西洋人の集まるソーホーで、一際目立つ北京料理レストラン。プライベートキッチンだからできる、とびっきりのお薦めメニューも!
こんにちは、香港ナビです。香港島のソーホー地区と言えば、MTR中環(セントラル)駅に近いランカイフォンと並んで、西洋人が集まるスポットの代名詞。ヒルサイドエスカレーターで『半山区』と呼ばれる高級住宅街へと登って行くと、バーやカフェなどインターナショナルな雰囲気のレストランが軒を連ねる場所が現れてきます。そんな中、こじんまりしていながら一際目を引くのが『重慶(Chongking)』(『北京食府(Peking Cuisine)』から店名変更)というチャイニーズ・レストランです。落ち着いてシックな店構えが多いストリートで、中国のおめでたい色である赤を基調にしたデザインは、西洋人も思わず立ち寄りたくなる、チャイニーズ・テイストです。
おめでたい色一色!
外につるされたちょうちんを始め、外の壁やガラス張りになっているのでよく見える店内の壁もみんな赤!!この派手さなら通りすがりの人も、中を眺めてみたくなりますよね。店内のデコレーションにも、掛け軸や絵画などに中国画を飾ったりとチャイニーズ・テイストをふんだんに取りいれています。取材時も、西洋人や外国人が多く訪れていました。料理に合わせてワインも豊富に用意しているところが、ソーホーのレストランらしいですね。ちょっと、ハリウッド映画に出てくるチャイナタウンのレストランというところでしょうか、伝統的なチャイニーズというより、モダンでキッチュですよね。このお店のオーナーであるブレンダさんは、日本に住んでいたこともあるそうで、日本語はペラペラ。このレストランの前には、日本料理のお店をオープンしていたこともあります。とてもフレンドリーで、やさしい人柄にひかれてリピートする在港日本人のお客様も多いんです。
取っておきのメニューの数々
ベテランのシェフが仕入れからきちんと吟味したプライベートキッチン的なレストランではありますが、お料理の方は、本格的な北京料理を取り揃えていますよ。定番の北京ダックや小籠包(ショウロンポー)を始め、事前に予約すれば、特別リクエストにも応えてくれるフレキシブルさです。
北京片皮鴨(北京ダック) HK$150 (1羽HK$280)
北京料理といえば、北京ダック。是非ともいただきたい一品ですが、カップルなど人数が少ないときにはなかなかオーダーしにくいんですよね。でも、こちらでは食べやすい大きさにスライスされた半羽から、オーダーすることができますので大丈夫。お値段もお手ごろでうれしいです。
北京宮爆明蝦(エビのあまからソース炒め) HK$108
こちらも北京料理では欠かせないエビメニュー。プリプリした大きめのエビをさらっとあげて、甘酸っぱい中華料理定番のソースをからめてあります。その甘酸っぱさが絶妙で、食欲が一気に全開してしまいます。ちなみに『爆』とありますが、高温の油ですばやく揚げる調理法をこう呼ぶそうです。料理も爆発だ!?
小籠包(ショウ・ロン・ポー) HK$68
肉汁いっぱいの小龍包は、食べる時にそれが飛び出さないように注意してください。アツアツをいただきたいところですが、やけどに注意してくださいね。
蒜蓉炒時蔬(野菜のガーリック炒め) HK$78
お肉や魚中心のこってりした料理が続く時には、あっさりとした中華野菜の炒めものも、ちょっと付け加えたいメニューです。オイスターソースなどの味付けも定番ですが、ガーリックでシンプルに炒めたメニューの方が、素材の野菜の美しさやおいしさを味わうことができるのでお勧めです。今回の野菜は、『菜心(チョイサン)』です。季節や時期によって仕入れる野菜も違ってきますので、その日に一番新鮮な野菜を選んでくださいね。
辣子炸鷄(チキンのから揚げ唐辛子風味) HK$98
これは四川料理か?という程大きい唐辛子!チキンのから揚げを唐辛子で味付けしたものですが、ビールのおつまみに最高です。唐辛子は絶対食べないで下さいよ~
ナビ御用達!特別メニュー
辣子田鷄(カエルのから揚げ唐辛子風味) HK$132
ナビイチオシのマル秘特別メニューは、もちろん要予約。『ナビで紹介している、あの
カエル料理を!』とリクエストいただければ大丈夫。えっ?あっ、そうなんですよ、『田鷄(ティンガイ)』とは、カエルのことなんです。香港では、街市(ガイシー)と呼ばれる生鮮食料品のマーケットの魚屋さんにいけば、活きのいい!?食用ガエルが生きたまま売っていますし(もちろん、さばいてもくれます)、家庭の食卓でカエル料理が並ぶのも、珍しいことではないんです。鳥のささみのように痩せていて、脂身が少なくあっさりしているので、健康にもいいし、御飯と一緒に炊き込んだりすることもあるそうです。こちらの調理法は、あらかじめさっと揚げたカエルをたっぷりのとうがらしといっしょに炒めて味付けたものです。(おおぶりのとうがらしに埋もれていますが、もちろんとうがらしは食べないで下さいよ。)ピリ辛でスパイシーな味は、脂身のほとんどないあっさりしたカエルの肉に刺激的で、ビールやワインにもぴったりな一品です。カエルはちょっと・・・と食わず嫌いはやめて、トライしてみてください。これがカエル??と、目から鱗ですよ。これを食べたら、またこのレストランに必ずカエル・・・はずです。リピーターが多いのは、この料理のせいかしら??
いかがでしたか?ソーホーの洋風の雰囲気をのぞいてみたいけど、やっぱり香港に来たからには中華料理が食べたい!と言う方にぜひお薦めですね。また、大型の中華レストランとは違ったアットホームな雰囲気がとても心地いいですよ。オーナーのブレンダさんとのおしゃべりも期待できます。以上、香港ナビがお伝えいたしました。