その場で焼き上げる香ばしいポークジャーキーが大人気!滞在中のおやつにいかが?
こんにちは! 香港ナビです。中国茶、中華菓子とともに、香港スナック定番の位置を確立しつつある猪肉乾(ポークジャーキー)。スーパーやコンビニの棚にも小ぶくろに入った商品がならび、気軽に食べられる香港の庶民の味として生活に浸透しています。美珍香はその猪肉乾の専門店として、香港の人たちだけではなく、観光客も列を作る人気店です。近くを通りかかるとふんわりと香ばしい香が鼻をくすぐる、美珍香の魅力を探りに行って見ましょう!
※ 海外で購入した肉加工製品は日本への持込が禁止されている、または持ち込みが可能でも検疫が必要な場合がございますので、くれぐれもご注意ください。詳しくは日本農林水産省 動物検疫所までお問い合わせください。
美珍香とは・・・
1933年、シンガポールに住む張瑞意が、肉の保存食として考案し屋台をひきながら行商して歩いたのが始まりです。干し肉といえばパサパサしたものという概念のある中、やわらかく口当たりいい美珍香の猪肉乾は話題となり、人から人へと口コミでその人気が高まっていきました。シンガポールでは、「将来性の高いブランド」「ベストフードプロダクト」などなど、食品部門でたくさんの賞を受賞としています。香港へ上陸したのは1994年。上環(Sheung Wan)に第1号店がオープンしました。現在、香港内に13軒の支店があり、まだまだ拡大する勢いはとまりません。香港、シンガポールのほかには、中国、マレーシア、台湾、インドネシア、フィリピンの7つの国と地域に70以上の支店を持つ大企業となり、近いうちに日本へ進出したいと、認可申請の準備を進めているそうです。日本へ持ち帰りができなくても、日本で買うことが出来るようになるかもしれませんね。
尖沙咀海防道店にお邪魔しました
美珍香の大きな特徴は、「その場で焼き上げてすぐ販売する」というスタイルをとっているところです。ポークジャーキーの肉そのものはシンガポールから輸入していますが、その肉をその場で焼き上げ、香ばしさをプラスして風味を際立たせてから販売するという方式をどの店でも徹底しています。販売スタッフがショーケースに並んだ肉の売れ具合を見極め、店の奥にいる焼き担当のスタッフに指示をする連携プレーで、無駄なく焼き立てを店頭に並べているのです。しかも並べるまえに、ひとつひとつこげ過ぎた部分をはさみでカットしています。本来の味ではない苦味を決して感じることのないように、徹底して気を使っています。
商品は、量り売りと箱詰めされたものと2種類用意されています。すこしずついろいろな種類を購入できるという点では量り売りが魅力的ですね。もちろん、試食も大歓迎。店員さんに声をかければ、すぐに商品をカットして手渡してくれますよ。
ジャーキーは全部で6味7種類
“乾いた肉”と名は付いていますが、よく知られるビーフジャーキーのように完全に乾かしてしまっているわけではありません。美珍香の猪肉乾は、食べやすい程よい食感を残しつつ形を整えているだけなので、子供からお年寄りまで、幅広い年齢層に楽しめる商品になっています。
片装猪肉乾(オリジナルスライスポーク) HK$95/半公斤
美珍香といえばこの味。香港式チャーシューのような蜜の甘みと肉のうまみが口の中に広がります。アメリカのビーフジャーキーをイメージして食べると、その甘い味に驚くかもしれませんが、不思議と次々と口に運びたくなってしまう魅力を持っています。
辣味猪肉乾(チリポーク) HK$95/半公斤
オリジナルの味に、スパイシーさを加えました。ほどよい刺激にお酒が進んでしまうと評判です。ホテルの部屋での晩酌にいかが?
免治猪肉乾(ミンチポーク) HK$95/半公斤
豚肉をいちどミンチにしてから成型しました。歯の弱い方や消化が心配な方でも安心して食べられるよう、やわらかく仕上げています。
金銭猪肉乾(ゴールデンコインポーク) HK$95/半公斤
片装猪肉乾をきれいなコイン型に抜きました。カットせずにそのまま食べられるので、購入後すぐに召し上がりたい方におすすめです。
金銭鶏肉乾(ゴールデンコインチキン) HK$95/半公斤
鶏肉をジャーキーは、他ではめったに見かけませんね。さっぱりした味で、肉の脂を苦手とする方や小さなお子さんでもたのしめます。
至尊肉乾(グルメバクワ) HK$23/100克
ブタのばら肉の中でも高級とされる「五花肉」を使った、ばら肉の脂を堪能できるベーコンタイプの猪肉乾です。こちらもお酒のあてにぴったりです。
片装牛肉乾(スライスビーフ) HK$23/半公斤
ビーフの歯ごたえを残しつつ、食べやすいやわらかさに仕上げています。軽い甘さの中に、噛めば噛むほどビーフの味がひろがります。
※1公斤は1kg、半公斤は500g、100克は100gです。また、重さではなく、「これを50ドル分」「これを3枚」といった購入もできます。
珍味系スナックも取り揃えています
HK$45
蝦米巻
小さな春巻きのような形のスナックです。皮の中にはエビのドライミンチとオリジナルスパイスが入っていて、サクサクとした食感を口に広がる香ばしいエビの風味が後を引きます。
HK$15
齋鶏粒
大豆たんぱくを鶏肉風の見た目と食感に仕立てたベジタリアン向けのスナックです。言われなければ植物性とはわからない弾力があります。
HK$15
辣味魷魚片
スパイシーなのしいかです。駄菓子を連想させるような懐かしい食感に唐辛子のピリッとした味付けをしてあります。
ざらめをまとったシュガータイプもあります。甘いのしいかとは、斬新ですね!
HK$45
酥鬆巻
干した豚肉を細かくほぐし繊維状にしたものを肉鬆といいます。ほのかな甘みのあるその肉鬆を薄くクリスピーな皮で巻いたスナックです。
猪肉乾のボックスタイプはこんな感じです
禮盒装猪肉乾 HK$130
片装猪肉乾が一枚ずつパッキングされ530g分入っています。目上の方へのご進物にも使えそうなパッケージですね。
盒装猪肉乾/盒装牛肉乾/盒装鶏肉乾
各280g入り:HK$65、480g入り:HK$110
こちらも一枚ずつパッキングされたものが入っています。日持ちがするので長期滞在の方でもまとめ買いができそうです。
おっと、パッケージに珍妙な日本語が。「指摘を受けて、新たに印刷する分から順次直しているところです…」とのことですので、愛嬌ある日本語付きパッケージは貴重品になるかもしれないですね!
紙袋も時節に合わせた装いをしています。クリスマスシーズンにはベルのデザインに、鈴のチャームが付いていました。取材時は旧正月まえということもあり、金元宝をデザインし、さらにチャームも金元宝の華やかなペーパーバッグになっていました。元宝は中国の古いお金で“財富を呼び込む”象徴として、この時期多く目にします。それにしても凝ったバッグですよね!
「一度試食をした人は、すぐその場で買わなくても必ず店に戻ってきますよ」ときっぱり言い切れるほど、ショップのみなさんはその味に自信を持っています。空港店もオープンして、ますます世界的に注目を集めそうな美珍香で、まずはその味をいろいろと試してみてくださいね。一切れのだけではガマンできずに、きっと「これください!」と言ってしまうと思いますよ~。以上、猪肉乾の焼きあがる香がくせになってしまった、香港ナビがお伝えしました!
※ 海外で購入した肉加工製品は日本への持込が禁止されている、または持ち込みが可能でも検疫が必要な場合がございますので、くれぐれもご注意ください。詳しくは日本農林水産省 動物検疫所までお問い合わせください。