官燕棧

こんにちは、香港ナビです。燕の巣、といえば、フカヒレと並ぶ中華料理界の高級食材として日本でも知られています。燕の巣、ってくらいですから、採取するのも大変、そして食材としての栄養価も申し分なし、そんなわけで中華の高級素材の例に漏れずたいへん高価なんです。ということで今回ご紹介するのは「官燕棧」。燕の巣の高い栄養価に目をつけて、健康食品としての燕の巣を商品化することに成功した、まさに燕の巣のプロフェッショナルなお店です。今回は、気になる燕の巣の効能を、ここ官燕棧で探ってみようと思います。

官燕棧は1964年に燕の巣の輸入のため設立されました。みなさん、燕の巣はどこから輸入されているかご存知ですか。ナビは知りませんでした。インドネシアだそうです。官燕棧ではインドネシアで燕の巣を採取していますが、さてどのような方法なのでしょうか。なんでも燕が巣を作りそうな木に、巣用の箱を取り付けていくそうです。うまく燕が巣を作ったら、巣を取るそうです。せっかく作った巣を取りあげられる燕はたまったもんじゃありませんね。とナビは思ってしまいました。木の上だけではなく、洞窟などにも燕は巣を作るそうです。官燕棧ではインドネシアに収穫後の燕の巣を清浄するための工場もあります。その工場では燕の巣に付いている木の枝や羽など、綺麗に取り除き香港に輸出しています。すべて自社で管理運営しているそうです。

では燕の巣は、どのように作るのでしょう。そうです、ご存知の方も多いと思いますが、要するに燕の唾液です。　くちばしが疲れないのでしょうかねってふと思うナビ。 燕の巣は、60％がたんぱく質、多くのシアル酸を含み、繊維質が豊富だそうです。シアル酸は滋養強壮、美容に特に良いとされ、なんと燕の巣にはローヤルゼリーの200倍近くシアル酸が含まれているそうです。また成分の中には「促進細胞分裂激素」と「表皮生長因子」というのも含まれており、これらは身体の新陳代謝をよくする働きがあるそうです。ナビの数少ない有銭香港人（お金持ちの香港人）の友人は、妊娠が分かると直ぐに燕の巣を毎日食していました。高価なものだということは分かっていましたので、どうして毎日燕の巣を食するのかたずねてみましたら、生まれてくる赤ちゃんの皮膚が綺麗になる、って教えられました。赤ちゃんのお肌？普通すごく綺麗ですよね。もちもちですよね。それ以上の健康なお肌を赤ちゃんに&自分の美容、一石二鳥とはこのことですね。

赤い燕の巣、ナビは始めて見ました。これは漢字で血燕棧って書くのですが、決して血液で赤いのではないそうです。なんでもミネラルと鉄分が多いので、鉄分の色で赤くなるそうです。また香りが良く、歯ごたえがあるとのこと。特に妊婦や老人におすすめ。

黄色というより、やはり金色なのでしょうか。色だけでみると、一番高価そうですね。

一番多い白い燕の巣です。ピンセットで丁寧に汚れを取り除いてあります。

お店のキャンディさんに色々お話を伺いました。お客様の殆どは中国大陸からのお金持ちだそうです。えっ、中国の方が何でも安いのではないですかと質問しますと、中国では贋物がやはり多くて、品質もかなり悪いのだそうです。もしここと同じような品質のものを手に入れようとするならインドネシアからの輸入になるので、輸入税がすごく高い中国だけに、香港よりかなり割高になるのだそうです。

みなさん、冬蟲夏草ってご存知ですか？ナビは昔、日本に住む友人から買ってきてほしいと頼まれ、そのお値段の高さにビックリしたしました。これは漢方薬なんですけれど、冬には菌なのに、夏にはごらんのような植物に変わってしまうそうです。中国では昔から不老長寿の薬として宮廷などで用いられていたそうです。