香港で映画にウルサイ人々が集まるアートな映画館!
こんにちは、香港ナビです。最近は、DVD(香港にはVCDもあります)やブルーレイなどの発売が早く、映画館へ足を運ぶ人が減少の一途を辿っているのは、何も香港だけの現象ではありません。とはいえ、アカデミー賞、カンヌ映画祭など規模の大小は様々でも、世界中のいたるところで映画の式典が開催され、その度ニュースとなって人々の注目を集めているということは、映画は人々にとって永遠に切っても切れない娯楽であることには変わりありませんね。(ちなみに香港でも、毎年“香港国際電影節”が3月から4月にかけて行われます。)香港でも特に映画にウルサイ人々が集まる複合映画館として人気の『ブロードウェイ・シネマティーク(Broadway Cinemathegue/百老匯電影中心)』がリニューアル!早速、チェックしてきました。
九龍の油麻地、夜の露店街で有名な“廟街(ミュウガーイ)”を通り越した住宅の一角にある、このブロードウェイ系列の映画館は、1996年11月のオープン以来、4つの映画館、カフェ&ブックストア、CD&DVDショップを兼ね備えたユニーク且つ総合的なアート情報を提供する場所として、香港のアートフルな若者の間ではすっかりおなじみとなっています。2012年春、外装の色や、中の店舗等の改装工事を行いました。
映画館
名画座風のこじんまりとした映画館が4つ。シートもゆったりとした座り心地です。難を言えば、スクリーンが上目に設定されているので、観終わった後は席によってはちょっと首がつらいかも??1館ごとの座席数が少ないですから、人気映画のチケットは、早めにゲットしたほうがよいです。話題の日本映画や、ここでしか上映されないコアものあり。入り口にチケット売り場と飲み物やスナックを販売するコーナーがあります。リニューアル後は、映画のポスターが展示され、ショップやカフェとも繋がって便利になりました。
CD&DVDショップ『KUBRICK』
ショップ名の由来は、いわずと知れた映画監督“STANLY KUBRICK”。日本を始め外国映画のポスターやチラシ等も販売しているまさに映画好きのコレクターにはたまらないショップです。DVD、CDの種類も豊富で、世界各国の映画やドキュメンタリーなどカルトものもあり、他では入手できない珍しいものも取り扱っています。スタッフも映画に詳しいので、わからないことがあったり、お目当てのものが見つからなかったら、聞いてみてください。(ただし、英語か中国語でですが)
bcinephile
映画好きのための『bc VIP membership』という会員制度があり、こちらで入会を受け付けています。会員になると、書店やカフェ、CDショップでの割り引き、ライブラリーでの貸し出し、イベント情報の入手など様々な特典があります。また、5000を超える書籍、CD、DVD、VCD、LDなどを有して会員には貸し出しもしています。
Cafe&Books
こちらの名前も”KUBRICK”。映画の専門書や写真集はもちろん、香港のイラストレーターやカメラマン、アーティストの作品を多く販売しています。リニューアル後は、オーガニックの日用品や生活雑貨等の販売スペースもプラスされ、映画もアートもライフスタイルと結びつけたコンセプトを感じさせます。カフェのスペースが広くなり、PCが利用できるようになりました。映画の前後のおしゃべりや、書店でお目当ての本をゲットしたら、すぐそこで読みふけるのもいいかも。映画好きが時間を忘れて過ごせる空間になっています。
エリア周辺には、ナイトマーケットとして有名な『男人街(廟街)』や、翡翠を始めとするパワーストーンの専門マーケット『玉器市場(ジェイド・マーケット)』、食器や台所用品お専門店が多い『上海街』など、ついでに歩いてみたいところがいっぱいです。
映画の時間より早く行ってカフェでお茶したり、お気に入りの映画の本やDVDを探したり、映画が終ってもここで映画の話をしたり、ひとりでしばらく映画の余韻にひたっていたい…..そんな気持ちになるところです。皆さんも是非一度訪れてみてください。以上、香港ナビがお伝えいたしました。