北京ダックと上海蟹を一度に楽しめる北京・上海料理レストラン。銅鑼湾のリーガーデン5階という立地も魅力のお店!
こんにちは、香港ナビです。在港日本人に人気の北京・上海料理の店といえばここ銅鑼湾(Causeway Bay)にある「仿膳飯荘(Imperial Kitchen)」。高級ブランドが勢揃いする「利園(リーガーデン)」の5階に位置する中華料理のお店です。中華料理の二大巨頭「北京ダック」と「上海蟹」を同時に楽しめるのが魅力の北京・上海料理のレストラン。今日はここでしか食べられない料理もまじえながら店内をじっくりご紹介したいと思います。ではでは、さっそく行ってみましょう!
受付横には混雑時に座って待つことのできるスペースが。
本日のおすすめメニューが書かれた黒板をお見逃しなく!
シンプルで明るい内装の店内。座席は2名席から大人数が座れる円卓、そして個室など合計で200席あるそうです。
テーブルもすっきりコーディネートされています。黒酢や手作りラー油など料理が待ち遠しくなるソース類が並んでいます。
シェフをご紹介
山東省出身の大厨(総シェフ)の戚宏偉さん。お若く見えるので驚いたのですが、お年は45歳。「見えない!!」と驚くナビに恥ずかしそうな笑顔でこたえてくださいました。戚さんは20歳で香港に移住後、北京、上海料理の老舗レストランを経て、16年前からここ仿膳飯荘に勤務。点心や炒め物部門のトップシェフになり、現在はお店全体の味も統括する総シェフ。優しそうな外見とは裏腹に厳しい料理の世界を生き抜いてきた実力派なのです。
シェフにおすすめのメニューを紹介していただきましょう
樟木煙燻北京填鴨 HK$300
(要前日からの予約、1羽からのみオーダー可)
くすの木の燻煙北京ダック
韮黄炒鴨鬆配叉子焼餅 HK$80
(北京ダックをオーダーした場合のみ
オーダー可能)
北京ダックの黄ニラ炒めとセサミパイ
清蒸太湖大閘蟹一隻(5両) HK$220
太湖産上海蟹(1匹)
京醤焼大海蝦 一匹HK$38
(2匹からオーダー受付)
エビの醤油焼き
京葱金腿【火豪】花膠件 一個 HK$90
花膠と葱の煮物
鍋【金へんに搨の右の部分】玉帯 HK$120
貝柱のエビペーストサンド揚げ
特製の燻煙北京ダック
ではでは、料理の秘密をさぐってみたいと思います。
「北京ダックといえばあれでしょ?」というみなさんの常識をくつがえす一品の登場です。通常、ロースト→食べるという工程の北京ダックですが、こちらの店では燻煙にする→ロースト→食べる、という3ステップで作り出すスタイル。樟木というくすの木の一種を使って北京ダックを燻煙してから、焼き上げる「樟木煙燻北京填鴨」。手間ひまのかかるこの製法は今のところ同レストランの中でも銅鑼湾店のみで提供されているメニューです。
薪の状態のくすの木。この蒔とチップからでる香り高い煙でじっくりと風味付けを行っていきます。
燻煙された北京ダックをオーブンに入れ、余分な油を落とし、皮をパリパリに焼きあげます。
店の一角に何やら特設ステージのようなものが…こちらで北京ダックが切り分けられます。
この道10年以上という店員さん。一皿目は皮のみでパリパリ感を楽しみ、2皿目で肉の部分を堪能するというのがこの店のスタイル。「それでいいか?」という確認が入ったので「はい、もちろん!」と完全おまかせモードで。(皮と肉がふた皿に分かれているのは、樟木煙燻北京填鴨 HK$300を予約された場合のみで、一般の北京ダックの場合は、皮と肉の部分は分けられず、一皿でサーブされますので、ご了承ください)
ほくほくと湯気の立つ皮とキュウリと葱、それに甘ダレも到着していよいよ試食です。
完成です。試食させていただくと、いつも食べていた北京ダックに比べて香りが断然高い!パリパリの皮の部分は甘みがあり、肉の部分はやわらかで北京ダックの新しい世界が広がった気分でした。
自慢の上海蟹
さてさて、お次は上海蟹です。香港にきて、しかも季節が秋ならば「上海蟹」を食べずに帰るわけにはいきません!
蒸しあがった上海蟹。さて、この後どうすれば・・?の心配無用。仿膳飯荘では優しい店員さんに頼めばプロの手さばきでアッという間に解体してくれます。ナビも迷わず店員さんに依頼。「お願いしま~す!」
お腹の部分についているフンドシと呼ばれる部位も難なく発見。これ、自分でやるとなかなか見つからないので助かります。
肺の部分も取り除いたらオレンジ色のミソの登場です!熱々のうちに食べたい部分。
店員さんがお皿の上に解体したカニを組み立ててくれました。お見事!
甲羅をかぶせて「さあ、どうぞ」。ちなみに仿膳飯荘では太湖産の上海蟹を空輸で仕入れています。蒸しあがった上海蟹の状態が満足いくものでない場合は交換もしてくれるとのこと。老舗のプライド、ここにあり!ですね。
他にもこだわりのメニューがいっぱい
北京ダックの黄ニラ炒めとセサミパイHK$80北京ダックに使用されなかった部分の肉を使って作られるメニューです。さくさくした袋状のパイの中に北京ダックのミンチと黄ニラをいためた具をスプーンでいれて食べます。しっかりとした味付けのミンチとあっさり味のパイの相性が抜群。
エビの醤油焼き一匹 HK$38
(二匹からオーダー受付)
テーブルに到着した瞬間から醤油の甘い香りに包まれるエビ料理。葱とともに炒められた大きなエビは皮と身の両方の食感が味わえます。ちなみにこの料理に使われるソースは企業秘密とのこと。ナビはXOソースのような味わいも感じたのですが、みなさんはどう思われるか試してみてください!
花膠(魚の浮き袋)と葱の煮物 一個HK$90なんとフカヒレの二倍のコラーゲンが含まれているという高級食材「花膠」。美肌効果も期待される一皿です。花膠そのものは無味無臭、金華ハムとともに上質のダシでじっくり煮込まれています。仿膳飯荘では厳選された花膠を仕入れているので素材も調理も最高のものが味わえます。
貝柱のエビペーストサンド揚げ HK$120二枚のホタテにエビのペーストをサンドした三層構造の揚げ物。貝柱のやわらかさと奥深い味わいがたまりません。脇役のブロッコリーもいい味を出しています。シンプルな料理にこそ料理人の腕が際立ちます。
フカヒレスープ HK$128香港に来たら食べたいもののうちの一つがたっぷりのフカヒレ!仿膳飯荘ではフカヒレの質にもこだわり常に最高のものが提供できるように努力しているそうです。スープは鶏肉、豚肉、金華ハムと一昼夜かけて煮込まれていて濃厚な味わい!
黒ゴマ白玉だんごとショウガのスープ HK$20体をあたためる作用のあるショウガのスープは体を冷やすといわれている上海蟹にぴったり。白玉だんごの中には黒ゴマペーストが入っています。甘みと辛みが引き立ちあう一品。
いかがでしたか?新スタイルの北京ダックを楽しみながら、食べてみたかったあの料理、この料理、と上海料理と北京料理の良い所どりを楽しめるこのレストラン。階下にはルイヴィトン、エルメス、カルティエ、シャネルと高級ブランドが軒を連ねる立地なので、お客さんにもどことなく高級感!? なお、特製の燻煙北京ダックは一日前からの予約が必要なのでお忘れなく!以上、香港ナビがお伝えしました。