ネイザンロード沿いに広がる、香港観光の中心的エリア
こんにちは香港ナビです。香港を訪れて、ここを歩かなかったという人はいないといっても過言ではない場所、チムサーチョイ。九龍のメインストリート、ネイザンロード沿いには、ペニンシュラから重慶マンションまで様々なランクのホテルが立ち並び、その東西のエリアには免税店や高級ブランド店はもちろん、民芸品、ファクトリーアウトレット、香港メイドのブティック、電化製品から足つぼマッサージ…と九龍の尖端は観光客のためのスポットが目白押しです。
九龍サイドの真中を真直ぐ貫く大通り、ネイザンロード。チムサーチョイはこのメインストリートを挟んで大きく東西に分かれています。そこでまずは西側、九龍の尖端窓口で、香港島へ繋がるスターフェリー乗り場付近からご紹介していきます。スターフェリー乗り場の横に位置する入り口のビッグスクリーンが目印のオーシャンターミナルから始まって、カントンロード沿い一体に迷路の如く長く続くショッピングモール、ハーバーシティー。マルコポーロ系の3件のホテルと、ルイヴィトン、プラダなどの高級ブランドが道沿いに軒を連ねています。100軒を超えるブティック、家電、家具からシティースーパー、ウェルカムなどの大型スーパーマーケットや、フードコートを始め、海沿いに景色を堪能できるレストランや、UCCカフェなど飲食店も充実しており、休日には地元香港人も多く訪れてごった返しています。
ハーバーシティーの向い側のカントンロード沿いには、東京青山に支店を持ち、観光客はもちろん、地元香港人にも人気でいつも行列の絶えない中華デザート店、糖朝の桶に入った豆腐花や、杏仁豆腐など日本人に人気の中国スウェーツは並んででも食べたい一品です。南に歩いていくと、一際目を引くイルミネーションと激しいロックミュージックで観光客を立ち止まらせる、ハードロックカフェ。ここでしか買えないホンコンの地名入りグッズは、お土産には必須。ここのあたりはさすがに金髪の観光客が多いのも特徴です。さらに南へ進むと、打って変わって日本、韓国、中国などの団体観光客がバスを連ねて乗りつける免税店へ。化粧品から洋服、バックに至るまでブランドものなら何でも揃い、日本語や日本円もOKなので、お土産のまとめ買いにもぴったり。同じサンアーケード内には、イタリアントマトやアニエスベーなども入っている。また近くには新しくオープンしたお店もあります。
地下道を通って、ネイザンロード寄りの出口付近にある裕華はチャイニーズや翡翠、陶器、漢方薬など中国製品で有名で、香港内にいくつも支店があります。さらにネイザンロードに向かっていくと、世界中のCD,DVDを扱うHMV。4階まであるこの店が香港では一番大きく、年中無休で夜中の12時まで営業しています。時間を忘れてここで何時間も過ごす、音楽マニアも多いのでは??この付近の小さい路地には、様々な飲食店がいっぱい。コーヒーや軽食を楽しむ店から、飲茶や海鮮料理の大規模な中華レストラン、韓国、日本、イタリア、フランス料理などいろいろな国のレストランも集まっています。そんな中、行列が出来る店といえば、マカオ式タルトで有名なオームン餐店。マカオならではポルトガル料理が香港に居ながら手ごろな値段で楽しめるとあって、地元香港人でいつも賑わっています。また、九龍公園に面するあたりでは、香港人の大好きなカレー味の魚のすり身団子やしゅうまいなどの立ち食いの店や安いDVD店が集まっており、香港らしいごちゃごちゃした雰囲気が楽しめます。
さて、お次は九龍のメインストリート、ネイザンロードを挟んで東側へと場所を移して行きましょう。 まずは、女性に一押しのスポット、グランビルロード。香港のコスメのディスカウントショップ、ササ、エンジェルハウス、ボンジュールなどが狭い道路を挟んでずらりと勢ぞろい。色んな店を回って価格を確認してから購入するのも手かも。通常購入することのできない有名ブランドの化粧品や香水の試供品が格安で手に入るので、気になる製品を旅行中に試してから、お気に入りを帰りの空港免税店でゲットしてみては? ファクトリーアウトレットのお店では、POLO、GAPなどのおなじみブランドのタグがついた格安掘り出し物に遭遇できます。ただし、よく確かめないと難物を掴まされることも。キッチュでリーズナブルな香港メイドの鮮やかな洋服がいっぱいのブティックもお楽しみ。購入時は新しいものを出してもらうことと、きちんと製品の縫製を隅々まで確かめることをお忘れなく。購入前の入念チェックは香港では必須のこと。そんなお店の合間に、上海蟹の専門店がひょっこりあるのもおもしろい。買い物にちょっと疲れたら、路地のお店で一休み。おじさんがリヤカーみたいな車で、干しマンゴや梅などのお菓子を売っている光景は、初めて見ても何となく懐かしい感じ。
買い物に疲れたら、やっぱり腹ごしらえ。でもチムサーチョイの雑踏に紛れて落ち着かない食事はちょっと……という方にお薦めスポットがここ。一見するとおしゃれな建物への入り口と思いきや、階段を登りきると"ナッツフォードテラス"オープンレストラン街の入り口へと続いています。ビルとビルの間に続く雑踏から隔離されたこの通りは、イタリア、フランス、ロシア、スペイン、タイ、ドイツ、インド、韓国、日本、四川…とインターナショナルで個性豊かなレストランが一同に集まって、まずはどのお店に腰を落ち着けようか選ぶのに一苦労かも。昼間のオープンテラスでランチもよし、買い物の合間の午後ティーもよし、でも夜のディナータイム、バータイムの雰囲気はまた一味違った面持ち。滞在中に時間帯を変えて足を運んでみてはいかが?
最後に、ネイザンロード沿いにある重慶マンションもご紹介しちゃいましょう。なんといってもウォンカーワイ監督の映画"重慶エキスプレス"で有名になったネイザンロードの東側に位置するこの建物は、いまやネイザンロード西側のペニンシュラと並ぶチムサーチョイの顔となっています。絶対フツーの団体旅行では宿泊することの出来ない小さなゲストハウスが密集していて、オーナーの国籍も様々なので、宿泊客の国籍もそれに合わせて様々。バックパッカーの口コミで安いゲストハウスはいつも満員状態です。通りに面したエンタランスのあたりは、ボーダレスな雰囲気の怪しいお店がいっぱいなので、勇気を出して入ってみましょう。香港らしからぬ!?パラレルワールドです。おもしろいですよー。
少しごちゃごちゃしながらも、魅力満載のチムサアチョイ。猥雑な魅力と人々の活気が入り混じったこのエリアを、ぜひ歩いてみてください。以上、香港ナビがお送りしました。
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記事登録日:2005-12-28