タイオー・ヘリテージホテル

Tai O Heritage Hotel大澳文物酒店

閉店・移転、情報の修正などの報告

コロニアル様式の歴史建造物を再生した9室だけのブティックホテル。香港の喧騒から離れて、静かでのんびりとした島時間と海に沈む美しい夕日が魅力。

こんにちは香港ナビです。タイオー・ヘリテージホテルは香港の中心部からはかなり離れたランタオ島の西のはずれにあります。
2008年より始まった香港の歴史建造物を保存計画のひとつとして、イギリス統治時代に建設されたコロニアル形式の旧大澳警察署が修復・改築され、2012年に客室9室だけのブティックホテルとして生まれ変わりました。その構造や外観だけではなく、家具やインテリア、部屋のネーミングなど所々に旧警察署時代の面影を残しています。

そして2015年11月、大澳地区経済の発展における地元コミュニティーとの協力、環境や文化、遺産の保護などへの活動が認められ、「HICAP 2015 Sustainable Hotel Award-Sustainable Destination(持続可能なホテル賞-持続可能なデスティネーション)」を受賞しました。
大澳という街と共に歩むヘリテージホテルの独特の雰囲気は、他ほホテルにはない経験となるかもしれません。

ホテルへの行き方

大澳バスターミナル

大澳バスターミナル

空港または九龍側からはMTR東涌駅まで行き、ランタオ島バス11番に乗り換えて終点大澳で下車します。香港島側からは中環フェリー6番埠頭から梅窩行きフェリーに乗り、梅窩でランタオ島バス1番に乗り換えて終点大澳で下車します。ランタオ島内からはランタオ島タクシー(水色)でも大澳バスターミナルまでは来ることができます。自家用車は入れない地域ですのでご注意ください。

大澳バスターミナルまで着いたら、ホテルまでは徒歩で約20分、ジェットボートで約2分です。(ジェットボートに乗る場合は各ボート屋さんとの交渉が必要です。心配の方はホテルへお問合わせください。)
また、上記以外に1日数便だけですが新界の屯門フェリー埠頭より東涌埠頭経由の大澳行きフェリーが出ています。

詳しくは「大澳で食べ歩き満喫の小旅行!」記事内に説明してありますので、そちらをご覧ください。

【大澳バスターミナルからの行き方】
まず大まかに大澳の地図を見て、ホテルの位置を把握しておくことをお勧めします。
道のところどころに、ホテルへの道順を示した緑のサインがあります。このサインに沿って進めば道に迷う心配はいらないでしょう。
(1)バスを降りたら進行方向へ。

(1)バスを降りたら進行方向へ。

(2)突き当たり、永安街のサインを右へ道なり。

(2)突き当たり、永安街のサインを右へ道なり。

(3)干物や海産物屋さんが並びます。

(3)干物や海産物屋さんが並びます。

(4)最初の曲がり角を左折。「大街市街」方向へ

(4)最初の曲がり角を左折。「大街市街」方向へ

(5)ピンクドルフィンツアーの観光船受付の前を通り

(5)ピンクドルフィンツアーの観光船受付の前を通り

(6)青い橋「大澳涌行人橋」を渡ります。

(6)青い橋「大澳涌行人橋」を渡ります。

ここにも緑のサインが。

ここにも緑のサインが。

(7)橋を渡りきると「大街市街」です。

(7)橋を渡りきると「大街市街」です。

(8)「大街市街」をまっすぐ進みます。

(8)「大街市街」をまっすぐ進みます。

(9)突き当たりを左折。

(9)突き当たりを左折。

(10)街市の左側の道を進みます。

(10)街市の左側の道を進みます。

(11)この先はほぼ1本道です。

(11)この先はほぼ1本道です。

(12)道の名前は「石仔埗街」に変わります。

(12)道の名前は「石仔埗街」に変わります。

(13)また少しお店などが出てきます。

(13)また少しお店などが出てきます。

(14)右手に郵便局を過ぎ、

(14)右手に郵便局を過ぎ、

(15)ひたすら1本道を進みます。

(15)ひたすら1本道を進みます。

(16)左手に海が見えてきたら、

(16)左手に海が見えてきたら、

(17)海側に90度曲がる道に沿って歩きます。

(17)海側に90度曲がる道に沿って歩きます。

不安な時は緑のサインを探しましょう。

不安な時は緑のサインを探しましょう。

(18)小さな集落が出てきます。

(18)小さな集落が出てきます。

(19)蝦醤の工場の前を通ります。

(19)蝦醤の工場の前を通ります。

(20)海沿いの1本道をしばらく進むと、

(20)海沿いの1本道をしばらく進むと、

(21)綺麗に整備された歩道に変わったら、ホテルはもうすぐです。

(21)綺麗に整備された歩道に変わったら、ホテルはもうすぐです。

(21)ホテルの施設が見えてきました。

(21)ホテルの施設が見えてきました。

道の端まで来るとホテル正面への入口があります。ホテルの受付に行くにはこの坂道を上っていきます(車椅子用のエレベーターあり:要問合せ)。

道の端まで来るとホテル正面への入口があります。ホテルの受付に行くにはこの坂道を上っていきます(車椅子用のエレベーターあり:要問合せ)。

丘の上の白いホテルが見えてきました。

丘の上の白いホテルが見えてきました。

タイオー・ヘリテージホテルの歴史

ホテルの前身は、近海の海賊の取締まり拠点として1902年に建てられた旧大澳警察署でした。大海に面した大澳には中国からの密輸や密入国、ベトナム難民への対処など水上警察が駐在し、香港の安全を守っていたのです。

しかし近年、人々の生活が平和へ向かっていく中で警察署の仕事は村人たちの諍いの仲裁や書面手続きなどへと移り変わり、1990年代以降は犯罪率の低下や村の人口減少とも重なり1996年には警察署から哨戒所へ、そして2002年、その100年の歴史に幕を閉じました。
ホテル外観:修復前(写真:Tai O Heritage Hotel提供)

ホテル外観:修復前(写真:Tai O Heritage Hotel提供)

ホテル外観:修復後の現在

ホテル外観:修復後の現在

2階廊下:修復前(写真:Tai O Heritage Hotel提供)

2階廊下:修復前(写真:Tai O Heritage Hotel提供)

2階廊下:修復後(写真:Tai O Heritage Hotel提供)

2階廊下:修復後(写真:Tai O Heritage Hotel提供)

現在の外観と受付

丘の下の入口には立派なサイン。

丘の下の入口には立派なサイン。

香港の花バウヒニアが綺麗に咲いていました。

香港の花バウヒニアが綺麗に咲いていました。

旧警察署時代の大砲。

旧警察署時代の大砲。

旧警察署時代の看守台。

旧警察署時代の看守台。

ホテル山側にあるサイン。

ホテル山側にあるサイン。

フロント横には旧拘留室が残されている。

フロント横には旧拘留室が残されている。

ホテルフロント。距離が近く、親しみやすいデザインです。

ホテルフロント。距離が近く、親しみやすいデザインです。

客室情報

2階建て全9室の客室は4つのスイートと5つのルームというカテゴリーに分けられます。大雑把に言えば、ルームはスタジオタイプ、スイートは1ベッドルームタイプのレイアウトになっています。小さなホテルではありますが、どの部屋も空間を広くとったデザインになっています。
Treasure Pond 1120号室 ツインルーム 33.45㎡
1階の角部屋でクイーンサイズのダブルベッドが2つあるツインルームです。
ツインのルームは全部で4室あり、すべて1階に位置しレイアウトもほぼ同じになります。スイートのようにベッドルームは分かれていませんが、その分より空間を感じられるレイアウトのような気がしました。
1120号室の入口。

1120号室の入口。

小さい子供ならふたり寝られそうな幅広ベッド。

小さい子供ならふたり寝られそうな幅広ベッド。

マットレスもしっかりしていて、清潔なベッドです。

マットレスもしっかりしていて、清潔なベッドです。

窓際のデスクからは緑が覗けます。

窓際のデスクからは緑が覗けます。

ソファも大きめでお部屋でも十分くつろげます。

ソファも大きめでお部屋でも十分くつろげます。

クローゼットの中。

クローゼットの中。

この部屋の特徴のひとつがバスルームで、香港では珍しいバスタブとシャワーブースの一体型です。日本人には嬉しい洗い場(?)があります。洗面台も2つあって広めの作りなっています。
大理石のバスルームは高級感があります。

大理石のバスルームは高級感があります。

所々にアンティーク調のデザイン。

所々にアンティーク調のデザイン。

窓からの眺め。

窓からの眺め。


Sea Tiger  2111号室 ダブルルーム 24㎡
2階の角部屋、Sea Tigerはルームの中でも一番小さいお部屋になりますが、カップルやひとり旅ではナビが一番オススメするお部屋でもあります。

「一番小さいお部屋でも、素敵な滞在にしていただけたら」という願いからデザインされたそうで、他の客室にはない、ひと味違ったスペシャルな雰囲気がSea Tigerにはあります。2階の角部屋というベストポジションな上、入口前に置かれた椅子とテーブルでくつろげば、目の前のシービューを独り占めできます。是非ここで素敵な夕暮れを過ごしてみたいと思いました。
角部屋なので2方向に窓があります。

角部屋なので2方向に窓があります。

窓からは木々の緑が絵のようです。

窓からは木々の緑が絵のようです。

お部屋の前にある椅子とテーブル。

お部屋の前にある椅子とテーブル。

2階の廊下からの眺め。

2階の廊下からの眺め。

Sea Tigerのバスルームは日本のお風呂のような深めのバスタブになっています。

The Commissioner 1112号室 スイート 44.6㎡
4室あるスイートはすべてリビングルームとベッドルームが分かれたレイアウトで、バスルームも各2つあります。スイートの客室は1階に2部屋、2階に2部屋ありますが、見晴らしの良い2階の客室が人気だそうです。
スイートルームの入口。1112号室は1階。

スイートルームの入口。1112号室は1階。

ベッドルームが独立しています。

ベッドルームが独立しています。

ベッドはキングサイズでとてもゆったり。

ベッドはキングサイズでとてもゆったり。

ベッドルームにもデスクがあります。

ベッドルームにもデスクがあります。

ベッドルーム側のテレビ。寝ながら映画などを楽しめます。

ベッドルーム側のテレビ。寝ながら映画などを楽しめます。

リビングルームのテレビ。

リビングルームのテレビ。

テレビ横にはデスクと冷蔵庫が入っているキャビネット。

テレビ横にはデスクと冷蔵庫が入っているキャビネット。

ドアを閉めても使えます。

ドアを閉めても使えます。

窓からの眺め。地平線も見えます。

窓からの眺め。地平線も見えます。

クローゼットの中。

クローゼットの中。

スイートルームにはアイロンとアイロン台も常備してあります。

スイートルームにはアイロンとアイロン台も常備してあります。

スイートには2つのバスルームがあり、片方にはバスタブと洗面台、トイレ。もう片方にはシャワーブースと洗面台、トイレというレイアウトになっています。バスルームがふたつもあるホテルは、超高級ホテルでもない限りなかなかお目にかかれません。家族で宿泊した際にはとても便利ですよね。

各部屋共通の備品とアメニティー

全室ほぼ同じ備品が揃っていますが、スイートにはそれに加え、アイロンとアイロン台が常備されています。もしルームに泊まった時にアイロンが必要であればいつでもスタッフまでリクエストくださいとのことです。
合計27チャンネルと無料映画が見られるテレビ。

合計27チャンネルと無料映画が見られるテレビ。

リモコン。DVDもある。

リモコン。DVDもある。

各種ドリンクセット。

各種ドリンクセット。

こちらは無料のお水。

こちらは無料のお水。

カップラーメンとナッツは有料。

カップラーメンとナッツは有料。

エスプレッソメーカー

エスプレッソメーカー

スイッチもアンティーク調。

スイッチもアンティーク調。

オイルヒーター

オイルヒーター

除湿機

除湿機

傘

ドライヤー

ドライヤー

セーフティーボックス

セーフティーボックス

各種コネクター

各種コネクター

スリッパ

スリッパ

バスアメニティー

バスアメニティー

宿泊者向けパッケージ

ホテルではお得な宿泊パッケージを用意しています。その中でもナビのお勧めは大澳の文化を経験できるツアーが含まれた「Culture & Experience Tour Package」。
チェックアウト日の朝9時半〜から約90分、大澳の廟(お寺)や蝦醤工場、棚屋や棚屋で生活する人々の生活を見学することができます。
ホテルのスタッフさんが撮影した大澳の夕日。(写真:Tai O Heritage Hotel 提供)

ホテルのスタッフさんが撮影した大澳の夕日。(写真:Tai O Heritage Hotel 提供)

もうひとつのお勧めパッケージはチェックイン後の日没前の夕方からボートで大澳の素晴らしいサンセットを楽しむ「Sunset Boat Tour Packege」。ボートから棚屋の風景を見学した後に海に沈む美しいサンセットを鑑賞できます。

宿泊パッケージには朝晩の食事も含まれていますので、何も考えずにのんびりとした大澳ステイを楽しみたい方には特にオススメです。

また、スタッフの方から小さなホテルなのでサービスは柔軟に対応していきたいとのこと、お食事やツアー、送迎などについてご希望があればいつでもフロントスタッフにご相談くださいとのことでした。小さいからこそできる心遣いと細かいサービスかもしれません。

レストラン「Tai O Lookout」

ホテルをオープンするにあたり併設されたレストラン「Tai O Lookout」は、レストラン名の由来にもなっている旧警察署時代の看守台をそのまま残して設計されています。
木の柱とガラスの天井と壁でできたレストランからはホテルを囲む木々の緑と空と南洋の景色がそのままの姿で目に入ってきます。

ホテルの近くにはレストランもカフェもコンビニもありませんので、宿泊される場合はこちらのレストランを利用するのが一番簡単です。
一般にも開放されているので、小旅行の息抜きや美しい夕日を目的に立ち寄るのもいいかもしれません。
China Tea Club より寄贈されたクラシカルなインテリアがより一層、イギリス統治時代の雰囲気を演出しています。

China Tea Club より寄贈されたクラシカルなインテリアがより一層、イギリス統治時代の雰囲気を演出しています。

レストランの外観。

レストランの外観。

大澳地産の食材や特産の調味料を取り入れているメニューが多いのも特徴で、ホテル全体で大澳の文化と産業を盛り上げていきたいという意気込みがとても感じられます。
マングローブスペシャル $45
Mangrove Special 紅樹林特飲

大澳特産の紫貝天葵(マウンテン・ベゴニア)ジュースにリンゴとレモンの果汁をブレンド。爽やかな味が後をひきます。他にも紫貝天葵(マウンテン・ベゴニア)を使ったチーズケーキが人気だそうです。

エビペースト味のポークチョップバーガー $68
Crispy Bun with Pork Chop marinated with Shrimp Paste
蝦醬豬扒包

ここに来たら是非試してほしい一品がこのポークチョップバーガー。豚肉を大澳産のエビペースト(蝦醤)と蝦膏をブレンドしたオリジナルソースの中に数日マリネしたものをバーガーの具にしました。
エビペースト(蝦醤)の独特な香りが強すぎず、とても上品に仕上がっています。
鳥の手羽エビペースト味 $56
Fried Chicken Wings with Shrimp Paste
蝦醬雞翼

ホテルの定番メニューにもなっているエビペースト(蝦醤)で味付けた鳥の手羽。添えてあるマヨネーズにも隠し味で少量のエビペースト(蝦醤)が入っています。

また、宿泊者が利用する朝食メニューにはシリアル($45)などのアラカルトからコンチネンタルブレックファースト($88)、アメリカンブレックファースト($108)、ヘルシーブレックファースト($98)の各種セットがあります。

Tai O Lookout
営業時間
朝食7:30 -11:00
昼食11:00 – 14:30
ティータイム 14:30 – 17:00
夕食 18:00-22:00


いかがでしたか?ランタオ島の西に位置する小さな漁村・大澳の、そのまた端にたたずむヘリテージホテルは都会の喧騒から一番離れたホテルかもしれません。緑に溢れる自然に囲まれ、丘の上に海を眺めるように立つ白いホテルは、まさに「女子の憧れホテル」ではないでしょうか。以上香港ナビがお伝えしました。



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記事登録日:2015-12-04

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2015-12-04

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部屋数 部屋1 大人 子供

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