このところの報道でも明らかのように資源の枯渇(西欧諸国の大型巻き網船による操業が遠因なのですが)によりマグロの漁獲高は年々減少しております。そのことによる諸外国からの規制強化と、燃油の高騰で、わが国の「マグロ漁業」は衰退の一途をたどってきております。漁業家や乗組員のうめき声が聞こえてくるようです。
ということは、その生産の太宗を占めている「マグロ延縄漁業」
で「混獲」される「サメ」の漁獲やフカヒレの「生産」も連動して
減少してきます。
とは言え、米国のマイアミ大学や英国のロンドン大学の共同研究によれば、中国や日本向けの「高級食材」のフカヒレ用に漁獲されるサメの数は、年間7千3百万匹で、取引量は百七十万トンに達していて、国連食料農業機関(FAO)の推定値の四倍にあたっているとの研究が先日発表されています。
「大陸」の景気の過熱で「フカヒレ」や「ナマコ」「鮑」の消費がいや増しに増しています。「ナマコ」や「鮑」にいたっては、懸念されていた不正操業による漁獲も、漁民を苦しめているようです。○○団の資金源とも目されているようです。
この美食ブームの行き着く先は?「香港」の「徳輔道西(Des Voeux Road. West)」の「乾物屋通り」を散策しながらそんなことを考えておりました。
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