おみやげに最適。伝統的な中国お菓子やドライフルーツの老舗!
こんにちは。香港ナビです。香港にはお菓子の専門店がたくさんありますが、今日は数少ない中国の伝統的なお菓子“涼果”の専門店を紹介いたします。涼果は甘く、または塩辛く味付けられたドライフルーツです。初めて食べると変わった味のするものもありますが、ひとつ食べるととまらなくなり、ついついまた手が出てしまうのが“涼果”の魅力。また、話梅(梅を干したもの)のような酸味の強いものは頭をすっきりさせる効果があるといわれ、香港のOLたちに人気です。こういった涼果以外にも色々な国から輸入されたお菓子を買うことができます。
こちらのお店はオープンして4年になりますが、家族商売で現在3代目。富明街本店は40年の歴史があります。ここのお店は種類が多いのが特徴で、店構えはシンプルで昔の雰囲気が漂っています。遠くからわざわざここまで買いに来る人もいますし、通り過ぎた人たちが立ち寄ることも少なくありません。銅鑼湾の波斯富街にあるこの店は繁華街にあるせいか様々な国籍の観光客が多いようです。ナビは開店後30分に取材に行きましたが、既にお客さんがいっぱいでした。
取材はちょうど旧暦新年前でしたので「年貨」という新年のために売られる品物が棚に陳列されていました。香港人は新年に甘いドライフルーツを赤い箱に入れて食べる習慣があります。お店で買って来るこの年貨は蓮根、蓮の実、冬瓜などの野菜や果実の本来の味が分らないぐらい甘く味付けがされています。
試食させてもらうこともできますので、購入前は好みの味かを確かめましょうね。
あれ、猫ちゃんも興味津々?
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新年のときに欠かせない、瓜子(スイカの種)の試食をしています。
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さて、ここの名物お菓子と日本人の口に合うものを選び、皆さんに紹介します!
話梅(ワー・ムイ)
甘酸っぱく味付けた干し梅。こちらのお店の話梅はビニール袋に「話梅王」と書いてありとても有名。話梅はなんと7種類もあります。ここの話梅は一般のものより大きく、値段も高くなっていますが、わざわざこのお店に買いに来る人が多いのです。品物によって甘酸っぱさが違ってきます。見分け方は果肉の量と大きさにあるそうなのですが、とにかく試食してみましょう。日本人は少し甘めのものをよく買われるそうで、この30ドル1両の特級甜話梅をすすめられました。1両の量は梅の大きさによって多少違いますが大体9~10粒くらいです。
特製冬姜(ダッ・ザイ・ドン・ギョン)
しょうがを干したものです。話梅の次に人気があるとのことですが、この特製冬姜は消炎効果があるので、喉が渇いたり、痛いときに食べるといいそうです。辛目の味なので口に入れてすぐに噛んで呑まずに口の中で溶かすようにゆっくり味わうのが正しい食し方だそうです。
川貝旧陳皮 (チュン・ブイ・ガオ・チャン・ペイ)
柑橘系の皮を干して甘くしたもの。陳皮は痰を切ったり、胃のもたれに効果があり、体によいものとされています。咳止めにも効果的。
芒果肉(モン・グォ・ヨッ)
お馴染みのドライマンゴー。ここでは2種類あります。日本人の方は左側の色が明るいほうが好きだそうです。フルーツの自然の酸味と果肉が柔らかい果肉が人気の秘密。
蝦米巻 (ハー・マイ・ギュン)
シンガーポールから輸入されたエビのミンチが入っているミニ春巻き。日本のガイドブックにも多く紹介されていますので、日本人の旅行客に人気が高まっています。
嘉應子 (ガー・イェン・ジー)
梅を干して甘く味付けしたもの。香港人は漢方薬を飲んだ後、薬の苦味を中和するためにこのお菓子を食べています。甘酸っぱく、お子様などのお口に合わない場合は、代わりにもっと甘くて食べやすいサンザシにすることもできます。
山渣條 サンザシの砂糖漬け (サン・ザー・ティウ)
サンザシは胃のもたれを取り除くことができますので、おやつの中でも健康食品とされています。こちらお店のサンザシは一般より糖分が少なくさらに健康的。
無花果 <モウ・ファー・グォ>
ナビの一押しイチジクの干したものです。これには独特の食感があって、外は比較的硬く、中ある実はやわらかくとても甘いのです。フルーツの天然な甘みなのでたくさん食べても喉渇が渇きにくいそうです。
蓮子 (リン・ジー)
杏仁糖(ハン・ヤン・トーン)
ここのベストセラーのひとつ。アーモンドとピーナツを砕いて飴に絡めたもの。カリカリとした歯ざわりは最高です。アメリカから輸入された粒の大きいアーモンドを使用しているそうです。
甜合桃(ティム・ハップ・トー)
揚げたクルミを飴でコーティングしたもの。くるみのおいしさと薄い飴の皮の甘さが絶妙。これはいくらでもたべれてしまいそう。
お・ま・け~旧正月に向けての新年お菓子篇
旧暦新年の準備で、買い物に来る人が増えているようです。新年向けの品物もいつもより多く並べています。さて、香港人は旧正月にどんなものを買うでしょうか?
瓜子(グワァ・ジー)
必ずお菓子箱にあるものとして旧正月前になると人気がNO.1。赤いほうが基本で必ず買うそうです。
大白兔糖(ダイ・バッ・トウ・トーン)
牛乳味のチューイングキャンディー。このウサギマークは昔の駄菓子屋で売っていそうな懐かしい雰囲気。シンプルなミルクの味が人気。
美国開心果(ホイ・サム・グォ)
ピスタチオを塩で煎ったもの。開心果とはピスタチオのことですが、開心(ハッピー)と言う名前が正月らしいですね。煎ることでピスタチオの風味が濃厚になります。これ、実はナビの大好物で、いつも知らないうちにたくさん食べてしまうのですが、たくさん食べると塩分も多く摂取してしまうので注意です。
糖冬瓜(トーン・ドン・グワァ)
冬瓜の果肉砂糖漬けを乾燥させたもので、スープやデザートなどを甘くするためにも使用されていますが、そのまま食べるのはおそらく新年のときだけでしょう。お菓子を詰めた箱の中に必ずあるのですが、子供の口にはあまり合わず、知らず知らずに口にいれてしまったとき、あまりの甘さに口が笑うように見えてしまうので、縁起がよいとか。ちなみに隣に並んでいる「糖蓮藕」(レンコンの砂糖漬け)も人気。
店長の司徒さんとお母さん。
仕事でずっとパソコンの前に座っている方には、このようなお菓子やドライフルーツを食べると気分転換になるかもしれませんね。お好きな味を見つけて、家族のお土産にしてもいいかもしれません。以上、香港ナビが銅鑼湾からお送りしました。