伝説のヒーロー、ブルース・リーをこよなく愛する人たちのために。
こんにちは、香港ナビです。香港映画といえば、功夫(カンフー)。カンフーといえば、李小龍(ブルース・リー)。32歳の若さでこの世を去った伝説的ヒーロー、ブルース・リーは、誰もが知っている不朽の映画スターですね。
今日は2000年7月に設立された李小龍會(BRUCE LEE CLUB)をご紹介します。映画スターのみならず、武道家としてのブルース・リーの世界中のファンが交流し、彼の映画芸術と彼の哲学、また創始した武道である截拳道(Jeet Kune Do)を推進する目的で創設されました。香港に拠点を置いています。以前は香港ブルースリークラブとして知られており、ブルースリーの精神を進めるために、多くの大規模な展示と記念の活動を行っています。理事長はブルース・リーの実弟で、プロデューサーでもある李振輝(Robert Lee)氏、会長は黄耀強 (W.Wong)氏です。この拠点地香港で活動のホストをつとめ、世界中のブルースリーファンとの緊密な関係を維持しています。
ブルース・リー基本情報
中国名:李小龍
中国本名:李振藩
英語名:Bruce Lee
生年月日:1940年11月27日
京劇俳優である父親の仕事で米国に滞在中、カリフォルニア州サンフランシスコで生まれる。5人兄弟の次男。
父:李海泉(レイ・ホイ・チュン)京劇俳優
母:何愛楡(ホー・オイ・ユ)ドイツ人と中国人のハーフ
長男:李忠探(ピーター)
三男:李振輝(ロバート)
長女:李秋源(フィービー)
次女:李秋鳳(アグネス)ブルースと双子の姉妹
1941年 香港に戻る
1958年 渡米しワシントン州立大学に入学。
1964年 結婚。同じ大学の医学部の学生だったリンダ・エメリーと結婚。
1965年 長男誕生。李國豪(Brandon Lee)男優。 93年に映画「クロウ~飛翔伝説~」(1994年公開)撮影中の銃の事故で死去。
1969年 娘誕生。李香凝(Shannon Lee)女優。
1971年 香港に戻る。「唐山大兄」『ドラゴン危機一発』( THE BIG BOSS)が爆発的ヒット。香港映画界のヒーローとなる。
1973年 突然の死去。死因は脳浮腫とされる。
截拳道 (Jeet Kune Do)とは?
ブルース・リーが幼いころから学んだ2、300年前から中国の広東省を中心に伝えたれていた中国武術のひとつである詠春拳の技術に、いろいろな格闘の技を取り入れた、東洋哲学も含む独自のスタイルの武道を截拳道という言葉でブルース・リー自身が表現したものです。日本語ではジークンドーと言い、日本でもこの武道が継承されています。
李小龍會の場所はブルース・リーも住んでいた九龍半島サイドに。
ブルース・リーの最後の家とされる大邸宅、「栖鶴小築」は九龍半島側の九龍塘金巴倫道にありました。日本人のファンの方でその場所を訪れたかたも多いのではないでしょうか?李小龍會(BRUCE LEE CLUB)は、そこからそれほど遠くない油麻地(Yau Ma Tei)、彌敦道(Nathan Road)沿いのビルにあります。MTRの油麻地駅D出口からすぐの現時點商場(Ins Point)という雑居ビルの1階(日本でいう2階)です。昼間は目立たないビルですが夜は派手なネオンサインでいっぱいのカラフルビルに変身します。こじんまりとしたスペースには、ブルース・リーゆかりの品がぎっしりと詰まっています。メンバーでなくても自由に訪れることができ、またここで直接メンバーになることができます。
貴重なブルース・リー直筆の手紙や書類、写真の数々。
壁にはブルース・リーが世界的スターとなるきっかけとなった映画「ドラゴンシリーズ」の契約をした香港の映画会社、ゴールデンハーベスト社あての直筆の領収書、奥さんと息子のブランドンと3人で写った写真、グリーンホーネット時代の写真、その他貴重な写真が額におさめられて展示してあります。
フィギュアなどコレクターズアイテムも必見。
映画のシーンに登場するコスチュームのフィギュアの数々、レコード盤、マグカップ、目覚まし時計、スケボーなど、ブルース・リーグッズが勢揃いしています。ブルース・リーそっくりのフィギュアもあれば、あんまり似てないのも。日本語の文字もかなり見かけます。いかに日本人のブルース・リーファンが多いかということを物語っています。残念ながらこちらのアイテムは非売品です。
下の写真、上の2枚は香港のテレビ番組『歓楽今宵』に出演したときのもの。フィギュアはそのときと同じ服装をしていますね。下の2枚、左側はブランドン・リーの遺作となった「クロウ~飛翔伝説」のフィギュア。右はブルースとブランドン。
購入可能なアイテムはこちら。
陳列しているグッズは大半が非売品ですが、プライスシールが貼ってあるものは購入することができます。また、メンバーは割引で購入することができるんです。
ブルース・リーの親族による写真集。弟の李振輝(ロバート)と長女、李秋源(フィービー)のサイン入りです。非売品ではなく売られていましたよ!HK$500。写真集の下には数々のバッチが並んでいます。一緒に香港にこれなかったブルース・リーファンのお友達へのおみやげとしていかがでしょうか?
李小龍會のメンバーになる方法
会員になるには直接クラブで申請、あるいはメールやファックスでも申請ができます。年会費は香港居住メンバーはHK$200、海外居住メンバーはHK$500です。申請書を提出して会費を支払うとメンバーになれます。 現在の会員数は500人強で世界中のファンがメンバーになっています。気になる日本人メンバーですが、現在はまだ少ないそうです。でも、これからどんどん増えそうですね。会員になると、メンバーカード、機関紙、携帯ストラップ、Tシャツがもらえ、ブルースリーに関する情報や、特別なイベントのお知らせの入手、またクラブで販売しているグッズも割引で購入することができます。クラブでは常駐の女性スタッフ、ムーン(Moon)さんがいろいろアシストしてくれます。
ブルース・リークラブで見つけた日本人メンバーの一人のかたのエッセイ。
香港の日本語フリー誌、2006年版のイエローページ・ジャパン香港の中で「ブルース・リーの足跡を求めて」というタイトルでブルース・リーゆかりの香港の地を訪ねた時のことが書かれています。
李小龍三十三週年紀念會 BRUCE LEE 33rd Memorial Party
李小龍三十三周年記念會(Bruce Lee 33 rd Memorial Party)が彼の命日である7月20日、尖沙咀(Tsim Sha Tsui)の星光大道(Avenue of Stars)にある彼の銅像前のレストラン, Blues by the Bay で行われました。主催はBruce Lee ClubとJ.A. Media。 北京吉安永嘉影の李程氏、映画、「少林足球」(邦題:少林サッカー)に出演した田啓文、陳國坤(小龍)、李振輝氏の息子、李嘉豪、冼杞然(Stephen SHIN Gei-Yin)、袁祥仁ら香港著名人がブルースリーの人生と伝説に敬意を表しこの記念会に出席しました。
会場ではリー親族より提供の未公開のブルース・リーの映像のスライドショーも行われました。また、ブルース・リーの実弟のロバート・リー氏もアメリカからかけつけ、スピーチではブルース・リーについて、「今まで多くのストーリーが語られてきました。しかし、その多くは誇張されていたり真実とはかけはなれたものでした。ブルース・リーは永遠に32歳ですが、私たち親族は年老いていきます。 彼の親族として、ブルース・リーの真実を明らかにしこの世に伝えなければならないという責任を感じ、過去10年間ブルース・リーの生前の記憶をたどり資料編纂に費やしてきました。それをもとに彼の生涯を伝える書籍、また映画やドキュメンタリーのテレビ番組の制作をおこなう予定です。 本は今年のブルース・リーの誕生日である11月27日に出版される予定で、映画に関しても、近くオーディションを行ない、世界中からブルース・リー主役のキャスティングを募ります。」と発表しました。映画は2008年完成に向けて来年早々に撮影が開始されるということです。
この日はお天気もよく、ビクトリアハーバー上空には雲ひとつなく、香港島のビルが本当に美しかったです。快いスピードで進み行く黄色いモーターボートを見たとき、なぜかヌンチャクを持ったブルース・リーを連想してしまいました。にわかファンとはいえ、あらためてブルース・リーの存在の偉大さを垣間見てしまったナビが星光大道( Avenue of Stars)からお届けしました。
★この33周年記念イベントとして7月30日まで銅像のエリアにブルース・リー写真の特別展示がありますので、香港にいらっしゃる皆さんはぜひ訪れてください。