香港のソーホーで、ヒップな人気イタリアンレストラン。イケメンシェフの腕と美貌!?で予約なしでは入れない盛況ぶりです
こんにちは、香港ナビです。
観光スポットの中心にある
ホテルや
MTRの駅に直結した
ショッピングモール内の
レストランも便利でいいですが、食事が目的でちょっと遠くてもわざわざ足を運ぶ、というのもなんとなく贅沢な気分でいいものですね。香港島の
SOHOエリアは、まさにそんな贅沢を求める人の集まるところ。世界の様々な料理を扱ったレストランが集まり、軒を連ねている様子は、まるでヨーロッパの街角のよう。アジアっぽくないと言えば、パブやバーが多くいつも賑やかで陽気な香港島の
ランカイフォンも人気ですが、こちらはまた一味違った静けさがあります。そんなSOHOで今ホットなレストランと言えば、『チコーニズ・イタリアンCecconi’s Italian』です。チーフシェフが若くてイケメン!その上料理の腕まで保証付きとくれば人気が出ないはずはありません。早速、ナビも目と舌の保養に!?お邪魔してきました。
エスカレーターで訪れる香港のソーホー
映画『恋する惑星(重慶森林)』で一躍有名になった
ヒルサイド・エスカレーター。旅行で香港を訪れたら絶対乗ってみたいと思っている方も多いはずです。急な斜面が続く香港島のミッドレベル地区は、上に行けば行くほどハイソな住宅街へと変化していきます。でも実は、その高層高級マンションへの途中には3,4階建の古い建物が並んでいたり、青空市場があったりして、まだ発展していない昔からの街並みとのコントラクトが興味深いところなのです。
チコーニズのお隣も、お向かいも、まわりにはレストランがずらり。どこも個性的でおしゃれなレストランばかりです。今日はフレンチ、明日はイタリアンと1週間通い続けても、毎日違う国の料理が味わえます。
レストランは、メルボルンの本店と同じデザイナーにより設計され、スタイリッシュで洗練された中に暖かさも感じられる大人の雰囲気です。全部で70席あり、どこからでも店内が見渡せるこぢんまりとしたホール。
イタリア料理で忘れてはならないのは、やはりワインですよね。こちらでは常に100種類以上のワインを用意。特に『ソムリエ・セレクション』と呼ばれる世界中で選りすぐりのワインも取り揃えています。
キッチンはオープンスタイルになっていて、料理の香りが常に漂ってきます。しかもカウンターの奥には、自家製の釜があるんですよ。ピザはもちろん、ローストものはすべてここで作られています。
噂のイケメンシェフ
2007年3月のオープン当初から、チーフシェフとしてレストランを仕切っているのがメルボルン出身の噂のイケメンシェフ、ピーター・ビークスさん。現在なんとまだ25歳の若さ!幼い頃から料理に興味があり、12歳の時にはお母さんと一緒に料理教室に通い始めたそうです。学業の傍らお母さんのサポートで料理の勉強を続け、そのまま本格的に料理の道へと進んだそう。またその後、オーストラリアの若手シェフの登竜門とも言える国際的な料理コンクールでみごとに優勝したことが、プロへの道を確実に。メルボルンにあるチコーニズのオーナーの一人であり、メルボルンを代表するシェフ、ハリー・リライのもと、イタリア料理の研鑽を積み、そして香港への進出が決定した時、その腕前を認められチーフシェフとしてチコーニズの伝統的なイタリアンテイストを世界に広げるためにやって来たのです。香港へ来てお客さんが料理をシェアして食べるのに最初はびっくりしたとか。中華料理が大勢でシェアして食べるものだからだと知って納得したそうです。
人気メニューの数々
2、3か月ごとに変わるレストランのメニューは、すべてピーターさんが決定しています。この頃はとかくフュージョン料理や創作料理といった料理の垣根を越えた新しい味覚が受ける傾向にありますが、ピーターさんはあくまでも伝統的なイタリア料理にこだわり、本店のチコーニズと同じ味を香港で味わってもらうことを重視しているそうです。
Roast figs with goat’s cheese, flat pancetta and honey masterd dressing HK$138
イチジクを『pancetta(パンチェッタ)』と呼ばれるスモークした豚のバラ肉に包み、ゴートチーズ(山羊の乳から作ったチーズ)を添えてローストしました。濃厚なゴートチーズとイチジクの甘酸っぱさが微妙にマッチしたおいしさです。口当たりもこってりクリーミーで、これはナビも初めての味でした。
Pan seared jumbo Hokkaido scallops with a puttanesca sauce HK$118
大きな北海道産のホタテの表面をフライパンでほど良く焼き、パスタなどでよく使われる『puttanesca sauce(ブッタネスカ・ソース)』で味付けました。このソースは、オリーブ、ケッパー、アンチョビ、レーズン、松の実などが入っています。3つ並んだ姿はとてもキュートなんですが、とにかく、肉厚で大きいホタテにびっくり!!ひとつで十分食べごたえがあります。ブッタネスカ・ソースの少しスパイシーなテイストがホタテの柔らかい口当たりにちょっとした刺激を与えてくれます。また、下に引いたマッシュポテトをいっしょに合わせるとスパイシーさがマイルドな味になります。
Braised lamb shank in white wine and ligurian vegetables HK$198
あらかじめ炒めたラムのすね肉を、トマトソースをベースに白ワインとイタリアのリグリア州で取れた野菜を入れてじっくり煮込みました。テーブルに運ばれて来た時には、まだ湯気が立っているほどアツアツなんです。ラムのすね肉の表面はとろとろと柔らかく、切っているうちに崩れてしまうほどなんですが、食べてみると筋がしっかりしていてささみのようにあっさりしています。だから一見するとソースが濃厚で、お腹いっぱいになってしまいそうなんですが、肉のあっさり感が残っているので幾らでも食べられます。
『Linguine(リングィーニ)』は、細長く平たいパスタです。ガーリックとハーブであっさり炒めているので、イタリア料理に欠かせない新鮮な魚介の風味をそのまま生かしています。いろんなメニューを一緒に楽しみたい時には、こんなあっさりテイストのパスタがよく合いそう。
Sheep’s yoghurt panna cotta with strawberry and rosso antico jellyHK$78
イタリアのデザートと言えば、ティラミスに続いて知名度の高い『Panna cotta(パンナコッタ)』ですね。羊の乳から作ったヨーグルトを使ったパンナコッタに、ストロベリーと赤ワインのジェリーをプラスしました。見た目にもスウィートなデザートです。ほんとうに、甘いもの別腹......もう、どこにも入る隙間がない!という時にも、このパンナコッタなら大丈夫です。
いかがでしたか?レストランのロケーションといい、店内の雰囲気といい、料理の質といい、スタイリッシュなダイニングを演出するのに申し分なしのレストラン。ついでにイケメンシェフにも会えるなんて、いつもよりおしゃれして出掛けちゃいそう。もちろん、事前予約は必須ですよ!以上香港ナビがお伝えいたしました。