香港島のミッド・ウエスト・エリアを東西に横切る道路。車のない時代には、馬が走っていたという歴史ある『ハリウッド・ロード』です。
こんにちは、香港ナビです。香港島のミッド・ウエストエリアを、中環(セントラル)から上環まで横切る西から東への一方通行の長い道路を『荷李活道(ハリウッド・ロード)』と言います。この道路の歴史はとても古く、香港が開港した当初からある大きな道路。車がない頃には馬が走っていたそうなんです。なんと、あのアメリカのL.Aにある映画の都『ハリウッド』が、そう命名される以前から、ここはハリウッドロードと呼ばれていたんですよ!周辺に『冬青樹(英語名をHollywood)ヒイラギモチの木』が多く生息していたことから、この名が名づけられました。実はこちらが、元祖!!香港島観光でもよく名前を耳にする、この道を今回はご紹介してみましょう。
どこにあるの?
MTR中環駅から向かうのなら、皇后大道中(クィーンズ・ロード・セントラル)沿いに5分ほど西に進んで、ヒルサイド・エスカレーターを利用することをお勧めします。香港を舞台にした映画やテレビの旅行番組で紹介されたりして、とても有名ですよね。なんせ、坂が多い香港島ですから、ミッドレベルの住人にとって、通勤通学の度にこの坂道の登り降りは、思案の技?というわけで、歩かないでエスカレーターの力を借りてしまおうと1993年に作られたものなのです。これに乗れば、セントラル側のハリウッド・ロードの始まりまではラクチンで行けますよ。些利街の入口あたりで、エスカレーターを降りられます。
一方のMTR上環駅からは、永楽街を抜け、摩利臣街を南に登っていきます。『街市』を曲がって、さらにもう一本登ったあたり、駅から歩いて10分くらいです。近くに『ハリウッドロード公園』がありますから、目印にするといいかもしれませんね。
目につくカラフルでユニークなショップ
セントラルに近い通りの特色の一つは、カラフルでユニークなショップが並んでいること。古い歴史のある通りですから、付近の建物や街並みも、その刻んできた歴史が垣間見られる下町風情がたくさん残っています。でも、その中にどんどんモダンで新しい文化が入り込んできて、そのミックス&マッチの感じが、なかなかいいんですよね。現代アートのギャラリーが多いのも特徴ですね。セントラルやソーホーなど、西洋文化が大きく反映しているエリアにあるだけあって、おしゃれな人が多く集まります。ナビでもご紹介しているショップが!
鮮やかな赤がド派手!
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メイド・イン香港の雑貨屋さん『D.O.G』
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ヒルサイドエスカレータ―の真下あたりは特に賑やか!
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付近の通りも興味深い!
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ナビでも紹介している『オーガニック・ベイビー』
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下手ウマ!?アートがおもしろい
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軒を連ねる骨董品ショップ
通りの左右に続いています
通りを中ほどまで進んでいくにつれ、通りの左右にはずらーりと骨董品屋さんが軒を連ねています。中国の古い家具や装飾品、大きな彫刻や仏像など、種類も値段も様々な専門店があちらこちらにあります。ちょっと大きなものやヒスイや金などの高価なものが目につくので、お店の中に入ってみるには敷居が高そうなところも多いのですが、ウィンドウ・ショッピング気分で覗いていきましょう。中には、気軽に入れそうなお店もありますよ。漆器やアクセサリーなども観光客にはよさそうです。
おしゃれなカフェで一休み!
オープンテラスは、煙草が吸えるのでスモーカーに人気。
まっすぐまっすぐ道に沿って歩いていくと、古い街並みとは対照的なおしゃれなカフェが目につきます。この付近には、西洋人の住人が多く、又ハイソな高級住宅エリアでもあるので、そんなご近所さんのニーズに合わせたこじゃれたカフェがあるんですね。ちょっと、他の一角とは違った、ヨーロッパの街角みたいな雰囲気です。ちょっと、街歩きに疲れたら、こんなところで一休みするのはいかが??
香港の歴史を垣間見る
あちこちで見られる、丁寧な解説ボード
長い歴史のある道路ですから、その歴史を物語る建物や軌跡があるんですよ。きちんとボードで示されているのは、この辺りの孫文所縁の足跡をたどることができる目印と説明なのです。ルートに番号がふられているのですが、これは近くにある博物館に設置されたモニターで、その場所の紹介を地図上で見せているからなのです。ぜひ博物館と合わせて、確認してみてください。
周辺は坂道ばかり!?
さて、東西にまっすぐ伸びる通りを歩きながら、この道から南北に交差している小さな道や階段をちょっと覗いてみてください。上を見上げたり、下を見下ろしたり、そんな光景を目の当たりにすれば、この場所がいかに坂道の真ん中にあるのかがわかるはずです。思わず、カメラを向けて記念撮影したくなる風景がいっぱいあります。こんな道にも入って行ってちょっと寄り道しながら進んでいったら、このあたりの街歩きだけでも、1日は過ごせちゃいますね。
途中の観光ポイント
文武廟
香港の街中には、以外にたくさんのお寺や祠があるのですが、中でもここは、イギリスにより植民地化された後の1847年に建設された道教のお寺で、香港で最も古いお寺と言われています。文武廟という名前からもわかるように、文学の神である文神「文昌帝君」と三国志の英雄で「関羽」として知られている武神「関聖帝君」が祀られています。香港島では一番有名で、よくツアーにも組み込まれているので、聞いたことがある人も多いのでは?日本の寺院のように周りに庭や囲いのような広い空間はなく、建物だけがあるのでなんとなく小さいなーと思ってしまいがちですが・・・日本の寺院とは違った雰囲気を中に入って体験してみましょう!
摩羅街(キャット・ストリート)
ハリウッドロード沿いにもたくさん骨董品屋さんが並んでいますが、ちょうど文武廟の向かい側にあるこの通りは、どちらかというと、観光客向けのキッチュでおもしろいものが見つかりそうな、がらくた屋さんが集まっているといったほうがいいのかな?いかにも中国らしい置物や飾り、漆器など、持って帰れそうな大きさのものやお土産にしたらよさそうなものが、たくさん揃っています。
その他にも、この道は、いろいろ気になるストリートやスポットに繋がっています。よく地図で確認しながら、ついでに効率よく、みーんな歩いちゃいましょう!
いかがでしたか?実は、今回ナビは『ハリウッド・ロード』を東西に歩き切ったのは、初めてでした。他のスポットやストリートへ繋がる道として利用していたのですが、こうしてゆっくり歩いてみると、改めてこの道の重要さに気付いたような気がして、なかなか興味深かったです。改めてこの道路を中心に、そこから繋がっているストリートやスポットが多いんだなーと感じました。皆さんも、ぜひ一度じっくりゆっくり、御散歩してみてください。以上、香港ナビがお伝えいたしました。