香港で初めてのイタリアン・ステーキ専門店がランカイフォンにオープン。イタリアの田舎の雰囲気で、珍しい伝統の味のステーキを。
こんにちは、香港ナビです。ステーキといえば鉄板皿の上でジュージュー音を立てる大きくってダイナミックで、フライドポテトなどのサイドもたっぷりついたアメリカ料理を思い浮かべる人がほとんどなのではないでしょうか?香港人にも、そんなアメリカンテイストのステーキハウスはたくさんあり、とても人気です。でも、イタリアンにもステーキがあるって知っていました?イタリア料理はシーフードが主流と思っている方には、ちょっとチェックしていただきたいのが、今回ご紹介する『BISTECCA(ビステカ)』です。今年(2009年)9月初めにオープンしたばかりの、香港初の伝統的なイタリアン・ステーキの専門店なんですよ。早速、ご覧いただきましょう。
まるでお肉屋さんみたい?
まず、レストランのある2階に上がってびっくりしたのは、入口のドアの両隣に見える光景。左手には業務用の大きなガラス張りの冷蔵庫、右手にはこれも業務用のハムと肉を切る機械。ここはレストランじゃなくってお肉屋さんだったかしら??と首をかしげてしまいます。そして、冷蔵庫の中の大きな丸ごとのお肉が圧巻ですよね~。レストランの中に入っても、壁に備え付けられた冷蔵庫や、オープン・キッチンの入口にあるショーケース式の冷蔵庫に目を引かれてしまいます。これぞ、ザ・新鮮!!肉はアメリカのUSDAという証明書付きの最高級の肉をはじめ、オーストラリアなどから直輸入していますが、全て品質にこだわり、新鮮さを保つため、固まりのまま輸入しています。ちなみに、こちらではメニューの半額の価格で生肉も販売しているんですよ。香港でも、肉まで販売しているステーキハウスは他にないんじゃないでしょうか?
インテリアは、イタリアの田舎風をイメージ
85席ある店内のデザインは、伝統的なステーキを家庭的な雰囲気で味わえるように、イタリアの田舎の地方の家をコンセプトに。壁、床、家具などをすべてウッディに統一して、自然の温かみが感じられるように演出しています。また、オープン・キッチンの入口付近では壁にタイルを使ったり、業務用の大きな肉切り包丁やアンティークな食器をディスプレイしたりと、古き良き時代のお肉屋さんや、田舎の家庭のキッチンのイメージを再現。さりげなく飾られたハーブのドライフラワーも、定期的に新しくしています。
シェフご紹介
シェフのクリストファー・マークさんは、もともとアメリカンスタイルのステーキのレストランとしてNYで絶大な人気があり、香港でも2008年のオープン以来定評のある『
BLT STEAK』のシェフとして来港。その後、今回このレストランのシェフを担当することになり、オープン前に3ヶ月間フィレンツェに渡り、本場でイタリアン・ステーキの真髄を研鑽してきたそう。どうりで力の入れようが違います!レストランのインテリアデザインから、食器選び、メニューなど細部に至るまで、その時の経験を活かしたシェフのこだわりが伝わってきます。
お勧めメニュー
伝統的なイタリアンスタイルのステーキっていったいどんなものなんですか?と伺ってみたところ、イタリア独特の大皿料理のようにみんなでシェアして食べるのが定番で、野菜やパスタなどいろいろなメニューを合せて楽しむのが特徴だそう。もともと、その昔アメリカに移民したイタリア人によって広まった伝統的なイタリアン・ステーキが月日の経つうちにアメリカナイズされて、今のアメリカスタイルのステーキになったんだそうですよ。ですから、ステーキ以外にもパスタなどのイタリアンの定番も伝統的なメニューがいっぱい。厳選したイタリアン・ワインも各種揃えています。
Pocaccio フリー
イタリアの伝統的なパン『Pocaccio』と、見た目にカラフルでキュートなサラダは、ディナータイムの前菜として、フリーでサービスされます。オリーブと、生の葡萄を使ったパンは、もちろん自家製。甘酸っぱさとオリーブ&ハーブの香りが塩味の効いたパン生地にマッチして食欲をかきたててくれます。パンは、柔らかくほの暖かい焼きたてそのままです。このパンを目当てにやってくる人も増えています。
USDA Fillet 8OZ(フィレ肉) HK$295
どっしりと重みさえ感じられる、フィレ肉は、木のお皿に盛りつけられています。これもなんとなく、我が家風!?ナイフにもさりげなく、BISTECCAの文字が刻まれています。この盛り付けなら、みんなでシェアしやすいですね。っていうか、一人ではどう見ても食べきれない、迫力のぶ厚さです。
Charred red and yellow sweet peppers(炭焼きレッド&イエロースイートペッパー) HK$48
カラフルなサイドディッシュは、これも自宅でのお呼ばれみたい。炭火でじっくり焼いただけのシンプルさですが、野菜の甘みがそのままで、ジューシーさも残ったままです。プチトマトも中に入っています。
Linguine, clams, garlic, chili and white wine(あさりのリングイネ、ガーリックと白ワイン風味) HK$178
イタリアのLinguine(リングイネ)という平らな種類のパスタを使っています。モチモチとした独特の食感が楽しめます。こちらの材料はすべてイタリアから取り寄せていて、このリングイネも高級品を使っています。たとえ冷めても固くならず、硬ゆでなのに滑らかで柔らかな食感は、パスタの素材の上質さを物語っています。
Cheese cake and Straberry Sorbet(チーズケーキ&いちごシャーベット) HK$80
ステーキやパスタとちょっと胃に重たいかな~という食事の後にも、やっぱり別腹でいただきたいデザート。ピンクと白のコントラストで女性なら、思わず「かわいー!」と叫んでしまいそうです。冷たくてあっさりしたシャーベットと、濃厚なチーズケーキのマッチングが絶妙です。添えられたナッツや、刻んだストロベリーの新鮮さも効いてます。
自家製のクッキーもディナーのデザートでフリーサービスです。毎日焼いている新鮮なクッキーはまるでイタリアのお母さんのお手製の味みたい。このまま、お持ち帰りしたいくらいキュートなビンに入っています。
いかがでしたか?ナビのようにどーんと大きなアメリカン・スタイルのステーキはちょっと苦手という方にも、こちらのレストランのようなイタリアン・スタイルなら、気の置けない仲間や家族で一緒に食事を楽しみたい気分にさせてくれますね。ぜひ、一度試しあれ!以上香港ナビがお伝えいたしました。