ジャンク船ダックリンライド体験!

旅行者だけの特権!本物のチャイニーズジャンクに乗って、ビクトリア湾を満喫しよう!

こんにちは、香港ナビです。香港に来ると買い物やグルメに観光に、とっても忙しい~!だけど、せっかくだから「香港」をもっとリアルに感じることができる、「香港ならでは」な体験もしてみたいな~!という方はいませんか?オープントップバスが陸の上のリアル香港を体験できるツアーなら、今日ご紹介する『ダックリン・ライド』は、海の上のリアル香港を体験するツアー。150年前のジャンク船(木造の帆掛け船)“ダックリン号”に乗って、ビクトリアハーバーを周遊するという、香港政府観光局主催のツアーです。数か月前までは無料だったため観光客に人気の高かったこのツアー(現在は有料)にナビも久々に参加してみました。

ジャンク船とは

「ジャンク」と聞くと、ポテトチップスやハンバーガーなどの「ジャンクフード(junk Food)」を思い浮かべる方も多いのでは??今日ご紹介する『ダックリン・ライド』で使用されるジャンク船は、木造の帆掛け船のことで、決してジャンクフードの船ではありません~!時代をさかのぼること150年。日本では唐船と呼ばれ、江戸時代の日中貿易で活躍したジャンク船が、ここ香港の海にもたくさん往来していました。時は流れ、蒸気船が主流となると共に消えていきました。しかし現在、数隻が観光用として復活、その中でもこのツアーで使用されている“ダックリン号”は、オリジナルのデザインのまま1980年代に修復した、香港で最後の航行可能な本物のジャンク船です。昔ながらのジャンク船に乗って、現在の香港をクルージングだなんて、とても贅沢じゃありませんか?

まずは予約をしましょう

ツアーに参加するには事前にチケットを入手しなければなりません。チケットはMTR荃灣線「尖沙咀(Tsim Sha Tsui)」駅から徒歩5分ほどの所にあるスターフェリー乗り場か、MTR港島線「銅鑼湾(Causeway Bay)」駅F出口近くにある香港政府観光局のビジターセンターへパスポート(コピー可)を持って行って予約する必要があります。このツアーは香港に観光目的で滞在している観光客向けなので、残念ながら在住の方は乗ることができませんのでご注意ください(旅行者の付き添いであれば乗船可能です。詳しくは香港政府観光局ビジターホットライン2508-1234にお問い合わせください)。定員に達していなければ当日の予約も可能です。ただし非常に人気の高いツアーですので前もって予約をする方がよいでしょう。

乗船場所は2ヶ所

の2つがありますので、乗船場所と時間をよく注意して予約してください。今回ナビは1の尖沙咀発のツアーに乗船しました。
1. 尖沙咀のカオルーン・パブリック・ピアを出発し中環パブリック・ピア(9番埠頭)に到着するツアー

1. 尖沙咀のカオルーン・パブリック・ピアを出発し中環パブリック・ピア(9番埠頭)に到着するツアー

2. 中環パブリック・ピア(9番埠頭)を出発してカオルーン・パブリック・ピアに到着するツアー

2. 中環パブリック・ピア(9番埠頭)を出発してカオルーン・パブリック・ピアに到着するツアー

“ダックリン号”を探せ!

カオルーン・パブリック・ピア(Kowloon Public Pier/九龍公衆碼頭)は、尖沙咀のスターフェリー乗り場(天星碼頭)に向かって左手にあります。「カオルーン・パブリック・ピア」の案内表示を探しましたが、なかなか見つけられません…。しかし、ピアの柱に乗り場をあらわす数字が貼られていて、「Hong Kong Tourism Board(香港旅遊發展局)」の文字があるところがカオルーン・パブリック・ピアですからご安心を。スターフェリー乗り場とはお隣同士なので、くれぐれもお間違いないように。 
出発予定時間近くになっても、何番埠頭から乗船するのかわからずちょっと不安でしたが、あと数分という頃になって遠くに“ダックリン号”が…。接岸すると乗組員のおじさんが急いで降りてきて、柱に乗り場を示す案内ボードをくくりつけていました。う~ん、コレじゃあ、わからなかったはずです。

ノスタルジックな海の旅へ

乗船の際にチケットを回収します。慌てないように手元に用意しておきましょう。おじさん達、なかなかジェントルマン。一人ひとり手を取って、安全を確認しながら乗船させてくれました。
いよいよ出航。これから約1時間の船の旅が始まります。少し進んだ所で畳んでいた帆を揚げ始めます。写真でおわかりになるでしょうか?帆柱には竹を使っているんです。香港では建築現場の足場としても使われていることで有名な竹。本当に丈夫でしなやかなんですね。
帆を揚げ終わった乗組員のおじさんたちが飲み物を売り始めました。ソフトドリンクからビールまで揃っています。でも、もう少しスマートに売ったらいいのに…。よく見ると、Tシャツも販売中。2種類ありました。このTシャツ販売にはひょっとしたら気づかない人が多いかも。
船内は広々としていて、快適に座っていられるように所々にマットが敷いてありました。
船尾の方は見晴らしがよく、気分がいいので特等席。お日様大好きな西洋人の皆さんが思い思いの場所を確保していました。

湾仔(ワンチャイ)~北角(North Point)

九龍サイドを後にして、船は湾仔(ワンチャイ)方向へ進み始めます。湾仔コンベンション&エキシビジョンセンターがどんどん近くなります。次第に金紫荊広場も間近に。香港の花“バウヒニア”のモニュメントがよく見えました。
そのまま、船は銅鑼湾(Causeway Bay)を右手に見ながら香港島に沿って北角(North Point)方面へ進みます。近くに軍艦のようなイカツイ船や海上警察の巡視船などが見えてちょっとビックリ。
船内ではナビのように一生懸命写真を撮る人あり、お昼寝する人ありとさまざま。乗組員のおじさんは、カメラを向けると陽気に手を振ってくれました。

紅[石勘](Hung Hom)~尖沙咀(Tsim Sha Tsui)

北角(North Point)辺りに達すると、船は方向を変え九龍サイドへと向かい、日本人も多く住む大型マンションの近く紅[石勘](Hung Hom)碼頭へと近づいてきます。コンテナ埠頭を過ぎ、香港明星のコンサートがよく行われる香港コロシアムも見えてきました。
尖沙咀(チムサーチョイ)に近づくにしたがって、人の姿が多く見えてきます。『アベニューオブスターズ』の辺りでは、あちらからもカメラを向けられ、お互いに写真の撮りっこになりました(笑)
ブルース・リーの銅像を後ろから激写。こんな写真が撮れるのも、船の上からならではですね。

湾仔(ワンチャイ)~中環(セントラル)

香港文化中心、ペニンシュラホテルが見えてきて、出発地点のカオルーン・パブリック・ピアが見えてくると、船は再び湾仔(ワンチャイ)方面へと舵を取ります。
行き交うスターフェリーからもカメラが向けられる“ダックリン号”。乗っているこちらも、なんだか良い気分です。
近くをジャンク船の“アクアルナ号”が通り過ぎて行きます。この“アクアルナ号”は、2008年夏に公開された映画『花より男子F(ファイナル)』の撮影に使われた船として有名になりましたね。
のっぽビル群を左手に見ながら、HSBCビル本店の前を過ぎ、いよいよ終点の中環(セントラル)パブリック・ピア方面へと進んで行きます。
乗ったときと同じように、乗組員のおじさんが丁寧に一人ずつ手をとって下船させてくれます。そして、すぐに次の乗船客を乗せたかと思うと、あっという間にピアを離れ再び帆を揚げて行ってしまいました。

中環(セントラル)のパブリック・ピアは9番埠頭

9番埠頭が中環(セントラル)のパブリック・ピア。こちらは九龍側よりも表示がハッキリしていて分かりやすかったです。中環発のツアーを予約した場合は、こちらからの乗船になります。
いかがでしたか?ビクトリアハーバーをゆったりと1周しながら、いつもとは違った目線で香港を眺めることができるこのツアー。昔ながらの船でのクルージングは、特別な思い出になること間違いありません。以上、香港ナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-11-03

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