佐敦から油麻地を歩く

角を曲がるたび、どこか懐かしい風景がそこに。明日への元気がわいてくる、香港の下町、佐敦~油麻地を歩く。

こんにちは!香港ナビです。今日は油麻地・旺角エリアのオススメコースをご紹介します。佐敦(ジョーダン)、油麻地(ヤウマーティ)、旺角(モンコック)、太子(プリンスエドワード)など、それぞれに個性あふれる街を持つこのエリア。その中でも都心そのものの尖沙咀(チムサーチョイ)から少し移動するだけで、下町の雰囲気が漂う、佐敦~油麻地のコースは、露天や市場が姿を現し、香港の人々の素朴でエネルギッシュな生活を垣間見ることができます。たくさんのお店に、普段着の人、人、人…。最初は圧倒されるけど、そのゴチャゴチャ感がなんとも言えず魅力的。地元の人に混じって歩きながら、一緒に下町風情を満喫しちゃいましょう!
A まずは佐敦「裕華国産百貨本店(現在閉店)」から!
佐敦~油麻地の街歩きはこの中華デパートからスタート。ネイザンロード(彌敦道・Nathan Rd.)とジョーダンロード(佐敦道・Jodan Rd.)の交差点に位置する、5階建ての建物が「裕華国産百貨本店」。かわいい中国食器やチャイナテイストの小物から、アクセサリーやチャイナ服、薬やコスメまで、なんでも揃います。地下の食料品売り場では、めずらしい食材やお茶に思わず目移り。誰かへのおみやげにも自分用にも、ついつい買いすぎてしまいそう!MTR荃灣線、佐敦 (ジョーダン) 駅のA出口を出てすぐ左手。
B 安ウマランチで腹ごしらえ 白加士街&庇利金街へ
裕華国産百貨の前からジョーダンロードを渡り、右手(西向き)へ歩いて2分。白加士街(Parkes St.)と庇利金街(Pilkem St.)はB級グルメ通りといっても過言ではないほど、安くておいしいものがいっぱい。エビワンタンメンが有名な「麥文記麺家」、はまるピリ辛麺の「雲南桂林過橋米線」など、のぞいてまわってピンと来たお店にGO!混み合う時間は相席になるけれど、ワイワイガヤガヤ香港人にまじって食べるごはんは格別のお味です。おなかいっぱい食べても、一人40ドルもあればお釣りが来ちゃいます。
ごはんのあとはやっぱりデザート!という方には、牛乳プリンがお勧め。濃厚なミルク味が楽しめます。「義順牛奶公司」と「澳洲牛奶公司」、2軒の牛乳プリンのお店があるので、食べ比べてみるのもいいかも。
お腹がいっぱいになったら少し散歩を。ジョーダンロードの一本南、東西に走るボーリングストリート(寶靈街・Bowring St.)には、いつも衣料品の露店が並んでいます。子供服やパジャマなど、意外なものがお安く手に入るかもしれません。
人もそれほど多くないので、のんびり見て歩くのには最適。MTR佐敦駅C2出口からもすぐ。(現在一部道路工事中)
C 気分は宝探し?玉器街から青空マーケットへ
裕華国産百貨本店からジョーダンロードにそって西向きに歩くこと5分、広東道(Canton Rd.)との交差点を右に曲がったところにあるのが玉器街。ここは翡翠を扱うお店ばかりが集まる通りです。
問屋街を思わせるこの玉器街を北上すると、見えてくるのは玉器市場の赤い門。簡単なつくりのテントの中に、翡翠や、翡翠のフェイクを売る屋台がところせましと立ち並びます。質も値段もピンからキリまで。翡翠の質を見極めるのは素人には難しいらしいけど、カジュアルなアクセサリーやストラップなどならお土産にも良さそう。ここはがんばって値切ってみて。玉器市場は夕方には店じまいになってしまうので、行くなら早目の時間をおすすめします。
玉器市場を出ると見えるのは新填地街(Reclamation St.)の青空マーケット。街市(ガイシ)と呼ばれる香港の昔ながらの市場です。乾物、果物、野菜など、見慣れないものがたくさんあって、思わず足が止まります。あちこちで買う人、売る人の声が飛び交い、活気ある雑踏の中を歩けば、なんだか明るいパワーで満たされている自分に気がつくはず。
D 調理器具を探すなら断然ココでしょ!上海街
上海街(Shanghai St.)は香港の合羽橋。専門店が並ぶなか、特に調理器具屋さんが軒を連ねるのはMTR荃灣線、油麻地(ヤオマアティ)駅の南、衆坊街(Public Square St.)から文明里(Man Ming Lane)の間あたり。中華レストランの厨房にあるような大きな木製のまな板や蒸し器など、持って帰るには少し重いかな?といったものもあれば、ケーキやマドレーヌ、クッキーの型もあります。お料理やお菓子作りが趣味なら、外から眺めるだけでも楽しいはず。またこのあたりには仏具店も多く、「これはいったい何に使うの?」というようなものが店先にいっぱい。MTR油麻地駅C出口を出、西側へ1分、上海街を左折、または、MTR佐敦駅から上海街を北上してもOK。
近くには道教寺院の天后廟があります。廟前の公園ではたくさんのおじさんたちがま~ったりと。公園向かいの「許留山」でフルーツたっぷりの飲み物を買って一緒にのんびりするのもいいし、左手のレトロな茶餐廳(チャーチャンテン)「美都餐室 (Mido Cafe)」で、ローカルメニューに挑戦してみるのも楽しそう!
E お楽しみは夜から!廟街(男人街)
夜が深まるにつれて、妖しく光りだすのはナイトマーケットの灯り。「深夜特急」の沢木耕太郎も夢中になったという通りが、この廟街(Temple St.)。狭い路地にひしめく露天には、おもちゃやコピー商品、服、雑貨、CD・・・ありとあらゆるものが満載!中には、えっ、ガラクタ?なんてものもありますが、それも廟街の楽しみのひとつ。このマーケット、18時頃から始まり、20時から22時ごろがいちばんにぎわうとか。
色とりどりの露天街を冷やかしながら天后廟まで歩けば、そこには占いのブースがいくつも並びます。亀の甲羅を持った占い師や、鳥をつれた占い師など、ちょっと日本では見かけないような占いも。また、おじさんやおばさんが集まって、のど自慢大会が開かれていることもあります。
廟街を歩くときは、ひとつ東側の通り、呉松街(Woosung St.)もちょっとのぞいてみてください。海鮮料理屋や麺・粥店が無数に並ぶこの通りでは、道に出したテーブルと椅子で、たくさんの人が夕食を食べる様子が見られます。

夜店気分でそぞろ歩くのもよし、屋台で夜食を食べるのもよし、ただしスリ、ひったくりには十分気をつけて。
MTR佐敦駅、A出口裕華国産百貨から西方向へジョーダンロードを歩き、3本目の通りを右折。天后廟を通り過ぎ、さらに廟街を北上、文明里で右折すればMTR油麻地駅C出口はすぐそこ。
香港の下町探検、いかがでしたか?とっても活気があるのにどこかのどかな専門店街やマーケットは、足の向くままのんびりと散策するのにピッタリでした。何が見つかるかは運まかせ!ここはキョロキョロしまくって、思いっきり楽しんじゃいたいですね。以上、佐敦&油麻地より香港ナビがお届けしましたー!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-12-28

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