『ユース・ホステル』と同じコンセプトで作られた若者向けのホテル。香港には珍しいバルコニータイプやファミリールームも魅力です。
こんにちは、香港ナビです。「ユース・ホステル」は、青少年に安全で安価な宿泊施設を提供し、海外旅行を奨励するために始まった活動で、今では世界中にその組織は広がり、多くの若者に利用されています。特に欧米では、多くのバックパッカーや世界を放浪の旅する人々に利用され、情報の交換場所や出会いの場としても、大きな役目を果たしているといえます。今回ご紹介する『Y-旅舎(Y-LOFT)」は、それと同じコンセプトで作られています。ここを拠点として、世界中の多くの若者が文化交流や見聞のために、個人やグループで香港を訪れてほしいという願いのこもったホテルなのです。とはいえ、利用は若者だけとは限りません。また、特別に会員にならなければならないという規定もありません。どなたでも大丈夫、一般のホテルと同じなんですよ。
青年廣場(Youth Square)
実は、このホテルは『青年廣場(Youth Square)』という、香港政府がなんと5億香港ドルかけて建設したビルのなかにあるのです。このビルは、香港の青少年の文化教育活動の中心となる施設を目的にして建設されたもので、スタジオや会議室、多目的ホールのほかに、600人規模を収容できる本格的なシアター、一般企業と提携したレストランやショッピングモールも入ったメインブロックと、ホテルブロックの2棟に分かれています。また、このビル自体も、香港の才能ある若手設計士によるコンテストで選ばれた受賞設計図をもとにして建設されているので、若者らしい自由でユニークなデザインとなっています。このビルのロケーションは、香港島のMTR港島線柴灣(Chai Wan)駅にあり、歩道橋から直結して行けます。
MTR柴灣駅から、歩道橋で直結。
|
|
入口は、他にもありますが、ホテルに直結しているのは、ここ。
|
チェックイン後、カード・キーがあれば、もうひとつ便利なで入口が使用できます。
|
|
カード・キーを使用しなければ、出入りできないシステムになっています。
|
1階~12階まで全て客室のホテルブロックと、メインブロックの12階から14階までがホテル部分になります。ロビーはメインブロックの12階にあります。ワイルドな網ばりの天井や仕切りに使われているカラフルな色合い、壁にあしらった木目のコントラストが、とてもポップ!フロントのオープンな雰囲気が、若者中心に考えられていることを伺わせますね。ホテルスタッフの制服もポロシャツ姿で、カジュアルでフレンドリーです。ほんとうに、ホテルというよりも寄宿舎っぽいです。また、客室、廊下、その他の施設もバリアフリーになっており、大きく広く余裕をもった空間になっています。
ポップなおみやげものコーナーがフロント前に。
|
|
廊下には、香港の学生たちが描いた絵画が展示してあります。
|
客室情報
客室は全部で150室あり、全て禁煙室となっています。部屋タイプは、スタンダード・ツイン、バルコニー・ツイン、トリプル、ファミリー、シックス・ベッドルームに分かれています。ベッドはすべてシングルで、ダブルベッドはありません。友人同士やグループでの利用を第一に考えたからなのでしょう。また、一般的なユース・ホステルやゲストハウスで見られるような二段ベッドは使用していません。さすが、この点はホテルというだけありますね。客室フロアはそれぞれに違うカラーでデザインされ、部屋の中のカラーもそれぞれ違います。
各階違うカラーをモチーフにしたポップなデザイン。
|
|
廊下のいたるところに、みんなで集まってくつろげるスペースがあります。
|
スタンダード・ツインルーム 約18㎡
ホテルブロックにある客室全96室ガこのタイプの部屋になります。ドアを開けた瞬間にこのホテル名の由来に納得する、まさにLOFT感覚!カラフルな壁に、オープン形式の洗面所とトイレ、シャワー、コンクリートなどがそのまま使われたコーナーなど若者をターゲットにした荒削りなデザインがユニークです。アメニティは必要最小限のものしか揃っていませんが、自分で使うものは自分で持参するバックパッカー気分で宿泊してください。廊下に自販機が設置されていますので、ジュースやおやつはそこで購入できますから、、ミニバーも必要ナシ!友人同士でもプライベートが保てるように、セーフティボックスは各部屋2つ用意されていました。
バルコニー・ツインルーム 約20㎡
メインブロックの12階をベースに、13,14階が吹き抜けのオープンガーデンになっているんですよ~これは、ヨーロッパのユース・ホッステルをモチーフに考えられたようで、この部分は中庭に面したガラスのドアからの出入りができる『バルコニー』タイプになっています。香港のホテルじゃないみたいですよね。自由でのびのびした理想の発想でデザインされたようです。知らない同士でもこのガラスドアならオープンに交流できる、そんな目的もあるのかもしれませんね。もちろん、もうひとつ別のドアの出入口もありますし、カーテンを使えばプライベートもしっかり守れます。ちなみに、部屋はスタンダード・ツインと同じ内容です。
高層ビルの中とは思えない、吹き抜けのバルコニー・フロア。
|
|
中庭のガラスドアから出入りできるようになっている、バルコニールーム。
|
トリプル・ルーム 約22㎡グループ目的ならではの、トリプル・ルーム。ベッドが3つ並んでも、まだ荷物を置く余裕があります。
ファミリー・ルーム 約40㎡スタンダード・ツインルームの仕切りの壁を取り払ったファミリー・ルームです。ベッドが4つ、洗面所、シャワー、トイレも2つあります。とても広くて、バルコニーも繋がっていますので、まるで自宅みたいです。
インターネット情報
ケーブル、ワイヤレス接続とも可能で、無料です。ケーブルは部屋にもあります。
特別拝見!シックスベッドルーム!!
部屋の前も、まるで一軒家のよう。
特別に1室だけある6人用のお部屋を拝見いたしました。バルコニーのトップにあり、外から見てもちょっと一軒家みたいです。とにかく、広い、広い!!グループやファミリーには、もう最適ですね。また、この部屋のトイレやシャワーは、バリアフリー用に作られています。
その他の設備
Iconics Bar
場所:12階
時間:9:00~18:30(月曜日定休)
中庭の中にある、全面ガラス張りのカフェ。まるでヨーロッパのカフェみたい。キーボードが置かれているので、ここでにわかミュージシャンのライブミュージックが聞けたりして。
Skytrack(ジョギングコース)
場所:屋上
時間:8:00~22:00
長さ180メートルのD字型のトラックが屋上にあります。毎日欠かさずジョギングをしていて、旅行中も欠かしたくない!という方なら、知らない土地で迷子になることもなくジョギングできます。香港の街中を見下ろしながら、空中散歩とシャレ込んでもいいでしょうね。
ビジネスコーナー
場所:12階
時間:9:00~21:00
フロント前にあります。PC使用 =HK$20/10分 コピー=白黒A4/HK$2 /カラーA4/HK$5
ロビーコーナー
場所:12階
時間:24時間
キッチンとまではいきませんが、供用の流し台や電子レンジがあり自由に使用することができます。ジュースやお菓子の自販機もあり、おやつや夜食タイムに活用できます。もちろん、ホテルの周辺にはコンビニもスーパーも揃っていますから、そこで購入してもOK!
コインランドリー場所:12階
時間:8:00~22:00
コインランドリーは、2つあります。洗濯/1回HK$30 乾燥/1回HK$30
フィットネスセンター
場所:12階
時間:8:00~22:00
宿泊者なら、無料で利用できます。
いかがでしたか?シンプルでカジュアルなサービスやカラフルでユニークなデザインといい、宿泊客同士がオープンに交流できるような作りは、比較的開放的な若者向けと言えますが、、一般ホテル並みの設備ですし、場所も駅に直結していて快適に過ごせそうですよ。気の置けない友人同士や、サークル等のグループ旅行、比較的お子さんの年齢が高いファミリーなんかにもお勧めなんじゃないでしょうか?以上香港ナビがお伝えいたしました。