銅鑼湾からトラムで10分。ハッピーバレーの最新グルメ情報を一挙にご紹介!閑静な住宅街と思いきや、実は香港明星多発地帯!
こんにちは、香港ナビです。今日は隠れたグルメスポット、ハッピーバレーの食べ歩きをしてみたいと思います!ハッピーバレーと言えば、まっ先に思い浮かぶのが競馬場ですね。昔、競馬というのは上流階級の人々の社交の場所でした。競馬場に人が集まるにつれ、競馬場を取り囲むハッピーバレーも高級住宅地として発展してきました。銅鑼湾の中心地から徒歩15分ほど。トラムに乗れば10分ほどで行くことができ、市街地へのアクセスは抜群ながら、緑に囲まれた静かな環境のため、現在も閑静な住宅地として知られています。オフィスビルや商業ビルもなく、平日の昼間でも銀行で並ばなくてもよいくらいのんびりした空気が流れているのです。
そんなハッピーバレーですが、競馬場、閑静な住宅地の他に、実はもう一つ有名なことがあります。それは、「明星(スター)食堂」と呼ばれるくらいに、芸能人がやってきて、エリア内のレストランで食事をしたり、気軽にデザートを食べたりするエリアということ。ひょっとしたら、隣のテーブルに有名なあの俳優や、歌手が!っていうことがあるかもしれませんよ!
銅鑼湾からトラムに乗ってのんびりと
ハッピーバレーまでは銅鑼湾からトラムに乗って行くのが簡単です。乗り場は、タイムズスクエアのすぐ近く、Percival Road(波斯富街)の停留所。そう、ミルクプリンで有名な義順の前です。そこから、『跑馬地 Happy Valley』行きのトラムに乗ってください。もちろん銅鑼湾からでなくても、セントラルや湾仔方面から『跑場地』行きのトラムに乗っても構いません。ここでもう一度確認しておきましょう。トラムは後ろ乗り、前降りです。お金(HK$2)は降りる時に運転席横の小さな箱に入れます。オクトパスももちろん利用可能です。ナビはバスに乗ることが多いので、たまにトラムに乗ると降りるときにお金を払うことを思わず忘れそうになってしまいます。バスは乗るときにお金を払いますからね。
『跑馬地 Happy Valley』行きのトラムの終点は、競馬場の周囲を囲むように伸びる黄泥涌道と、ハッピーバレーのメインストリート、成和道(Shing Woo Rd.)の交差点です。ここが終点だから、降りる場所をドキドキしながら探さなくても大丈夫。他の乗客と一緒に降りて、さあ!ここからハッピーバレーを食べ尽くす小旅行の始まりです。早速、成和道から歩いてみましょう。
まず目に入るのがこの港式レストラン、祥勝茶餐廳。看板が目立っていて、観光客でも入りやすそうなお店です。香港の茶餐廳ならではの菠蘿包、エッグタルト、老婆餅などがずらりと店頭のショーケースに並んでいます。値段もHK$2.5(35円~)ととってもチープ!
このお店では、ティーセット(下午茶)がお昼の1時半から始まり、夜7時ごろまでやっているようです。一般的な茶餐廳よりも早く始まり遅く終わるというなかなかお得な店ですね。夜も遅くまでやっているので、夜食を食べに来る近所の住人たちも多そうです。ティーセット(下午茶)はHK$22~HK$30。
祥勝茶餐廳
住所:成和道9號地下
電話番号: 2838-1748
営業時間:6:15~23:45
先ほどの茶餐廳の目の前には、冬季限定の煲仔飯(ボウチャイファン)がおいしい「品香」があります。取材当日は残念ながら臨時休業でしたが、基本的には年中無休です。今週は寒い日が続いているので、こんな日には熱々の煲仔飯(ボウチャイファン)を食べたらきっとおいしいでしょうね。
品香潮菜料理
住所:成和道8號
電話番号:2834-3968
営業時間:11:00~23:00
品香を過ぎて、なだらかな坂道をあがると、右手に「奕蔭街 Yik Yam St.」が現れます。通りの角の「唐寅茶寮」、“涼茶”(漢方茶)を販売しているスタンドが目印です。この店では亀ゼリーや豆腐花も売られています。テーブル席はなく、日本の立ち食いそばのようです。ここで“涼茶”をぐぐっと一杯飲んで、元気をつけましょう。
奕蔭街に入って左手すぐに、59年の歴史がある茶餐廳「祥興茶餐廳」があります。このお店は日本語のガイドブックにも紹介されているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?レストランの内装はなんと59年前と変わらず、レンガの壁と、天井のシーリングファンがレトロでいい味を出しています。ナビもたまにこのお店に行きますが、この店の床は斜めになっているんですよ。周潤発、梁朝偉、黎明、食の評論家蔡瀾などたくさんの芸能人、有名人の色紙が壁に張られています。
この店では昔ながらの『これぞ香港の茶餐廳!』という独特な匂いを至る所から発していて、マニアックな旅行者の期待を裏切りません。店の名物ミルクティーは、目の細かい布を茶漉し替わりに使って紅茶を淹れるという昔ながらの作り方で今でも作られています。だから、こんなに滑らかでコクのある甘~くておいしいミルクティーになるんですね。もうひとつの名物、バター入りの菠蘿包、『菠蘿油』もぜひトライしてみてください!
祥興茶餐廳
住所:奕蔭街9-11号
電話番号:2572-5097
営業時間:6:00~17:45
お店のすぐ隣に、「新祥興茶餐廳」というお店があります。
これはまったく「祥興茶餐廳」とは関係ない店なので、間違えないように。
成和道に戻り、坂道を上ります。次の通り(景光街 King Kwong St.)に入るとマクドナルドのお隣にワンタン麺やお粥がおいしい「正斗粥麺専家」の本店があります。ナビでもすでに紹介している銅鑼湾の老舗、何洪記粥麺専家と同じグループ、黄埔の蔡爛美食坊とセントラルにも支店があります。この店ではえびワンタンが人気で、芸能人もよく訪れまています。
住所:景光街21號地下
電話番号:2838 3922
営業時間:23:30~深夜24:00
同じ通りには、80年代に活躍した映画監督、張堅庭(アルフレッド・チョン)がオープンした、麺とお粥の専門店「表哥粥麵專家」もあります。やっぱり映画監督の店だけあって、夜になるとこの店を訪れる芸能人が多いそうです。
表哥粥麵專家 ※現在閉店
住所:景光街16號地下
電話番号:2836-6366
営業時間:11:00~深夜2:00
成和道に戻って上に進むと、黄泥涌街市が目に入ります。どこの街市(マーケット)でも一番上の階には、地元の人でにぎわい、活気あふれる「熟食市場」と呼ばれるフードコートが入っています。この黄泥涌街市には観光客の間で人気のあるお店が入っていて、日本人観光客もちらほらと見かけます。でも、銖記海鮮鮑魚飯店と、『嫦記』が特に人気があり、銖記海鮮鮑魚飯店は、自らをアワビ王子と名乗るだけあって、アワビだけはひとつHK$550~850と高級レストラン並みのいい値段がついています。そのほかの料理は街市らしい手ごろな値段。看板メニューのひとつ、風沙鶏と呼ばれるカラッと揚げたニンニクをまぶしたカリカリのローストチキンもおすすめ。どちらの店も土日だけでなく平日も非常に混みあっています。
香港の有名芸能事務所、『英皇』が経営するホテル『エンペラーホテル』がすぐ近くにあるため、英皇に所属する人気ユニット、ツインズや香港のトップ女性シンガー、ジョイ・ヨンもよく食事に来るというウワサも!!
住所:毓秀街2号 黄泥涌街市2楼4號舗
電話番号:2574-9937
営業時間:18:00~深夜2時(L.O. 深夜01:00)
嫦記美食
住所:毓秀街熟食中心2樓2號舗
電話番号:2882-2994
営業時間:5:30-02:00(L.O. 深夜12:30)
それではまた成和道に戻りましょう。香港上海銀行(HSBC)のすぐ隣、ナビの大好物、串焼き専門店「焼鳥亭」です。実はナビはこの店にはよく行きまーす。香港人が経営しているレストランですが、味は抜群。人気男性シンガーのイーソン・チャンやハッピーバレーに住んでいるアーロン・クウォックもこの店の常連です。
焼鳥亭
住所:成和道49-51號地下C舗
電話番号:2838-5377
営業時間:18:00~深夜2:00
お次は、どのガイドブックにも載っている超有名店、ナビでもすでに紹介したことがある譽満坊。お店のレトロな雰囲気といい、贅沢な食材をたっぷりと使った点心の数々といい、センスのよい料理の盛り付け方といい、どれをとっても観光客の心を捉えて離さない理由に納得できます。女性の一人旅でも気軽に入れる飲茶レストランです。
住所:成和道63号
T:2834-8893
午前11:00~23:00(月~金) 午前10:30~23:00 (土日・祝日)
譽満坊の隣には蓮園甜品というデザート屋さんがあります。ハッピーバレーでデザートを食べるならここが一番!とってもおいしい香港らしいデザートを食べることができることはもちろんのこと、ここはとにかく香港明星がよく現れる店なのです。成和道に二店あるこの店、成和道61号の店ではデザートだけでなく、麺やお粥のメニューもあります。冬は煲仔飯もありますよ!いろんなメニューの中でもナビのおすすめは、ネギと乾燥エビが入った腸粉です♪
住所:成和道51A地下D舖
電話:2832 9931(デザート)
営業時間11:00~深夜1時
住所:成和道61號地下
T: 2891 5567 2891 5569
営業時間:11:00~深夜2時
最近ハッピーバレーに再オープンした高級中華レストラン『新道楽』は毓秀街にあります。歴史を感じさせる石造りの建物が目印です。アワビやふかひれなどの高級中華のほかにも、化学調味料を一切使用しない健康志向の香港家庭料理のメニューが豊富です。
住所:毓秀街11号地下
電話番号:2891-6686
営業時間:11:00~23:00
(ラストオーダー 22:45)
帰り道トラム停留所の付近で
さあ、ハッピーバレーのグルメを食べ尽くしたら、トラムに乗って銅鑼湾に戻りましょう。あら?トラムの停留所の近くに、もう一軒おいしそうなお店がありました!
黄泥涌道にあり、マンゴーを使ったデザートを満喫できる満屋。この店の一番の名物メニューはドリアンパンケーキです。とってーも臭いドリアンが苦手!という方はマンゴーパンケーキを試してみてはいかがですか?香港ナビのマンゴープリンの食べ比べで見事一位に輝いたお店でもあるんです。楊枝甘露も有名ですよ!
住所:黄泥涌道35号
電話番号: 2891-2591
営業時間:12:00~深夜24:00
巨大シャコや、ロブスター料理で有名な竹園海鮮飯店。トラム停留所のすぐそばにあるので、初めてのハッピーバレーでも見つけやすいレストランです。
住所:黄泥涌道7-9號地下
T: 2893-8293
営業時間:11:00~深夜24:00
閑静な住宅地ながら、その反面明星が集まるホットな街ハッピーバレーの食べ歩き、いかがでしたでしょうか?どのレストランも市街地のレストランと同じように深夜12時ごろまで営業。おいしい麺やデザート、飲茶でお腹がいっぱーいになった後は、腹ごなしがてら200年以上の歴史を持つ譚公廟、戦前に建てられた古い建物群、ついでにずっと奥まで続いているハッピーバレーの高級住宅街を散歩してみては?普段着の香港明星に会えるかもしれませんよ!!以上、香港ナビでした。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2008-01-18