ビクトリアハーバーに面したブラッセリーで、フランスワインと共にいただくスタイリッシュなモダンフレンチ。
こんにちは、香港ナビです。国際都市香港には世界中のグルメファンを魅了する本格的レストランがいっぱい。ワールドレベルのレストランは中華料理だけでなく、アジア料理、西洋料理など多岐に渡ります。中でも本格的な味を一流の環境で楽しむことができる場所として人気なのが、セントラルのifcです。有名大企業がテナントとして入るオフィスビルですが、低層階はショッピングモール、地下には香港国際空港と市内をつなぐエアポートエクスプレスの香港駅があることから、毎日多くの人がこのモールを訪れます。今回ご紹介するレストランもこのifcの中にあります。早速行ってみましょう。
『Le Petit Paris』とは「小さなパリ」という名のフランス料理レストランです。パリでは、ここ最近モダンフレンチという料理スタイルが流行しているそうで、こちらのお店もモダンフレンチに分類されます。モダンフレンチ??この言葉になじみのない方も多いのではないでしょうか?モダンフレンチとは、さまざまな食材を使用したバリエーションに富むスタイリッシュな料理で、オーガニックの食材を使用したり、正統派フレンチよりもあっさりと現代人の舌に合うように工夫された料理のことだそうです。
ビクトリアハーバーに面したオープンな店内
ダークトーンのインテリアでまとめられた落ち着いたダイニング。パリのビストロのようなオープンスタイルで、気軽に入れそうなカジュアルなレストランです。店内の照明は落して、昼間でも少し薄暗い店内ですが、ビクトリアハーバーに面した大きな窓から太陽の自然な明かりが入ってきて、とても温かい感じがします。
お店に入ってすぐ左手に大きなワインクーラーとワインバーがあります。右手にはカクテルを作るバーカウンターがあります。おいしいお酒とともにいただくフレンチなんて、とても贅沢。それだけではなく、このお店の人気の秘密はこの景色。店内のどの席からでもビクトリアハーバーを見渡すことができるんです。窓側の席はもちろん一番人気。大切な人と過ごす時には、ぜひ事前に窓際の席を予約してくださいね。
常時100種類以上のフランスワインを貯蔵しています。
スターフェリー、尖沙咀方面を見渡せる壮大なハーバービュー。
エグゼクティブシェフのご紹介
オーストラリア、メルボルン出身のブライアン・ムーア氏は、1990年ホテル観光・料理の専門学校William Angliss Instituteでの研修を終了後、メルボルンの五つ星ホテル、ウィンザーホテルなどの数々の有名ホテルで修行を積みました。ムーア氏は西洋料理の中でも特にフレンチを得意とし、近年は味だけではなく見た目など五感で楽しむモダンフレンチのメニュー作りに積極的に取り組んでいるそうです。
シェフおすすめのモダンフレンチのご紹介
Seared Bay Scallops with Shaved Peach & Fennel Salad, White Grape & Verjus Vinaigrette HK$128
カナダ産の大きなホタテの両面を黄金色に軽くグリル。その下に桃とフェンネルのサラダを添えた一品です。お皿を一枚のキャンバスに見立て、主役のホタテを盛り立てるようにかわいらしく色付けされたソースやサラダがユニーク。大粒のホタテを贅沢に使ったアペタイザーです。
Tian of Alaskan Crab & Avocado with a Chilled Gazpacho Dressing HK$96
まるでおとぎ話に出てきそうなパステルカラーのカラフルな一品です。3層からなるタワーの真ん中はアラスカクラブとアボガドのサラダ。アラスカクラブのしっかりとした身を味わうことができます。一番下はスペイン、ポルトガル料理で有名な冷たいスープ、ガスパチョ。一番上はビスケットでした。まるでベトナムの三角笠みたい。
Lightly Fried Zucchini Flowers, Filled with a Creamed Leek & Persian Feta with Fresh Fig Salad HK$128
海老の天ぷらのような3つの棒状のフライが白いお皿を飾っています。実はこれは海老ではなく花がついたままの、花ズッキーニなのです。日本ではあまり馴染みのない食材ですが、フランス料理やイタリア料理でよく使用されます。今回使用されたのはオーストラリアの温室されたものだそうです。フランス産の花ズッキーニよりもサイズは小さいのですが、旬を問わず1年中仕入れることができるそうです。花ズッキーニに囲まれて、お皿の中央で可愛らしくちょこんと添えられているのは生イチジクです。どれも珍しい食材ばかりだから、食事中の会話も弾みそうですね。
花の部分にはペースト状のニラとPersian Fetaというチーズが詰められています。
調理前の花ズッキーニを見せてもらいました。花の芯の部分は食べることができないので、料理をする前に取り除きます。
Le Petit Paris Assiette HK$268(2人用)
いろんな種類のアペタイザーを少しずつ食べてみたい、という方におすすめなのがこのプレート。先ほど紹介した3品のほか、フォアグラのトーストとうずらの卵のフライ、サーモンのカナッペもあります。おいしいフランスワインと共にいただきたいオードブルですね。
Hot Seared Tuna Fillet The Modern Niçoise: Olive & Potato Crush, French Beans, Egg Crepe & Dried Cherry Tomato Salad, Sticky Balsamic & Anchovy Dressing HK$198
生のマグロの食感と新鮮さを残すために、細心の注意を払って調理をしたという一品。分厚く切ったマグロの周囲だけをあぶり、表と裏の部分は生のまま残します。そしてオーブンに入れ、低温でしばらく加熱した後、余熱で仕上げます。オーブンで仕上げるとマグロが硬くなってしまうのですが、この調理法だとマグロ本来の柔らかさを生かすことができるんです。マグロの上には生野菜が盛り付けられ、下は自家製コロッケが添えられています。オリーブオイルをベースにしたソースと一緒にいただきます。
Roasted Veal Tenderloin with Sautéed Potato Gnocchi, Oyster Mushroom, Glazed Shallots & Broad Bean, Foie Gras Jus HK$248
ミディアムレアに焼き上げられたテンダーロインステーキ。ステーキの下にあるポテトは普通のジャガイモではありません。マッシュポテトにパルメザンチーズ、小麦粉を混ぜたものを小さく形作り焼いたものだそうで、中はもちもち外はカリっとしてとっても美味。ステーキソースはマッシュルームとフォアグラから作られ、さらに濃厚な味を引き立てています。
ディナーセットメニューは2週間に一度新しく変わります。他にもスープ、アペタイザー、メインディッシュにサンドイッチやパニーノがつき、フランスから直輸入した11種類のオーガニックティーも選べるというお得なレイトランチメニューもあります。ショッピングに夢中になり過ぎて、ランチを食べ逃してしまった時に、ちょうどよいボリュームです。
いかがでしたか?正統派フランス料理レストランと比べると、雰囲気もスタイルもカジュアル。少しおしゃれをして、ビクトリアハーバーの夜景を眺めながら、ユニークなモダンフレンチを堪能してみませんか?以上、香港ナビがお伝えしました。