西九龍文化区に完成した新しい広東オペラの殿堂「戲曲中心Xiqu Centre」内にある中華料理の店。海港城からも徒歩圏内にあります
みなさんこんにちは、香港ナビです。中華料理は、広東、北京、四川、上海の4つに代表されるようにいろいろな種類がありますが、満楽中菜(Moon Lok Chinese Restaurant)に行けばそれらのほとんどが食べられる店です。
レストランへの行き方
香港最大のショッピングモール「海港城(Harbour City)」の一番北側の出口に向かいます。すると右正面にアップルストアが見えますが、気にせず左手に進みます。まっすぐ進むと左手に「中港城(China Hong Kong City)」というショッピングモールが現れますが、中には入らず歩道沿いをまっすぐ進みます。すると左奥に大きな四角い建物があられます。そこが「戲曲中心(Xiqu Centre)」で、入口の右奥にある長いエスカレーターを上ります。上り切ると右手に店が現れます。
広東オペラを中華料理…中華文化にどっぷり浸る
店内のようす
店の入口はそれほど大きくはないのですが、その奥には8000平方フィートと広々とした空間が現れます。すぐ入口のすぐ右にはオープンキッチンとなっていてシェフがチャーシューなどを作っているのがわかります。全体的には白色を基調とし、座席は全部で260ありますがソファの色を緑色にして清潔感を持たせています。壁には花の絵が飾られています。
シェフは中華料理人のベスト10の1人に選ばれたことがある
気さくな感じの許エグゼクティブシェフ
同店の厨房を率いているのが、30年の経験を持つ許美德エグゼクティブシェフ。「中国飯店金馬獎」という中華料理店のアカデミー賞がありその中で「十大名廚」というベスト10の中華料理人は誰かという企画の中で、その1人に選ばれたこともあるという、中華料理界の巨匠とも言える人です。「広東オペラを観に来る人、観光客、地元の人…いろいろな人が来店されます。それぞれの要望に店全体がちーむとしてきめ細かく対応していくのが大事だと思っています」許エグゼクティブシェフは話してくれました。
選択肢の広い本格中華料理を選べる
料理を見ていきましょう。「點心六寶盤(Dim Sum Platter 6-kinds)」(128ドル)はアフタヌーンティーのような2段の皿に載せられた点心です。春巻き、エビが載ったシュウマイ、牛肉のつみれ、蝦餃というエビが入った人気料理など6種類の点心(2個ずつ)が食べられます。「原隻鮑魚燒賣皇(Whole Abalone “Siu Mai”)」(2個54ドル)はいわゆるシュウマイの上にアワビ1個がまるごと載せられたという豪華版シュウマイです。アワビとシュウマイの両方とも存在感がありますがケンカすることはありませんし、特製ソースが両方を引き立てます。
「滿樂佛跳牆(Buddha Jumps Over the Wall Double-boiled Abalone, Sea Cucumber, Sharks Fin, Fish Maw, Whelk, Conpoy and Jinghua Ham Soup)」(300ドル)は、フカヒレ、ホタテ、アワビ、エビ、金華ハムなどがはいった豪華なスープです。しょうゆ味なので日本人の口にあうと思います。「杏汁燉白肺湯(Double-boiled Pig’s Lung and Almond Soup)」(1人用88、4人用268)は、豚の肺が入ったというスープです。名前を聞くとちょっと抵抗感があるかもしれませんが、一度口に運ぶと、スプーンで次のスープをすくいたくなります。このスープを作るために4~5時間ほどじっくり煮込んでいて豚の肺も非常に柔らかいです。味はアーモンドが入っていて非常に香ばしくかつまろやかな味です。
「龍鬚子母中蝦(Deep-fried See Prawn Wrapped with Crispy Noodle)」(1個78ドル)は細いパスタをエビのまわりにぐるぐる巻きにして揚げたという不思議な料理。エビの香ばしさ、パスタのサクサク感が楽しめます。「肉餅蒸蟹圈(Whole Crab with Pork Patty)」(498ドル)は、蟹と豚肉を蒸した料理でコリアンダーがアクセントなっています。こちらも醤油味なのですが、蟹と豚の両方とのマッチングがぴったりです。こちらには白ごはんと食べることがお勧めですよと広報担当者が話していましたが、その通りでした。デザートには「陳皮紅豆沙(Sweetened Red Bean Soup with Dried Orange Peel)」(28ドル)がお勧めです。日本人的にいえばおしるこの餅がはいっていないようなものですが、そこにオレンジの皮がはいっているので非常にさっぱりとした味わいに仕上がっています。
いかがでしたか? どんな中華料理を注文しても、客の舌を満足させるようなお店です。しかも、内装もきれいなのでデートでもビジネスでも使えます。しかも、決して敷居が高いという雰囲気ではないので利用しやすいレストランではないかと思います。以上、香港ナビがお伝えしました。