長らく改装をしていた中環街市が待望のオープン!
今日ご紹介するのは2021年8月にリニューアルオープンしたばかりの中環街市(セントラルマーケット)。
街市というのは香港各地に点在するウェットマーケットのことで、香港市民の生活に欠かすことができない場所です。街市で売られているものは野菜や果物、肉や魚。人々はそこで新鮮な食材を必要な分だけ、購入できます。今でこそ夜遅くまで開いている便利なスーパーができましたが、昔は誰もが毎日のように訪れたであろう香港市民の胃袋を支えた場所、それが街市です。
今日ご紹介する中環街市は80年以上の歴史をもつ歴史的建造物3級の建物です。中環街市はオフィス街、高級住宅街を繋ぐヒルサイドエスカレーターの近くという好立地に位置しています。この中環街市は2017年より再生プロジェクトが始まり、全面封鎖が行われていました。そして数年の階層を経て、生まれ変わった姿で歴史、文化を体感しながら買い物や食事ができる複合施設として再オープンをしたのです。
新旧が交わる素敵な空間がお目見え!
中環街市の再生プロジェクトが行われるにあたり、重要視されたのが歴史的建造物の雰囲気と個性を活かした場所にする事、市民が集える場所にする、食・買・遊などの生活と文化を楽しめる場所にする事でした。新しい館内は白を基調としたモダンかつシンプルな造り。そして柱や壁などの各所は、昔の名残であろう数字、店名などを見ることができます。歴史の名残を取り入れて再生された空間と現代が見事にマッチしています。
素敵なショップが目白押し!
3層構造の館内には、レストランやカフェ・スイーツ・衣料品店・お土産店・生活雑貨店など数多くの店が並んでいます。野菜や生肉などを扱う生鮮食品店こそありませんが、ここへ来たら香港の伝統的なものから最新のショップまで、ジャンルと問わないショップを見て歩けることでしょう。
お洒落なショッピングモールやデパートとはちょっと違ったその館内や店のセレクションは、まさに歴史と文化と現代が混ぜ合わさった、素敵な空間仕上がっています。
アートもいっぱい!SNS映えだらけのスポットです
混雑した館内でさらに人だかりができていたエリアを見つけたので行ってみました。何があるのかと思ったら、《赤い傘のランプ》のデコレーション。赤ランプって香港の街には欠かせない、素敵なアイテムだと思います。そしてそんな赤ランプをこんなにたくさんデコレーションするなんて、これぞ香港カルチャーを取り入れた斬新なアート!
そして数えきれないほどの赤ランプは、撮影スポットとしても大人気でした。
こんな風に館内にはたくさんのアートが潜んでいます。階段・踊り場・壁など、地元アーティストによって創られた様々なアートが飾られているのです。どれもが街市や昔の中環と想像される場所をテーマにしたもので見ていて楽しい!
アートを探して見て歩くのも、このセントラルマーケットの楽しみかもしれません。
歴史に思いを馳せる
グランドフロアの一角には、昔の中環街市の様子、そして街市を取り囲む古中環エリアの写真が展示されていました。いまや写真でしか覗くことができないオールド香港をゆっくり眺めていると、タイムスリップしたような不思議な気持ちになるに違いありません。
中庭はオープンエアでした
写真の中庭からは、青空と近くにある高層ビルを見上げることができました。この角度から見上げるIFCも、改装中には見られなかった貴重な光景です。こんな風に人々が集えるスペースとして中庭があるだけではなく、館内の一角には子供たちが楽しめるプレイスエリアも用意されています。
買い物や食事の休憩に、一息ついてリラックスしてすごせるスペースがあるのは嬉しいですね。
いかがでしょうか。
香港の一等地にオープンした新スペース、セントラルマーケット。お店はまだ全部入店していませんので、これからどんどん増えてもっと賑やかになりそうです。今は地元の人で賑わっていますが、往来が可能になればたくさんの観光客も訪れそうですね。
いつか、館内のショップ特集もしてみたいと思います。お楽しみに!