九龍の中心のショッピングモールで、新鮮な海鮮料理が味わえるレストランを発見。いけすもあって、離島や海辺まで遠出しなくても無問題!
こんにちは、香港ナビです。香港旅行での楽しみの一つに必ず挙げられるのが、香港グルメ!定番の
飲茶に始まり、中華系の
スイーツ、茶餐廳や
麺、粥などのB級グルメ、本格的な東南アジア料理、その他世界各国の料理、高級ホテルの
アフタヌーンティーなどなど、数え上げたらきりがありません。そしてもうひとつ、忘れてならないのが海鮮料理です。
西貢、
レイユームン、そして
ラマ島などの
離島と、海に囲まれた香港ならではの海鮮料理を食べさせてくれるエリアがいっぱい。でも、短い旅行中は何かとスケジュールがいっぱいで海鮮料理のために遠出をしている時間がない!という方のために、今回は、九龍の中心地の
ショッピングモール内にありながら、新鮮な海鮮料理が楽しめるとっておきのレストランをご紹介いたします。
その名は、『漁喜小菜皇(Yu Joy)』。MTR東涌線(
エアポートエクスプレス)九龍駅に直結しているという便利なロケーションで、人気のショッピングモール『
エレメンツ』の中にあります。深い木目の彫刻のような仕切りが印象的でモダンな中華レストランですね。
レストランは大きなガラス張りになっているので、ショッピングモール内でもとても明るく広々としています。平日は、オフィスで働く人たち、週末は家族連れといつも賑わっています。特に週末は混雑しますので、予約をしておいた方がいいかも。常連客なら、予約の際に今日はどんな海鮮が入っているかチェックしたり、特別にどんな海鮮が食べたいかリクエストしたりするそうです。
広い店内は、一般のテーブル168席と、6つのプライベートルーム(72席)があります。ちょっとしたパーティーやグループ、家族での特別な食事の時にも、プライベートルームなら他のお客さんが気になりません。
そして、一番奥にはいけすがあるんですよ。ここの魚は、毎朝6時半に
香港仔、茶果嶺といったいわゆる香港の魚河岸へ行って仕入れているんです。しかも、料理長とマネージャーが自ら直々に車を走らせて仕入れに行っているというのですからすごいですね。その日、一番新鮮で活きの良い海鮮を買いつけながら、その場でその日のメニューを考えるんだとか。新鮮な食材から作られるメニューなんですから、美味しくないわけがありません。
旬の彩り鮮やかなメニューの数々
海鮮料理はもちろん、焼味(チャーシューなどのロースト)、点心も全て自家製ですので、各部門を合わせると総勢20人のシェフが働く大所帯です。とにかく、何を食べても新鮮なんですね。季節に合わせて旬の食材を使っていますので、メニューのバリエーションも豊富です。また、ワンパターンになりがちな点心も、常に新しいアイディアを持ち寄ってオリジナル点心をメニューに加えているんですよ。だからいつ来ても、新しい味に出会えます。
茘枝鮮蝦球 ライチとエビの炒め物 HK$128
鮮度の高いぷりぷりの歯ごたえの蝦には、今が旬の果物ライチを合わせて炒めました。ライチを調理したメニューを食べるのは初めてでしたが、甘酸っぱさをそのまま活かした、暑い季節にさわやかな美味しさです。また、ライチと蝦の薄い色とは対照的な色どり豊かな野菜を合わせて、見ただけでも食欲がさらにそそられますね。
白玉寄居蟹 冬瓜と蟹の蒸し煮 HK$168
『花蟹』と呼ばれる蟹の足を、薄く切った冬瓜で巻いて蒸しました。透けるように薄く切った冬瓜は、シェフの技術のなせる技!柔らかい触感で、ツルっと一口で食べられてしまいます。緑豊かなブロッコリーを真ん中に、まるで大輪の花を連想させます。
龍皇泡帯子 ドラゴンーフルーツとホタテの炒め物 HK$148
亜熱帯の香港らしい夏の果物『火龍果(ドラゴンフルーツ)』をくりぬいて、器に使うなんて始めてみました。パイナップルはよく見かけますけどね。その鮮やかな紫色からは想像できない白地に黒の水玉模様のような実を丸く切って、セロリや赤、黄のピーマンもいっしょに炒めました。盛り付けがかわいくってお子様にも喜ばれそうです。
檸汁焼全魚 ガルーパのレモン汁蒸し焼き 時価
魚1匹を丸ごと蒸し焼きにするのは、タイ料理では見かけますが、中華料理ではあまり見かけたことがありませんね。しかも、こちらはレモン汁とはいいながら、トムヤムクン張りのスパイシーさで、東南アジアとのフュージョン料理といった感じです。でも、魚は香港の白身魚料理では定番のガルーパ(石斑)の中でも高級な星斑という種類をお頭つきでドーンとつかっているところが、タイ料理とは違いますね。
脆皮焼鵝 クリスピー・ロースト・グース HK$98
『焼味(シュウメイ』と呼ばれるローストものもすべてこちらのキッチンで作っています。チャーシュー、ロースト・チキン、ロースト・グーズなど自家製ならではの、素材の新鮮さをそのままに残してローストした肉厚のジューシーな仕上がりになっています。表面はかりかりっとしているのに、その下の肉は肉汁がまだ残っているようなジューシーさで、とってもリッチな気分になるおいしさです。
蜜汁又焼拼海蜇 チャーシューときくらげの盛り合わせ HK$108
こちらも定番のチャーシュー。定番なだけに、一番他店との比較がされやすいものですが、こちらのチャーシューも必ず注文されるメニューとして定評があります。ひと切れの切り方がとても大胆なぶ厚さで、ちょっと大きすぎ?と思うのですが、その口当たりの柔らかさといったらローストものとは思えないほどです。しかもジューシーで、程よい豚肉の風味もそのまま楽しめます。うーん、ナビが日頃食べてるチャーシューとは、固さも風味も違います・・・
オリジナリティいっぱいの人気点心
杏汁火局餐包 アーモンドパンHK$26(1皿3個)
これをお目当てにやってくる人も少なくないというこのレストランの名物、スイートな点心です。メロンパンのミニバージョンといった見た目ですが、常に出来立てなのでとても柔らかく、一口ほおばると中のアーモンドあんの芳ばしい香りが口の中のみならず、テーブルにも広がっていきます。
椰汁桂花糕 ココナッツと桂花のゼリー HK$22
思わず、きれい!と叫んでしまうほど、美しい桂花の模様が芸術的です。食べてしまうのがもったいないくらい。涼しげな面持ちによく合った冷たい口当たりと、ココナッツの甘さが程良い上品な一品です。
香芒軟枕 マンゴーダンプリングHK$18
香港のスイーツといったら、マンゴーものは欠かせませんね。でもマンゴープリンばかりじゃちょっと芸がないですから…生のマンゴーとマンゴークリームをお餅のような食べ心地のダンプリング(小麦粉を練って茹でたもの)で包みました。こちらも冷たい点心です。お腹いっぱいと言いながらも、まだいける、そんなスウィーツです。
いかがでしたか?中華も海鮮料理なら季節によって旬の種類が違ってきますから、いろいろなバリエーションが楽しめますね。それに合わせて、点心も涼しげな見た目や、冷たいもの、暖かいものなど、季節に合わせて選んでみてはいかがでしょうか?以上、香港ナビがお伝えいたしました。