横浜中華街で感じる香港 その16 ネオアジアファッションがあふれるショップ『ROUROU』

ほんのり漂うチャイナテイスト。かわいらしさの中に凛とした涼やかさもあるROUROUの服は、着る人を元気にさせます!

こんにちは!香港ナビ勝手に横浜支局です。香港にハマる女性ならば「日常で身につけられるほんのりチャイナテイストの服が欲しい~」と思ったことが少なからずありますよね。香港ファンであることをさりげなくアピールできるような、かといって主張しすぎるわけでもないナチュラルなデザインの服があればなぁ…なかなかないよなぁ…と、思っていたら! なんと横浜中華街に見つけてしまいました。ほんのりチャイナテイストの理想服がならぶショップ『ROUROU』。色使いもやさしくて、肩肘張らずに着られるさりげない服ばかり。ネオアジアをコンセプトにオリジナルファッションを展開する『ROUROU』をデザイナーの早園マキさんにご案内していただきました!

夜が明けるとき…

ROUROUとは、漢字で「朧朧」と書き、夜と朝が交差するときのぼんやりと薄明るい、おぼろに霞んだ神秘的な様子を指します。その言葉をなぞらえて、アジアの理想郷として「朧朧国」をイメージし、そこからROUROUの服はコンセプト展開しています。「古くはヨーロッパや中国の影響を受け、やがて争いの文明を築き上げた理想郷である朧朧国。独特の文化や美術を持つ進化した未知のASIAの国」。そんな朧朧国に住まう人々が身につけている服が主テーマとなっているのです。香港、中国はもちろん、ベトナム、タイなど、アジアのあらゆる街から暮らしと文化をくみ取り、朧朧国にふさわしいイメージにデザインされたネオアジアなファッションが「ROUROU」というわけです。

パリコレ出演がROUROU立ち上げのきっかけに

デザイナーとしてROUROUを主宰する早園マキさんは、パリコレに出演経験もあるモデルでもあります。ご家族が横濱スカーフのシルクスクリーン製版型を作る職人をされていたこともあり、小さな頃から「美しいもの」に触れていたマキさんは、服の美しさをモデルとして多くのメディアで表現してきました。1994年にパリコレに出演した時は折しもアジアンブーム。和をテーマにしたドレスを何点も身につけ人々の目線を浴びている時、ふと「自分の中にある日本・アジアに回帰した」のだそう。日本人には、どうしてもヨーロッパのものに強くあこがれてしまう部分があるけれど、実は、「和」や「アジア」はこんなにも注目を集める魅力的な要素にあふれていると。コレクション終了後、「アジアっていいよね!」と現在のご主人に熱い気持ちを語ったところ、同じ思いを抱いていたことから話が盛り上がり、そこから一気にROUROUを立ち上げることとなったのだそうです。とはいえ、デザインや経営に関してはまっさらな状態からのスタートということもあり、やはり修行期間中はとにかく必死だったとか。「大変でした!」と笑顔で語っていましたが、思いの熱さだけでどうなるものでもない世界で独り立ちするに至る過程はどれほどのものか、その平坦で内道のりは容易に想像できますよね。
「香港の街を歩いていると、近代的な街並みなのに一本路地を入るといきなりお粥屋さんが現れたりして、そのギャップが刺激になります」と語るマキさんは、デザインイメージを膨らませるために海外を訪れることもしばしば。「気分が日常から開放されるときに感じる楽しさ」がデザインへ結びつく要素になることが多いそうです。以前は、デスクに張り付いてウンウンうなりながらデザインしていたけれど、今は逆にデザインを意識していないリラックス時に、ふと思い浮かぶことが多いそう。だからこそ、気負いなく着られるナチュラルな服が生まれるのでしょう。

では、ROUROUコレクションをご覧いただきましょう!


「2009 CHAINA T-SHIRTS」。パンダや金魚、ダブルハッピネスなどのプリントが目を引く、チャイナテイストと遊び心が同居したTシャツは10種のデザインで展開中です。
各2200円

チャイナ服とベトナムのアオザイが融合したような、やさしい肌触りのTシャツ。ROUROUのイメージフラワーでもある蓮のワンポイントと襟の中とのカラーがリンクしています。同シリーズでカットソーもあります。
Tシャツ:7800円 / カットソー:8900円

ピンクとブルーの2色展開のロータスプリントのTシャツは袖ぐりから胸にかけてギャザーが入っています。合わせて着たいデニムカーゴパンツは、ポケットの裏に久留米絣をあしらったこだわりのデザイン。
Tシャツ:5500円 / デニム:15800円

オリジナルのバスケットシューズ、地下足袋メーカー力王とのコラボで生まれたドット柄地下足袋。 オリジナルのバスケットシューズ、地下足袋メーカー力王とのコラボで生まれたドット柄地下足袋。

オリジナルのバスケットシューズ、地下足袋メーカー力王とのコラボで生まれたドット柄地下足袋。

魅力的な小物もたくさん! 魅力的な小物もたくさん!
魅力的な小物もたくさん! 魅力的な小物もたくさん!

魅力的な小物もたくさん!


こちらは、看板娘のミケちゃん(お昼寝中)。たくさんお客さんを招きます。

プレミアムライン『Lotus Room』

横浜中華街で感じる香港 その16 ネオアジアファッションがあふれるショップ『ROUROU』 横浜中華街で感じる香港 その16 ネオアジアファッションがあふれるショップ『ROUROU』
ROUROUの2階にあるLotus Roomは、朧朧国に住むお姫様の服をコンセプトとしたプレミアムライン。より女性らしさにあふれた服たちは、泥のなかにあっても泥に染まらず、池の水を浄化しながら咲き誇る蓮をモチーフにしています。

新作のシルクシフォンワンピース&チュニック。ピンクとグリーンの2色展開です。カットソー地のインナーがつきます。
ワンピース:19800円 / チュニック:16800円

花鳥の柄が袖に刺繍されたチュニックは、キュプラ・コットン・麻混のツイル地。すこし光沢のある生地がワンランク上を感じさせます。クロップドジーンズのすそには左右5個ずつのチャイナボタンが。
チュニック:18900円 / ジーンズ 19800円

試着室にも「お姫様」らしい演出が。張り巡らされた壁紙もカーテンもオリジナルで織られたものなんですよ。 試着室にも「お姫様」らしい演出が。張り巡らされた壁紙もカーテンもオリジナルで織られたものなんですよ。

試着室にも「お姫様」らしい演出が。張り巡らされた壁紙もカーテンもオリジナルで織られたものなんですよ。

チャウ・シンチー(周星馳)がエグゼクティブプロデューサーを勤めた映画『少林少女』にも衣装提供をしたこともあり、これからのROUROUの展開として「舞台衣装や映画衣装も手がけてみたい」と夢を語るマキさん。一昨年にお子さんが生まれて時間に追われる日々だけれど、その分の時間の使い方上手くなったとか。子供という存在を得て、産むことの先にある「育てること続けること」に、大変さと同時に強い魅力を感じるとか。「おばあちゃんになってもROUROUの仕事は続けていたい」と思うのは、やはりお客様の喜ぶ顔がなによりもうれしいから。卸をせずに、ショップからダイレクトにROUROUの思いを伝えているからこそ、ストレートに返ってくる反応が活力になるのですね。ROUROUの服を着ると元気になる!とROUROU服を愛用する「ロウラー」も急増中。すっと伸びた先に凛とした花を咲かせる蓮の花のように、スレンダーながらも熱い思いを秘めたマキさんが咲かせるROUROUの服はこれからも街にたくさんのロウラーを生み出していくことでしょう。以上、香港ファンをほんのりアピールできる服を…なんて思っていたはずなのに、いつのまにか朧朧国のファンと主張したくなっている香港ナビ勝手に横浜支局がお伝えしました!


その他情報

ROUROU横浜中華街店
住所:横浜市中区山下町130番地(関帝廟そば)
TEL&FAX:045-662-0466
営業時間:11:00~21:00(冬季は~20:00)
ホームページ:http://rourou.com/(通信販売あり)


レポーター: 香港ナビ勝手に横浜支局  出身地: (ビオラ)横浜 (小桃)東京下町 滞在歴: (ビオラ)13回 (小桃)1984日 コメント: (ビオラ/ガイド)ボディマッサージ・リフレクソロジ−の英国ディプロマを香港で取得しました。(小桃/レポーター)香港で歯列矯正した前歯が自慢です!ドラゴンボートも漕げちゃいます! シリーズ名: ビオラと小桃が日本の中の香港を探します! 

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記事登録日:2009-07-10

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