樂茶軒

販売している茶器の趣味の良さといい、洗練されたパッケージといい、誰にお勧めしてもとても喜んでもらえます。

お店は上環（ションワン）、皇后大道中（クイーンズロードセントラル）から荷季活道（ハリウッドロード）に上がる階段の途中にあります。店内には福建省の自家農場で栽培した選りすぐりの茶葉が並び、試飲を申し出ると店長の中田さんをはじめ、スタッフの方々が心良く伝統的な作法で丁寧に入れてくれます。本当に美味しい中国茶を一度味わってしまうと、妥協して観光客目当ての土産物屋のお茶を買うなんてことが絶対に許せなくなります！

「お客様にはまずカウンセリングをします。本人が楽しむものなのか、お土産なのか。そして味や香りの好み、予算などを聞き、３～４種類のお茶を試してもらい決めていただきます。それ以上は味覚がわからなくなるので。」と中田さん。お茶が好きな人はまた必ず来てくれるそう。「お勧めしたお茶を好きになってくれて、また戻ってきていただけるのは大変光栄なことです。同じものをもう一度買っていかれる方もいれば、新しい好みの味を発見して帰る方もいます。」最近は、ヨーロッパ方面のお客様が増えているとのこと。
お茶そのものに関しては「簡単にいうと、旨味のタンニン、苦みのカフェィン。このバランスで味が決まります。お茶を習うことで、このバランスを理解・味わえるようになると同時に、食べ物も味覚の幅も広がり、香りに敏感になります。体調のバロメーターにもなり、今日の体の状態に合わせてお茶を楽しむこともできます。例えば、ビタミンが豊富なので風邪の予防にもなるし、体が冷えたらプーアール茶などの発酵茶を、熱がこもっていたら解熱作用のある緑茶を飲むとよいとか。色々な効用がお茶にはあります。」色々と勉強になります。

「お茶は人生の哲学」とおっしゃる「樂茶軒」のオーナー・葉榮枝先生は。中田先生の師匠。写真はありませんが白いお髭が仙人のようであります。中文を研究していて、書道家でもあります。趣味を超えてお店を出してしまったほどのお茶好き。自分で直接農家に出向き、畑を見てお茶を買いつけています。こうして選ばれたこだわりのお茶が「樂茶軒のお茶」なのであります。

ココ「樂茶軒」では、四季で楽しめるお茶も用意しています。

特級明前獅峰龍井茶
は初夏にオススメのお茶。軽いくてフルーティーな味わい。

香港公園内・茶具文物館脇の古い洋館の中に茶藝館として「樂茶軒」第2号店もオープン！。茶具文物館へ行き「ここでお茶が飲めたらいいのになあ」と思っていた方々には嬉しいお知らせ。古い洋館を使っているので、天井が高くて気持ちがいい。香港は人が多くて空間が詰まっているので、ゆったりできる空間は貴重であります。お茶と点心が楽しめます。ときどき音楽会もやるとのことです。
でも、お茶をゆっくり味わって吟味したい方には、やはり上環のお店がお勧めです。
上環に用事がなくとも、わざわざ足をのばして行く価値は大いにあり！！！
本場の中国茶をココ「樂茶軒」で味わってみてはいかがですか？
以上、香港ナビがお伝えしました。