スターフェリーの埠頭にある西洋料理のレストラン。九龍側の美しい夜景を一望しながら食事を楽しむことができます
みなさんこんにちは、香港ナビです。「100万ドルの夜景」で有名な香港ですがその夜景を見ながら配偶者、家族、恋人などと食事ができれば、最高の時間が過ごせそうです。そんな場所が香港にはいくつかありますが、その中でも香港島から九龍側のベストな夜景を見ながら食事ができるレストランを紹介します。
スターフェリーの埠頭の先にレストラン
そのレストランの名前は「Watermark」です。スターフェリーのターミナルがある7番埠頭の先端にレストランがあります。なぜベストかといいますと、それ以上前に夜景をさえぎるものは何もないからで、しかも景色を満喫できる角度は270度。簡単に景色を説明しますと、向かって左側(=西側)にはひときわ高い環球貿易広場 (ICC)が見え、東にむかって中港城(China Hong Kong City)、北京道1号、K11などがみえ、東側のずっと奥には現在大型客船が停泊するフェリー埠頭に生まれ変わった旧啓徳空港の滑走路、九龍湾あたりも一望できます。レストランの外はちょっとした張り出し通路で囲まれていて、そこは公共スペース。そこから記念撮影が可能です。ガラスの壁があるので海に落ちることもないのでご安心を。
ロマンチックで開放的な空間でお食事
2007年にいオープンした同店は3300フィートという大きな空間で、天井が広く、隣のテーブルと距離があるので香港のレストランにありがちな窮屈感がありません。座席数は140で、2階には24人収容のプライベートルームもあります。このプライベートルームは広い1階を見下ろすことができるので個室とはいえ開放感にあふれています。昔は室内の壁はオール白だったそうですが、最近の改修で一部を茶系の色にして、清潔感とともに落ち着いた雰囲気を演出するように変えたそうです。おもしろいのは、埠頭に上にあるのでスターフェリーが到着したりするとわずかに揺れることがあります。ある種“天然のエンタメ”ですね。
夜はムード満点のいい雰囲気です
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プライベートルームから見ろした様子
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肉類、シーフード、ドリンク、どれも充実
ここは肉類、シーフードの両方食べられる西洋スタイルのレストランです。香港の場合、飽きっぽい香港人に対応してメニューが頻繁に変わるところもあります。しかし同レストランは、クリスマスなどの特別メニューがありますが、年2回だけわずかにメニューの変更するだけで、基本的には1年中、同じメニューが食べられます。つまり、人気の定番メニューがそろっているので、あの好きだった料理がなくなってしまったと嘆くことはほとんどありません。
それでは料理を見ていきましょう。まずは、「Warm goat cheese tart」(128ドル)。パイの上にヤギのチーズのせたタルト風の一品です。ヤギのチーズですので風味にクセがありますが、ほんのり甘いトリュフのドレッシングと合わさって独特の風味をいい感じに薄めてくれます。横には塩漬けしたエンディブ、西洋ナシ、ナッツが並べられているのでそちらと一緒に食べてもいいでしょう。
「4-bone lamb rack」(295ドル)はラム肉にオリーブ、ポレンタ、ドライトマトの上にレモンなどを配合した特製ソースで食べます。重めのメニューですがオリーブが口の中をフレッシュにしてくれます。肉は保存熟成肉を使っているので、羊独特の臭みがほどよく抜け、ジューシーであることはいうまでもありません。
「Roast Halibut」(278ドル)はオヒョウのローストです。名前のとおりローストしただkという非常にシンプルな料理で香ばしい風味が印象的です。魚の下にはベーコン、パスタの一種のフレグラ、グリーンピースがアクセント兼ソースの変わりとして添えられています。
ここの一番の人気メニューは「Seafood Platter」(2人用628、4から6人用が1388)です。ナビは2人用を注文しましたが、それでもそのプレートの大きさ、シーフードの量にびっくり。ロブスター、カニ、ハマグリ、ウェルク(いわゆるツブ貝)、ホタテ、ムラサキ貝、スモークサーモン、カキの8種類の魚介類が食べられます。西洋のレストランなのでしょう油はありませんが、代わりにサウザンアイランド、カクテルソースなどの3種類のドレッシングソースにつけて食します。もちろんどれも新鮮であることはいうまでもありません。
デザートはChocolate Textures(75ドル)がおススメ。エアチョコレート、ガナッシュ、チョコレートゼリーなど8種類のチョコレートが一度に楽しめます。1つひとつ味と食感の違いを味わってください。
ドリンクには同店特製の「Watermark Martini」(108ドル)を試してみてください。通常のマティーニの中にパッションフルーツ・ジュースが入っているのもで、飲みあたりは甘みがあって普通のマティーニより間違いなく飲みやすいです。そこに、グラスの横にはパッションフルーツのピューレとシャンパンがついてきます。とくにパッションフルーツはカクテルに入れてもいいですし、そのまま飲んでも構いません。
これで2人分です
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いい具合に焼けてます
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チョコレートの真ん中にはアイスクリームが
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パッションフルーツ入りなのでこんな色に
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シーフードに力を入れ始めています
このレストランの料理を仕切るのは、イギリス人のドミニク・サウスさん。「小さいころから両親に何でもできるようになりなさい」ということで料理や家事をさせられていたそうで、家族の料理も作ったりしていたそうです。ドミニクさんの家ではそれが普通だったので「シェフになろう」とは思わなかったそうです。学生のときに先生から料理人になってみてはと言われたことがきっかけでシェフを目指すことになりました。香港という土地柄と埠頭にあるレストランということで近年は「シーフードの料理に力を入れています」とのことです。
店への行き方
最後に香港は初めてという方のために行き方を。香港有数のショッピングモールIFCを抜けるとスターフェリーへの連絡通路があります。しばらく歩くとスターフェリーの乗船口が正面にあります。その横にさらに埠頭の奥へと続く道がありますので、そこを歩くと目の前にWatermarkの入口が現れます。
いかがでしたか? 山頂(The Peak)を除くと香港島から九龍側の景色を楽しむ場所はあってもレストランははそれほど多くありません。何か特別なイベントを開きたい方は、ここを候補地の1つにしてみてはいかがでしょうか? 香港ナビがお伝えしました。