親しい友人や家族と一緒に集う楽しい食事のひとときに、落着いたチャイニーズテイストのインテリアで、伝統的な広東料理はいかが?
こんにちは、香港ナビです。香港島のビジネスの中心でもある中環(セントラル)では、ランチタイムを商談に利用する機会も多く、それに適したちょっとグレード感のあるレストランが多く見られます。国際都市らしく、様々な種類のレストランがありますが、やっぱり中華料理が特に外国人ビジネスマンとの語らいにはよく利用されるようですね。また、高級住宅街やブランドもののショッピングモールが密集している場所がら、ショッピングのついでに集まる有閑マダムの姿もよく見られます。そんな機会に重宝がられているのが、今回ご紹介する『Joy & Joy(喜双逢酒家)』です。
2007年11月にオープンしたこのレストランは、席数102名ですが、一般の大きな中華レストランのようにだだっ広いホールに大人数という感じではなく、こじんまりしたスペースに落着いた雰囲気の漂うお上品さです。インテリアも大げさな飾りつけにならず、モダンでスタイリッシュ。西洋と中国の2つの文化が混じり合った独自の香港らしさがあります。それでいて、ちょっとノスタルジックな懐かしさも感じられます。少人数用の壁に面したテーブルや、香港の中華レストランでは欠かせない丸テーブルも、庶民的な大型レストランと違ってテーブルとテーブルの間を大きく開けて余裕を設けています。これなら、商談の語らいも、隣の席の話し声にかき消されることもありません。また、プライベートルームや、予約でのテーブル確保も随時受け付けています。
壁に沿って配置されたテーブル
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テーブル間のスペースにも余裕が。
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ワンフロアの吹き抜けながら、落着いた雰囲気が漂います。
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貸し切りで利用できるプライベートルームは、3つ。
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シェフのスーパーバイザー
厨房を仕切るのは、この道19年のベテランシェフ高さんです。「広東料理や飲茶というと香港の定番で、旅行者にとっては必ず試してみたい料理であり、地元に住むローカルの人たちにとっては口慣れた料理。どちらにせよ、美味しくなければ商売にはなりません。でも、ただ美味しいだけではなく、このレストランの特色を持った料理でしかも体にいいということもポイントです。」と語ってくれました。今回の料理の中でも杏仁(アーモンド)を使った料理や、又焼(チャーシュー)などが、こちらでぜひお薦めのメニューだそうです。
お勧め料理
こちらの料理は、伝統的な広東料理の中にも、新鮮さや素材のおいしさを引き出す工夫を惜しまず、時間と手間をかけたひと工夫で旨味を引き出すよう心がけて調理されているそうです。また、海外からのお客様が多いので、ワインなども豊富に用意されています。
まだ、半煮込みの具だくさんの状態。
杏汁花膠炖白肺湯(3,4人前)HK$298
豚肉、鶏肉、銀杏、百合根などたっぷりの具が入っているのですが、じっくり4時間ほど煮込んだスープで、クリームシチューのあっさりタイプといったところでしょうか?その上、アーモンドを効かせた香りのよい味わいで、中華系のスープという感じがしません。もちろん、旨味のギュッと詰まったスープといっしょにとろける様に柔らかくなった具も召し上がれます。
一見するとクリームシチューみたい。
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中には、煮込んだ具がぎっしり。もちろん食べてもOK!
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蜜汁又焼皇HK$58特別に若い豚肉を使い、自家製の釜でじっくり仕込んだ又焼です。調理事の火加減に最大限に気を使っていて、担当のシェフは出来上がるまで側につきっきりなのだとか。肉の味がしっかり残っていて、ジューシーな歯触り。柔らかくて口当たりも良く、照り加減も見ただけで生唾ものです。シェフの細やかな気配りまで味わえます。
表面のピカピカに輝く照りをみてください!
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ジューシーな肉の食感はそのまま
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腿蓉花膠條炒蛋白HK$148
個性の強い濃い味が主流の広東料理の中で、ちょっと趣向を変えてあっさりとした淡白な味がお好みの方にピッタリです。また花膠(ファーガウ)というのは、魚の浮き袋のことで、スープにして飲むのが婦人病など特に女性の美容や健康に効果があるのです。卵白とじっくり煮込んで細かく切った花膠の食感が、するっと吸いこめてしまいそうな滑らかさです。
公焼茄子牛柳HK$98
茄子と牛肉の炒め物も広東料理ではよく見られますが、こちらでは茄子を炒める前に軽く衣をつけて揚げてあるんです。そうすることによって、炒めた時に茄子から余分な水分が出ることを防ぎ、しゃきっとして全体的な仕上がりも違ってきます。また、ソースもからめやすくなるので、味が最後まで変わらない効果もあるそうです。ここでも、ひと工夫が効いています。
杏汁焗餐包HK$36
表面に彩られたアーモンドの欠片から甘く芳ばしい香りが、運ばれてくるだけで漂ってきます。そして、一口ほおばると中のクリームもアーモンドで、今度は口の中に香りが広がっていきます。でも、クリームが結構あっさりしているので、例え食後のデザートとしてオーダーしても2個は絶対食べられてしまう・・・美味しさです。
できたてのホカホカがテーブルに運ばれてきます。
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クリームは、あっさり、さっぱり。
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いかがでしたか?香港でも会社の同僚、親しい友人や家族などと新年などの季節行事に食事会を催す機会がたくさんあります。そんなちょっとした集まりにこんなおしゃれなレストランが、とっても好く似合うのではないかと思いました。以上香港ナビがお伝えいたしました。