車公廟

Che Kung Temple

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300年もの歴史を持つ車公廟は、幸運をもたらすお寺として、黄大仙と並び、香港の人々に愛され続けています。

こんにちは、香港ナビです。2009年になり早いものであっという間に3か月が過ぎてしまいました。昨年末から世界は不景気に陥り、何かと暗い話題が多いですね。気分が落ち込むと「神様、仏様。。。」と普段は宗教に無関心な人でもなんとなく神や仏にすがりたくなるもの。

今日は、幸運をもたらすと言われ、香港の人々に長い間慕われているお寺、車公廟(チェーコンミウ)をご紹介します。
車公廟は300年以上の歴史を持つ道教のお寺です。車公とは中国の宋の時代に南中国で起きた反乱を治めた将軍の名前です。この車公が、南中国での反乱を治めた後に逃れたどり着いたのが香港の新界にある沙田でした。このとき沙田では伝染病が流行していたのですが、車公が香港に移って来たと同時にこの伝染病が治まったのだそうです。
このことから香港の人々は、車公が訪れる場所では必ず反乱や伝染病が治まり、良い運気がもたらされると考えるようになりました。そして、感謝の意を込めて車公を祭る車公廟を建設したのだそうです。その後、車公廟は香港の人々にとって幸運を運ぶお寺として知られるようになり、特に旧正月の2日がちょうど車公の誕生日に当たることから、初詣に出かけるお寺としても多くの参拝客が訪れるようになりました。

観光客向けのツアーなどでも訪れることのある黄大仙と同じくらい、地元の人々に親しまれているお寺だそうです。また、沙田にある競馬場では旧正月レースが行われる際には、多くの競馬ファンが運気を高めるために訪れるようですよ。香港の人々から頼りにされている神様ですね。
日本語の説明もありました。

日本語の説明もありました。

車公廟が初めて建設されたのは1890年だそうですが、毎年旧正月には多くの参拝客が訪れるため、元々小さかったお寺を1994年に再建設し、現在のような大きなお寺を建てたとのこと。そのため、お寺独特の古い雰囲気はなく、近代的な建物という印象でした。日本のお寺のようにも見えますね。ちなみに初期のお寺は壊されたわけではなく、この大きな本殿の裏にひっそりとそのままの形で残されていました。今ある本殿とは比べ物にならないくらい小さい建物でした。その古いお寺を見てみようと裏の方へ歩いて行ったのですが、立入り禁止のサインがあり残念ながらその古いお寺をゆっくり見ることはできませんでした。
家族で参拝に訪れていました。

家族で参拝に訪れていました。

真剣に何をお祈りしているのでしょうか?

真剣に何をお祈りしているのでしょうか?

大きなお線香をお供えする場合はお寺の若い青年たちがお手伝いしてくれます。
<center>大きなお線香3本もお供えしている人もいました。</center> <center>大きなお線香3本もお供えしている人もいました。</center>

大きなお線香3本もお供えしている人もいました。

ナビも地元の人に混じってお線香を買ってみました。まずはお線香に火を着けてもらいます。金運に恵まれますように!
お線香は、ナビがお供えした長さが20センチくらいの短めのものから長いものでは長さ1メートルくらいのものまであります。お値段も20ドルくらいから100ドル以上するものと様々です。金運を願うためのものや、健康を願うものなどお願いごとによって種類が異なっています。車公は万能の神のようですね。

さぁ本殿の中に入ってみましょう

本殿に入ると、なんと身長11メートルほどの大きな車公の像があります。本殿での写真撮影が禁止されていたため残念ながらみなさんにその勇ましい姿をお見せできませんが、とにかく巨大です。車公の頭がこのお寺の天井にほぼ届きそうなくらいの長身です。そして少し厳つい表情で本殿の入口を見下ろしています。パワーがありそうですよ。あらゆる悪運を振り払ってくれること間違いなしでしょう!
<center>車公に仕える家来たち。</center> <center>車公に仕える家来たち。</center>

車公に仕える家来たち。

車公にご挨拶をしたら次は有名な、とある儀式のご紹介です。
香港の人々がお参りに来て必ずすることがあります。それは、幸運を招くと言われている銅製の風車のようなものを「回す」ことです!この風車を回すことで、今ある悪い運気を良い方向へと向きを変え、幸運が訪れるのだそうです。
これが幸運を招く風車です。

これが幸運を招く風車です。

この風車を回す前に、まずはお線香をお供えし、その後、この風車のすぐそばにある太鼓を叩くことも忘れないでくださいね。太鼓を叩くことによっても幸運を招くことにつながるのだとか。それから風車を時計回しに3回回します。欲張って3回以上回し過ぎてしまうと、良い運気が逆に逃げて行ってしまうそうですので、みなさん気を付けてくださいね。ナビもしっかりこの儀式を行ってきました。今年こそ幸運が訪れますように!

お土産も忘れずに!

 アクセサリー風のお守りもありました。

アクセサリー風のお守りもありました。

お寺には風車の形をしたお守りや、日本のお寺でも必ず売られているお守り(ここでは福袋と書かれていました)など、色々な種類のお守りグッズが販売されていました。
その名も開運風車。

その名も開運風車。

日本でもお馴染みのお守りです。

日本でもお馴染みのお守りです。

<center>香港らしいですね。</center> <center>香港らしいですね。</center>

香港らしいですね。

お寺には大きくカラフルな風車がたくさん飾られていました。風車の置物に願いを懸けたり、風車の飾りと言い、古くから気の流れを重視する中国の風水と何か関係がありそうですね。

占いのコーナーもあります

お寺の入口付近には占いコーナーがあり、この日も何人かの参拝客が熱心に占いを聞いていました。残念ながら日本語通訳はないようですが広東語のわかる方はぜひ試してみてください。

車公廟への行き方

それでは車公廟への行き方をご紹介します。最寄駅は、MTR東鐵線の大圍(タイワイ)駅、馬鞍山線の車公廟駅となります。香港島もしくは九龍から出かける場合はKCR東鐵線の大圍駅が便利です。
この信号の先が地下道です。

この信号の先が地下道です。

大圍駅に着いたらB出口へ向かいます。バスターミナルまで出たら左へ曲がり突き当たりで右へ行きます。バスターミナル内を抜けると車公廟路に出ますので、左折し、進みます。一つ目の信号の先にある地下道に入り、車公廟路を渡り左折し地下道を上がります。地下道を上がるとすぐ右手側に車公廟があります。
<center>地下道を上がるとすぐ右手側に車公廟があります。</center> <center>地下道を上がるとすぐ右手側に車公廟があります。</center>

地下道を上がるとすぐ右手側に車公廟があります。


香港には至る所にお寺や廟(死者の霊を祀る所)があり、熱心に参拝する人々をよくみかけます。お寺などの公共の場所だけではなく、家の玄関前などに小さな仏壇のようなものを置き、お線香をお供えしている人もたくさんいます。

香港に来てから観光がてらいくつかのお寺を訪れてみましたが、それぞれの祀られている神によって御利益が異なっていたり、またお祈りの方法もそれぞれ独特で興味深いです。日本ではお正月の初詣の時期以外にお寺を訪れるということはなかなかありませんでしたが、香港では、初詣以外の時期でも気軽にお寺を訪れることができます。みなさんも、いつも賑やかな香港の喧噪から少し離れてみて、時には心を静めるためにお寺を訪れてみてはいかがですか?気の流れが変わり幸運が訪れるかもしれませんよ。以上、香港ナビがお伝えしました。





記事登録日:2009-04-08

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2009-04-08

スポット更新日:2012-04-03

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