮奶) HK$16
牛乳プリン激戦区ともいえる佐敦(Jordan)の老舗、澳洲牛奶公司が第3位となりました。濃度がありつつもフルフルとした滑らかさも併せ持っていて、口当たりのよさに人気が集まりました。甘みと牛乳のうまみがしっかりと感じ取れ、量もやや多めなので、軽い食事の代わりになりそうです。特に香港人スタッフから「おいしい」と高評価を得ていました。支店がなく、1店舗のみで勝負!と気骨稜々とした姿勢もいいですね!

第4位 大良八記(大良燉鮮奶) HK$15
日本人がイメージするプリンといえばこのタイプかも、という意見を集めた大良八記の牛乳プリン。スプーンですくった形が口に入れるまでキープされる濃度があります。口の中に弾むように入っていくような感じで、甘さもあるのでお子様によろこばれるかもしれません。卵白の多さで濃度がでるので、牛乳の味が負けてしまっていてものたりないという意見もありました。

第5位 炳記牛牛(蛋白燉鮮奶) HK$12
見た目は他店と大差がないのですが、食べてみてびっくり。かなり甘さが控えてあるので、茶碗蒸しならぬ牛乳蒸しといった趣です。後味にほんのり甘みを感じる程度なので、「スイーツ」という位置づけで食べくらべた今回はいまひとつ評価は伸びませんでしたが、甘いものが苦手な方には「チャレンジしてみようかな~」と思える一品かもしれません。

第6位 合發燉奶餐廰(北海道牛乳)  HK$18
大手茶餐廰「翠華」のグループ店です。日本の北海道牛乳を使用していることから、そのままの商品名になっています。こちらはプレーンな牛乳プリンではなく、しょうが汁がミックスされた“しょうが牛乳プリン”でした。予備知識なしで口にしてしまったため、「これは牛乳プリンではない!」なんて怒り出すスタッフもあり…。商品名にひとこと付け加えてあれば評価は変わったかもしれません。

第7位 御品軒(大良燉鮮奶) HK$18
これまた「これは牛乳プリンではない!」とお怒りを買ってしまった一品です。とても上品な甘みと牛乳の風味なのですが、いかんせん濃度が足りなさすぎで、プリンの形態とはいえないトロトロ状態なのが残念です。冷製ミルクスープというネーミングだったら納得なのですけどね。ほぼ液状なので、食後のデザートとしては無理なくいただけるかもしれません。

アレンジものを3品ご紹介!

牛乳プリンにだってアレンジものが存在するのですよー! 一品で2度おいしいもの、全くの別物として楽しめるものと、工夫をこらしたメニューを用意している店も多々あります。見つけたらぜひチャレンジしてみてくださいね。今日はランキングに登場した店から3品ご紹介します!

義順牛奶公司 香滑珈琲燉奶 HK$20
コーヒー味の牛乳プリンというよりは「コーヒー牛乳のプリン」といった感じでしょうか。ムラのない滑らかな口当たりは牛乳プリン同様ですが、牛乳プリンよりもあっさりしていて、後味にほろ苦さがやんわりと残るのが大人の味といった感じです。コーヒーが飲めないナビ饅頭もこれは食べられる!と絶賛していました。

炳記牛牛 木瓜燉鮮奶 HK$12
パパイア味の牛乳プリンです。パパイア独特のにおいがなく、フルーティな味が口の中に広がります。なめらかで食べやすいのですが、牛乳の風味があまり感じられないのがちょっと残念。他の店では見かけない味ですので、試してみる価値はありそうですね。

九記甜品 芝麻燉鮮奶 HK$13
牛乳プリンとゴマのお汁粉(芝麻糊)が合体した、ひとつの器で2度おいしいスイーツです。上記食べ比べで2位になった滑らかで濃度のある牛乳プリンに、ゴマの香ばしさが香りたつ芝麻糊が加わり、さっぱりとした後味を引だしています。栄養豊富なゴマと牛乳でカルシウムがたっぷり摂れそうな一品です。

ご紹介した牛乳プリンはこちらでお試しください!

義順牛奶公司
住所:九龍佐敦道庇利金街63號
63 Pilkem Street, Jorden Road,Kowloon
Tel:2730-2799
営業時間:12:30~0:00
価格:馳名雙皮燉奶 HK$18.5/香滑珈琲燉奶 HK$20

九記甜品
住所:佐敦白加士街53號 
53 Parkes Street, Jorden
Tel:2957-8623
営業時間:12:00~0:00
価格:蛋白燉鮮奶 HK$12/芝麻燉鮮奶 HK$13

澳洲牛奶公司
住所:佐敦白加士街47-49號
47-49 Parkes Street, Jorden
Tel:2730-1356
営業時間:7:30~23:00
価格:蛋白燉鮮奶 HK$16

炳記牛牛
住所:旺角通菜街59B
59 Tung Choi Street, Mong Kok
Tel:2781-2119
営業時間:10:00~0:00
価格:蛋白燉鮮奶 HK$12/木瓜燉鮮奶 HK$12

合發燉奶餐廰
住所:銅鑼灣謝斐道483-489號
483-489 Jeffe Road,Causeway bay
Tel:2892-2633
営業時間:日~木 7:00~翌朝4:00/金、土曜 24時間営業¥
価格:北海道牛乳 HK$18

御品軒
住所:銅鑼湾東角道24-26號怡安大厦怡東商場6-8號舗
Shop6-8,G/F, Excelsior Plaza, Yee On Bldg., 24-26 East Point Road,Causeway Bay
Tel:2882-5335
営業時間:11:30~0:00
価格:大良燉鮮奶 HK$18

あなたのアンテナにひっかかる牛乳プリンはありましたか? ご紹介したところ以外でも、牛乳プリンを扱っている店舗はたくさんあります。コンビニのカッププリンとはひと味もふた味も違う、お店でしか味わえないやわらかフルフルの牛乳プリンを、ぜひ香港の街角で試してみてください! そして素敵な牛乳プリンに出会えたら、ぜひ香港ナビにご紹介くださいね。以上、癒やされるはずだったのに、やっぱり今回もみんな満腹になってしまった香港ナビオフィスからお伝えしました!

次回食べ比べは、突然の予算upで「XO醤」を予定しています。白いご飯を用意して、各種XO醤を食べまくってみたいと思います。お楽しみに!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-03-28

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