小さな赤ちゃんと飛行機に乗るときのコツ&香港国際空港の赤ちゃん向けサービスのご紹介♪
こんにちは、香港ナビです。国際結婚や海外赴任、海外移住が珍しくない昨今、里帰り出産などで、赤ちゃんと一緒に飛行機に乗らなければいけないお父さん、お母さんも多いと思います。子育てもまだまだ手探り状態の中、狭い機内で赤ちゃんが大泣きしたらどうしよう、周りの乗客に迷惑をかけてしまったらどうしようなど、フライトを前に不安はいっぱいなはずです。今回は赤ちゃんと一緒に飛行機に乗るコツや香港国際空港の赤ちゃん向けサービスについて紹介したいと思います。
香港国際空港 チェックイン
キャセイのカウンターには優先カウンターがあります
専用カウンターでチェックイン
赤ちゃんの授乳タイミングなどを考えて、空港には余裕をもって向かいましょう。空港に到着したら、まずはチェックインです。最近では自宅でチェックインができる「オンライン・チェックインサービス」や、空港の自動チェックイン機を利用する人も増えたため、空港カウンターも以前ほどの混雑はありませんが、出発便が続く時間帯は長時間列に並ばなければいけないこともあります。だけど、赤ちゃんと一緒の場合は専用カウンターを利用できるため、待ち時間も少なく済むので安心です。係員の方も赤ちゃん連れの場合は優先的に空いているカウンターに誘導してくれますよ。チェックインのときには、バシネット席がアサインされているか、ちゃんと確認しましょう。
バシネット席の足元は広々
バシネット席って何?
航空機には「バシネット席」と呼ばれる、乳児用ベッド(バシネット)が取り付けられる特別な席が用意されています。バシネットは機内の壁に取り付けられるため、バシネット席は必然的に壁前の足元の広い席になります。バシネットの予約は航空券の予約時に指定可能です。
足元が広いため、ぐずったらすぐに赤ちゃんを抱いて立ち上がれるので、バシネットを利用するしないに関わらず、赤ちゃん連れのフライトでは、バシネット席がおすすめです。また、バシネット席は通常、トイレのすぐ側にあるので、おむつの交換やお母さんがお手洗いに行く時にも便利。ただし、席数に限りがあるので、航空券の予約時に座席指定をすることを忘れずに。
ベビーカーの貸し出しをする航空会社もあり
ベビーカーについて
航空会社や空港によっては、ベビーカーは搭乗手続きと同時にチェックインとなる場合もあります。ちなみにキャセイパシフィック航空では、搭乗口まで自分のベビーカーを使用することができ、到着時には飛行機の降り口まで持って来てくれるそうです。ベビーカーを預けるときには、紛失防止のため、ベビーカーに付けているおもちゃや付属のアクセサリー類はすべて外すようにしましょう。
なお、香港国際空港では空港によるベビーカーの貸し出しも可能です。リクエストは利用航空会社、旅行代理店、もしくはサービス提供会社「Worldwide Flight Services」まで直接連絡してください。
香港国際空港 保安検査場
保安検査場にはファミリーチャンネルがあります
赤ちゃんの食べ物、飲み物
国際線を利用の場合、100mlを超える容器に入ったすべての液体物は、航空機内持ち込み禁止されています。100ml以下の液体物も規定サイズの透明プラスチック製袋に入れなければいけませんが、香港国際空港の保安検査では、赤ちゃん用であれば離乳食などの液体物も水筒などに入れて持ち込みOKです(検査される場合あり)。
ファミリーチャンネル
保安検査場には、子供連れ専用のファミリーチャンネルが用意されて、保安検査も優先的に行なってくれます。
香港国際空港 授乳施設
いたってシンプル。調乳設備などはなし
香港国際空港にはいたるところに授乳室(嬰兒室/Nursing Room)があります。ターミナル1には20ヶ所、ターミナル2、ノースサテライトにはそれぞれ5ヶ所ずつあるので、出発のぎりぎりに授乳することも可能です。部屋の中はいたってシンプル。授乳用の部屋は個室になっています。香港らしく、授乳室でもエアコンが効いているので風邪をひかないように注意してください。ちなみにオムツ交換台はすべてのトイレに配置されています。電子レンジやミルク用の給湯器などはありません。搭乗前にミルクを作る予定なら、ミルク用のお湯の準備は忘れずに。
授乳スペースは個室になっています
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一般トイレにもおむつ交換台あり
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香港国際空港 子ども用施設
いっぱい遊ばせて疲れさせちゃいましょう
香港国際空港にはフライト前に子どもを遊ばせることができるプレイエリアが2ヶ所、子ども用のテレビエリアが数ヶ所、用意されています。
★Children Play Areasターミナル1出発階 ゲート23と25の間
ノースサテライトコンコース、出発階ゲート509と510の間
★Childrens TV lounges
ターミナル1出発階ゲート1、15、41、60付近
いよいよ出発~機内にて
優先搭乗
小さな子ども連れのお客さんもビジネスクラスやマイレージ高級会員の人たちと同じように、優先的に搭乗できます。ただし、大きな機材の場合、最後のお客さんが乗り込むまでに30分以上かかることもあります。あまり早く乗り込むと、待っている間に機内で赤ちゃんがぐずってしまう場合もあるので、後で乗るほうがいいかも。
バシネットと赤ちゃん用シートベルトバシネットは離陸後、水平飛行になってから客室乗務員が取り付けてくれ、着陸時には取り外されます。そのため、バシネット席に座っても、離着陸時やシートベルトサインが点灯している間は赤ちゃんを抱っこしなければいけません。離着陸時、シートベルトサインの点灯中は赤ちゃん用のシートベルトを着用する必要があります。着用方法は客室乗務員が教えてくれます。
シートベルトサイン点灯中はバシネット使用不可
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赤ちゃん用のシートベルト
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おむつ交換台
ほとんどの飛行機にはトイレにおむつ交換台がついています。ただし、トイレは非常に狭く、急な気流の変化で機体が揺れることもあるので、すばやくオムツが替えられるように、トイレに行く前に必要なものをすべて準備しておきましょう。また、衛生面に不安のある方は、オムツ替えシートも忘れずに。
赤ちゃんと飛行機に乗るときのコツ
離陸に合わせてミルクをあげよう
★ママが笑顔でいること
ママが不安になると、赤ちゃんも不安になります。ぐずって泣きはじめても、普段どおりの笑顔で赤ちゃんをあやしてあげましょう。パパや同行者と協力しながら、落ち着いて、フライトを楽しみましょう。
★離陸時にミルクを飲ませること
赤ちゃんは耳抜きがうまくできないので、離着陸のときに耳が痛くなって泣いてしまうこともあるそうです。飛行機の離着陸に合わせてミルクを与えましょう。大きな空港では、飛行機が動き始めても離陸待ちのためにすぐには飛ばないこともあります。あまり早くにミルクを与え始めて、離陸前に飲み干してしまった、なんてことのないようにタイミングに気をつけて。目安は客室乗務員の着席。すべての乗務員が席に着けば、離陸はもうすぐです。このタイミングで授乳をスタートすればOK。
★周りの人への気配りを忘れないこと
赤ちゃんが泣くのは当たり前なのですが、だからといって開き直ってしまうのも考えもの。飛行機には、赤ちゃんが苦手な人もいるでしょう。機内に入ってから、周囲の座席の人に前もって一言声をかけておけば、赤ちゃんが泣いたとしても反応も変わってくるはず。
★荷物はしっかりとまとめて、小さなバッグがあると便利
ただでさえ狭い機内、赤ちゃんが泣き出したときに、すばやく必要なものを取り出せるように、荷物はしっかりとまとめましょう。また、バシネット席では離着陸時、安全のため手荷物を席の下に置いておくことができません。離着陸のときに使うもの、ミルク、授乳ケープ、タオル、おしゃぶり、小さなおもちゃなどは、シートポケットに入れられる小さなバッグに分けておくと便利です。
持ち物リスト
キャセイパシフィックでもらった離乳食
★粉ミルク、哺乳瓶
機内にも粉ミルクはありますが、飲みなれているものを持っていくほうが安心です。スティックやキューブタイプの粉ミルク、適温のお湯を用意したり、狭い機内でスムーズに調合できるよう、前もって準備をしておきましょう。離陸時に飲ませるミルクは機内に入る前にロビーエリアで用意しておくのも手です。
★お湯の入った水筒
機内でもミルク用のお湯をもらえますが、客室乗務員が忙しかったり、気流が不安定で客室乗務員が席を離れることができないこともあります。赤ちゃん用であれば100ml以上の液体物でも持込みは可能なので、荷物に余裕があれば自分で用意しておくほうが安心です。
★おしゃぶり
機内でぐずったときの強い味方。おしゃぶりを使い慣れていない赤ちゃんは、旅行前から少しずつおしゃぶりに慣らしておきましょう。地面に落ちてしまったときのためにスペアを用意しておくと安心です。
★おくるみ、バスタオルなどバシネットのシーツとしても使えます。機内ではブランケットを借りられるのでコットン素材など薄手のものでも十分。ただし、肌が弱い赤ちゃんには、機内のブランケットが合わない場合もあるので、必要であれば厚手のものを準備しましょう。
★授乳ケープ赤ちゃんがぐずり始めたときにはママのおっぱいが一番。すばやく赤ちゃんを落ち着かせることができます。バシネット席はトイレに近く人通りも多いので授乳ケープやスカーフは必須です。
★紙オムツフライト中だけではなく、空港滞在中も含めて必要な数を準備しましょう。機内でもお願いすればいただけますが、使い慣れた紙オムツを使うほうが安心です。気圧の影響か機内でウンチをする赤ちゃんも多いようです。旅行前に便秘気味の赤ちゃんは要注意。多めに紙オムツを用意しましょう。
★着替え、靴下、帽子香港線は飛行時間が長くないので、1,2セットで十分。機内は冷房がきついこともあるので、靴下と帽子は忘れずに。
★離乳食機内でもベビーフードをもらえますが、できれば食べなれているものを持参したほうが安心です。
★おもちゃ、絵本お気に入りのおもちゃや本を持っていくのも忘れずに。新しいおもちゃを用意しておけば、珍しさから夢中になってくれるかも。音が鳴るものは周りの迷惑になるので避けましょう。機内におもちゃを用意している航空会社もあります。
★抱っこ紐ぐずり始めたら、抱っこ紐で赤ちゃんをだっこして、ギャレー付近の邪魔にならない場所であやすという人も。
★授乳用クッションもしも持ち物に余裕があるなら、家で利用しているU字型のクッションを持っていくと便利。バシネットがあっても寝かせると泣いてしまったり、結局バシネットを使わなかったという話もよく聞きます。また、バシネット席が取れなかった場合には、赤ちゃんをひざの上に乗せられるので楽ちんです。
いかがでしたか?香港人は基本的に子どもが大好きで、赤ちゃんの泣き声にも寛容、しかも香港線は飛行時間も長くないので、国際線デビューにはもってこいの路線かもしれませんね!一人でも多くのママが赤ちゃんと一緒にフライトをエンジョイできますように!以上、香港ナビがお伝えいたしました。
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記事登録日:2013-01-24