見るだけでも楽しい子供向けのハイセンスでクールな家具。見ているだけで楽しくなり、安全性も考えられているのがうれしい
こんにちは。香港ナビです。
「香港では子供向け家具が少ない」
いきなりですが、とある香港在住の人がこうぼやいたことがあります。
「香港って子ども向けの服などの商品をそろえるのが大変なんだよね。一応、揃うのは揃うんだけど、かっこいい服とかになると地元の店ではなく、コムサあたりにでも行かなきゃならないんだよ…」。
子ども向け家具にも気軽に買えないという状況というでは服と似ています。みなさんが子ども向けの家具を買いたいと思ったとき、香港ではどこで買いますか? 例えば、アンティークの家具を買おうとするなら荷李活道(Hollywood Road)に行けばたくさん売っているけど、子供向け家具を売っているところはそう思い浮かばないかもしれません。
香港をベースに置くフレンチ・カナダ系の家具屋さん、「Un Deux Trois!」はそんな悩みを解消してくれるところです。
Un Duex Trios!!のショールームが入っているビル。MTR上環駅B出口のすぐ東側にある。DBSが目印。
★かわいいデザインで、安全性にも配慮
「欧米や日本ですと子供向け家具は人気が高いですし、市場は成熟していますから、買いそろえるのにそれほど苦労しないと思います。香港ですと…そうですねIKEAあたりに行かないと買えません」と話してくれたのはカナダ生まれ、カナダ育ちでUn Deux Trois!のマネジング・ディレクターをしている鄧子聰(Chung Tang)さん。
「そういう意味では、香港の子ども家具市場は始まったばかりだと思います。私たちはパイオニア的存在で、これからどんどん市場を開拓していきたいと思っています。お客さんはこういうものを買うことによって生活がより楽しくなると思いますよ」
Un Deux Trois!は、常駐のデザイナーのほか、同社と契約を交わしたデザイナーが創意工夫を凝らした家具をデザインしています。ヨーロピアンテイストが入った家具は、見た目はとてもキュート。 「あと安全性も非常に大事な要素ですね」と鄧マネジング・ディレクター。「スポンジを多めに使ってクッション性を高め、ケガをできるだけしないようにしたり、化学物質ができるだけ含まれていないような素材を使うようにしたりしています。私たちの製品の全ては、アメリカの商品安全性の規格である『CSPC』の基準をクリアしていますので、安心して使っていただけると思います」
★新しい商品もデザイン中。
長く使ってもらうため、耐久性も重視していて、もちろん使いやすさも考えられています。例えば、写真の椅子はカバーが外れるようになっていて、そのまま洗濯できます。ソファーベッドは、家の広さが日本より狭い香港の事情を考えているので効率よくスペースを使えます。椅子の多くは、収納箱がついていたり、ポケットがついていたりして、できるだけ部屋がちらからないようにするような設計にしています。対象年齢は2~12歳ですが、同じ商品でも年齢に応じた大きさの違う商品も用意しています。
「今後も新しいデザインを考えていて、ベッドを高い位置に置き、その下には学習机やテーブルを置くといったものです」と鄧マネジング・ディレクター。そのほかにもいろいろなアイデアがあるそうで、ホント、どんな商品がでてくるのか楽しみですね。
この椅子のカバーは取り外しが可能で、カバーは洗濯が可能。
折りたたみ式のソファーベッド。
Un Deux Trois!のイメージキャラクターの1人、ジェイコブのラグマット。
★外国への輸出も視野に入れている
Un Deux Trois!!の価格帯は250~4000ドルまでと幅広い。商品を購入した場合は、基本的に無料で家具をデリバリーしてくれるといううれしいサービスをしています。購入してから約1週間で玄関のチャイムが鳴り、その後は、子どもの笑い声が聞こえ始めることでしょう。
楊思彦・海外セールスエグゼクティブは「狙っている所得層は中流から上のクラスです。販売の60%以上は西洋人を中心とした外国人の方です。日本人も10%くらいいますよ。先日、玩具など子供向け商品のフェアにブースを構えたのですが、いくつかの日本のバイヤーさんが関心を示してくれました」・・・プロからみても日本人に受け入れられるデザインだということを意味していますね。 そんなこともあってUn Deux Trois!は本格的に海外に輸出することを考えています。日本市場には大きな関心があるそう。ビジネスとして同社の製品に関心がある企業は同社にコンタクトを。
かわいらしい木馬。大人が乗っても大丈夫なほど頑丈なつくり。
鄧マネジング・ディレクターは「日本人のみなさんは、子どもに合わせた家具がどれだけ重要なのか理解しています。ですから私たちの家具を販売して日本人の皆さんに喜んでもらえたらエキサイティングなことです」とメッセージをくれました。
ただ、大量生産して商品を売るのではなく、かっこよくかつ環境や安全を考えた製品作りをするという職人気質も持ったUn Deux Trois!のポリシーは日本人の考え方にぴったりではないでしょうか? 子どもに喜ぶ顔が見たければ、ここで購入するのは良い考えかもしれませんよ。以上、香港ナビがお送りしました。