香港に昔から伝わるこわ～い怪談を再現！今年のオーシャンパークのハロウィンは、身の毛もよだつ戦慄のキャラクターが勢ぞろい。
こんにちは、香港ナビです。オリンピックで盛り上がった8月が終わって、もう9月。まだ残暑が厳しい香港ですが、新学期も始まってもうすっかり秋のイベントへと期待が高まり始めています。まだまだ早いと言う気もしますが、香港を代表するアミューズメントパーク“海洋公園（オーシャンパーク）”で、今年も9月26日から11月2日まで行われる毎年恒例のハロウィンの記者会見が行われました。今年は、香港に昔から伝わる因縁のあるこわ～い怪談を再現。いつもより迫力のある8つのお化け屋敷に加えて、40か所に及ぶ数々のアトラクションと、300人を超えるお化けたちが揃っているということで、前年以上に盛り上がること間違いナシ！早速、お化けの身の上話も聞けた？お芝居仕立ての記者会見の模様とアトラクションの内容をご紹介しましょう。
ハロウィン度100％の記者会見会場
まだまだ、夏休み気分が漂う晴天のオーシャンパークの一角で、ちょっと不気味？なキャラクターが記者やカメラマンをお出迎え。メインキャラクターのシーライオンのウイスカーズも、キョンシーのコスチュームと動作でコワかわいい！？
外の明るい天気とは打って変わって会場となった特設テントは、暗くてひんやり…。中国の古い家屋をイメージしたデコレーションです。今回は、集まった記者たちにハロウィン用のメニューが振る舞われました。
テーブルサーブするウェイターたちも、黒い頭巾をかぶって異様な演出。でも、結構サービスはちゃんとしていました。もっと、料理を投げるとか、無理やり食べさせるとか、怖い方がおもしろかったのに…。
各テーブルの中央には、今回のテーマになったお化け話にちなんだ飾りが置かれていました。ナビのテーブルは、このエグーイ人形…食欲は一気に下降してしまいました。この方法、ダイエットにいいかも？？
おいしそーな？特別メニュー
血池肉湯（Blood Pool Soup）
煮込んだトマト、人参、玉ねぎ等の野菜と細い麺が入った、ボルシチのようなお味のスープ。
人頭落地（Head Off）
マッシュポテトの上に、牛肉ステーキを載せ、さらにその上にピクルスを切って目玉に見立てました。お皿の周りは血を連想させるトマトケチャップ…。肉が柔らかくって新鮮でした…。
鬼眼血棺材(Ghost Eye Bloody Coffin)
カスタードムースの上に、ラズベリーのゼリーを載せて棺桶に見立て、ラズベリーの粒々をつけ合わせました。甘酸っぱくて、すっきりおいしい！
凶眼(Bloody Eye)
トマトジュースとグァバジュースをミックスして、龍眼（ドラゴンアイ）を1粒入れました。まさしく、目玉か…。これらのメニューはすべて、期間中に館内のレストランで実際に出されるメニューの一部です。
食欲をそそってくれた？キャラクターたち
食事の最中には、今回メインとなるキャラクターが突然乱入！？して雰囲気を盛り上げました。メイクやコスチュームが本格的で、近くで見ると思わず触ってみたくなりますよ。
キャラクターは男女ペアになっていることが多く、大げさなセリフ回しなど、怖いと言うより思わず吹き出してしまう場面も。とっても、凝っていますね～。
オーナー自ら出演の舞台劇！？
食事が終わった頃合いに、司会者が登場して8人の女性のお化けたちを集めました。そこへ登場したのが伝統的なチャイナ服に身を包み、顔を真っ白に塗ったオーシャンパークのオーナー、盛智文（アラン・ゼマン）氏。そして、8人の自称美女たちがオーナーを奪いあい（お決まりのパターンですが）囲まれているうちに何と殺されてしまうのです。
オーナーの死体？が、担架で運ばれていきました。それから犯人探しが始まり、容疑者でもある8人のお化けたちが各々どうしてお化けになってしまったのかを話します。うーん、なかなか面白い筋書きでしたよ。演技にも熱が入っていましたし。やっぱり、コスプレはその気にさせるんでしょうかね。
最後は、今日集まった全てのお化けとオーナーが記念写真。華やかなので、とてもお化けの集まりとは思えない！？
オーナー自ら主人公になって盛り上げる記者会見とあって、テレビ、雑誌、新聞など多くのメディアが集まりました。えっ、食事付きだからだって？？それもあるかも。今回のハロウィン企画にオーシャンパークは、8ケタ額の投資をしているそうで、去年10月の入場者約50万人を10～15％上回る入場者の確保をしたいと言うことでした。
8つのお化け屋敷＆戦慄のキャラクターたち
お化け屋敷１ 鬼娃工廠（Deadly Doll Factory）（場所：山の下）
今は、中国に移転してしまっているところが多いのですが、昔は香港にもたくさん工場がありました。造花や人形などはその代表ですよね。この工場のオーナーは、実際の人間のパーツを使って人形を作りだしてしまったようですが…。
鬼娃娃(Deadly Doll) 鬼娃掌門人(The Toy Master)
ナビのテーブルにあったオブジェ？は、このお化け屋敷をモチーフにしたもの。「チャイルドプレイ」のチャッキーや、髪が伸びるお菊人形など、人形にまつわる怖い話もよく聞きますもんね。
お化け屋敷２ 迷幻空間（The 4th Dimension） （場所：山の上）
大型バスや車の多い香港では、交通事故は後を絶ちません。ミニバスのスピードも乗っているだけで既に生きた心地がしないくらいです。また人につられて横断歩道を渡ると、まだ赤だったりして危ないですよ。やっぱり、事故につながるちょっとした「間」がさす原因はここかも？
迷幻女王(Queen of Illusion)亡命司機(Night Rider)
目の錯覚かと思ってよく見たら、この女王ほんとに目が4つありました。
お化け屋敷３ 戲棚驚夢（Nightmares of the Bamboo Theatre）
「戲棚」とは、竹で組み立てられた野外ステージのことで、香港のお盆「盂蘭節」などにもいろいろな寺の近くにステージを立て、祖先の霊を労うために広東オペラを上演したりします。その出演者が実は…幽霊だったりして。
鬼英台(Phantom Mary)霉山伯(Phantom Jerry)
キャラクターは怖いと言うより、コスチュームがきれいです。
お化け屋敷４ 變種「瘟」室（Gruesome Green House） （場所：山の上）
香港では旧正月や春先、中秋節など季節の行事ごとや、バレンタインデーや誕生日など花を飾ったり送ったりする習慣があります。ですから花屋さんも多いんですよね。こんなストーリーも笑いごとではないかも。
千年樹妖(Belladonna)藤蔓生博士(Victor Vines)
「リトルショップオブホラーズ」なんてミュージカルもありますが、パクリ？？じゃないですよ～
お化け屋敷５ 兵馬俑異域（The Tomb of Doom）（場所：山の下）
まさに、ハリウッドの人気映画「ハムナプトラ3」。冒険には必ずリスクと刺激がつきもの。ここでは、ミイラがお待ちしております。冒険者は死も免れません。次の冒険者が訪れるのを待っているのかも。あなたも連れて行かれないように！？
奪俑奇兵(Perilous Jane)秦俑（Mysterious Warrior)
結構、激しいアクションもこなすジェーンと、対照的な着ぐるみ系の中国の埴輪…。
お化け屋敷６ 廣昌隆謀殺案（The Canton Cadse）（場所：山の上）
実際にあった香港で有名な未解決猟奇事件をモチーフに、まだはっきりしていない犯人は誰？真相は？この場所には気をつけてくださいよ～。
恐先生(Mr. Blackheart)恐夫人(Mrs. Blackheart)
この恨み晴らさずにおくべきか！殺された夫婦はまだ成仏できずにさまよっているのです。
お化け屋敷７ ?鬼村（Estate of Horror）（場所：大樹湾広場）
香港は高層の住宅が多いため、飛び降り自殺をする人が多いのです。ですから自然に怖い話も発生してきますよね。公団住宅や古い唐楼などお年寄りが多いところにも、彼らの死にまつわる不吉な話が多いものです。
魂姐(Rebecca Rouge)雀叔(Mr. Creep)
自殺した少女の幽霊と、お爺さんのお化け。
お化け屋敷８ 大豪「嚇」娯楽城（Ghastly Entertainment City）（場所：大樹湾広場）
24時間眠らない街香港で、ナイトライフを楽しむのに、こんなお店はいいかがでしょうか？おいしいと評判の夜食やおつまみに使われている材料が何かは…聞かないでください。
喪師大厨(Bloody Bob)
映画にもなった「人肉又焼包」（殺した人の肉を使ってチャーシューまんを作っていた店の話）のオーナーみたいです。
??(Bloody Mona)
怖いけど、こんな人よく見かけません？
黒夜女神（Luna)
お化け屋敷以外の40か所のアトラクションのうち、大樹湾広場で行われるアトラクション「魔界冥婚大典」を仕切る魔女は、広告などではメインキャラクターとなっています。
ハロウィン特別メニュー
■湾景餐廳＆嵐湾茶座 The Bay view Restaurant & Terrace Café
至尊晩餐 Privilege Dinner Combo HK$188
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児童晩餐菜単 Set Dinner Menu for Kids HK$128
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■海洋氷室（Ocean Café）
素食菜単（Halloween Vegetarian Menu） HK$188
全てのメニューに、10％のサービス料がかかります。
コワかわいいキャラクターグッズ
パンプキン、こうもり、蜘蛛、魔女の帽子などお馴染なグッズに、可愛い猫や熊のぬいぐるみも加わりました。鬼太郎のおやじを連想させる緑のひとつ目のキャラクターも目を引きます。Tシャツやアクセサリーも人気です。
いかがでしたか?日本では、あまり大きなイベントとして取り上げられないハロウィンですが、香港では、学校や会社でパーティーを開く機会も多く、店頭に並ぶ仮装のコスチュームやデコレーションも秋には欠かせない光景の一つですね。自分で仮装するのはちょっと……という方、ぜひオーシャンパークでハロウィンの雰囲気を満喫してください。以上、香港ナビがお伝えいたしました。
海洋公園 十月全城哈囉喂！
開催期間： 2008年 9月26～28日10月1、3～7、10～12、17～19、24～26、31日11月1、2日
時間： 17：30～24：00
入場料：大人 HK$225～、子供（3歳～11歳）HK$113～
電話： 2552-0291
その他情報
【行き方】
MTR港島線・荃灣線「金鐘（アドミラリティ）」駅B出口前からシティーバス629番オーシャンパーク行き直通バスで約20分。9：00〜16：00 10分ごとに運行。大人HK$10.60、子供HK$5.30
記事内一部写真はオーシャンパーク提供です。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット（お店）の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日：2008-09-08
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