香港映画ファン必見!お気に入りの映画や映画俳優のすべて(?)が
調べられます。
こんにちは、香港ナビです。香港を訪れるきっかけが香港映画だったかたも多いのではないでしょうか?お気に入りの俳優の映画のロケシーンを散策されたかたもいらっしゃると思います。
映画を学んでいる学生のかたや趣味で香港映画を研究しているかたも少なくないのでは?
そういった方々のためにあるような資料館がこの香港フィルムアーカイブです。今日は香港映画ファンにオススメのスポット、2001年にオープンした香港電影資料館(Hong Kong Film Archive)をご紹介します。
場所は香港島の東、西湾河(Sai Wan Ho)にあります。ちょっと遠方にあるような気がするのですが、公共交通機関の発達している香港、MTRでもバスでもミニバスでも簡単に行けるロケーションです。以前香港ナビでもご紹介したSOHO EASTやデザートの明記糖水も近くにありますから半日かけてエリアを散策するのも楽しいと思います
香港電影資料館は世界的レベルの環境が整った施設で、香港政庁のなかの康樂及文化事務署(Leisure and Cultural Services Department (LCSD))の一部として運営されています。
1993年に香港市議会によって発足し、香港映画とそれに関する資料を保存するキャンペーンを行ない、映画の上映や展示会の開催、また刊行物の発行を始めました。
総床面積7,200平米の4階建ての建物です。建物は大きくタテに2分割され、一方はフィルムやデータの保管倉庫として、また、もう片方はシネマ(映画館)、展示ホール、リソースセンター、オフィスなど、一般がアクセスできるエリアになっています。
香港電影資料館の使命は、香港の貴重な遺産の1つである香港映画、その関連する様々な資料の収集、古いデータの修復、またそのようなデータを一般に公開することにあります。
保管エリアは除湿機能と酸性ガス除去機能装置が設置されていて、独立した空気調節システムになっています。保管倉庫は常に温度は16℃、湿度は30~40%に保たれています。
リソースセンター(資源中心)は一般に開放していて、図書館とデータベースを検索できるパソコンも完備されています。
では、さっそく一般がアクセスできるエリアをご案内しましょう。
ロビーエリア (G/F)
電影資料館のロビーには電影資料館発行の刊行物やグッズコーナーがあります。香港映画ファンには非常に興味のあるものが並んでいます。
ボックスオフィス
電影資料館のシネマで上映する映画のチケットはここで購入できます。
窓口時間: 正午12時~午後8時 月曜~日曜(木曜日を除く)
展示ホール (G/F)
入場無料の展示ホールです。
展示ホールは200平方メートルの広さ。香港フィルムアーカイブの通常の展示プログラムのほか数々の展示のために外部の貴重な映画文献のリサーチを行なっているそうです。
海外の資料館とも協力して種々の共同のプロジェクトも徐々に行なっており、セミナーやワークショップが開催されています。ナビが訪問したときはアニメーションフィルムに関するテーマで、テレビコマーシャル、映画のアニメなどのスチールやプロップなどが展示されていました。現在どのような展示があるのかはウェブサイトで調べることができます。
月曜~日曜(木曜日を除く) 午前10時から午後8時
シネマ(映画館)・・・・・・1/F、2/F
電影資料館の映画館は127席あり、車椅子のスペースも4スペースあります。
上映される映画は香港フィルムアーカイブによって決定され、映画の上映期間はタイトルによって様々ですが、だいたい2週間から、長い時で2ヶ月ほどです。入場料も映画によって異なりますが、大人料金はHK$30~HK$50です。(子供とシニアは半額)
ハイクオリティーのAVシステムを装備しています。また、同時通訳用のブースも設置されています。
リソースセンター(資源中心)----3/F
電影資料館の資料を一般に公開することもアーカイブの主要業務のひとつです。マルチメディアの図書館システムで約8000の映画タイトルに関する香港電影資料館の情報と300,000の映画関連アイテムのカタログがあります。また、リソースセンターにあるPCでインターネットやワークステーションPCによって香港電影資料館のオンラインカタログにアクセスすることもできます。電影資料館の資料の多くは公開されていますがオリジナルの状態により公開していないものもあります。リソースセンター内のアイテムは貸出はしていませんが、本、雑誌と他の映画関連の出版物を静かな環境で自由に読むことができます。また一般公開していない資料に関しても予約をして見ることができます。研究目的のためにコピーが必要な文献に関しては著作権に問題がないものは有料でコピーをすることができます。
また、リーソースセンターには個人やグループで視聴覚サービスを受けられるブース(個室)があり、電影資料館所蔵のビデオを見ることができます。視聴覚サービスを利用するためには視聽資料觀賞証(Audiovisual Materials Viewing Card)を申請しなければなりません。觀賞証は2種類あり申請費は1回使用に最適なDay Card HK$50 と 1年間有効のYear Card HK$300があります。申請用紙には氏名、香港ID番号またはパスポート番号、住所、電話番号を書き込んで署名をする必要があります。
リソースセンター
月曜~金曜(木曜を除く): 午前10時~午後7時
土曜: 午前10時~午後5時
日曜、祝祭日: 午後1時~午後5時
ナビお薦めの電影資料館発行の刊行物
香港映画ファンには、お宝的な写真集です。
@location
動‧感‧現場
188ページ カラー印刷 中国語/英語
HK$125 ISBN 962-8050-36-2
映画撮影のロケーションでの苦労や裏話がわかる2006年発行の写真集。お気に入りの香港映画の舞台裏も出てくる可能性大です。
Fame Flame Frame - Jupiter Wong Foto Exhibition Catalogue
形‧影‧凝──木星影集
ジュピター・ウォンの写真集、映画スチール、俳優ポートレート、舞台裏の写真など300以上をまとめたものです。ステキな写真が揃っていますよ。
2004年発行 全304ページ 中国語/英語 サイズ:28.7(L) x 21(W) x 2(T) cm
HK$90 ISBN 962-8050-29-X
いかがでしたか?香港の康樂及文化事務署(Leisure and Cultural Services Department (LCSD))下の15の美術館・博物館のうちでも電影資料館は、まだまだ知る人も少なく穴場的な存在のように思えますが、映画ファンで調べものをしたい方には貴重な存在だと思います。場所柄、観光地化されていませんし、研究者にとってはそういうところも魅力なはず。香港政府のオペレーションですから安心して思う存分、お気に入りのスターの情報を得てください。以上、ナビが西灣河からお伝えしました。
2本目の高架下を左にまっすぐ歩き
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さらに道なりに出てくる横断歩道を渡りきると香港電影資料館の建物が見えます。
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