これはウマイ!でっかいマンゴーを使った冷たい楊枝甘露、マンゴーパンケーキ、ドリアン、お汁粉なんでも揃う人気のデザート店。
こんにちは、香港ナビです。香港に来たら絶対にデザートを食べる!という香港スイーツファンの皆様に、今日は香港でも有名なデザートチェーン店『発記甜品(ファッゲイティムバーン)』をご紹介したいと思います。
1999年に新界の深井にオープンした本店から始まり、2002年に銅鑼湾店、2005年に旺角豉油街店、2007年には旺角の雅蘭中心店、その後九龍湾のMEGA BOX店など、香港内に現在5店舗を展開する人気店になりました。観光客に特に人気があるのは、旺角豉油街店と銅鑼湾店。おしるこ、パンケーキ、マンゴーのデザートなどなど、甘党には目からうろこのメニューの数々。大人気『発記甜品』の魅力を、早速ご紹介しましょう。
一人旅の女性でも気軽に入れる店
今回、ナビが訪れたのは、MTR荃灣線旺角(Mong kok)駅E1出口を出てすぐの雅蘭中心(グランドタワー)G階にあるお店です。旺角のど真ん中という好立地にも関わらず、モールの中に入っているため、同じく旺角にある豉油街店と比べるとあまり知られていない穴場だそう。どの店も混みあう週末の旺角でデザートが食べたくなったら、こちらの雅蘭中心店がオススメ。
店内はいたってシンプル。店内は3~4人座れる席が一番多く、約60人のお客さんを収容できます。茶餐廳や超人気店だと、朝から晩まで混みあって、とっておきのデザートをデジカメで記念にパチリ、そしてゆっくりお味を堪能。なんてとてもじゃないけどできないですからね。一人旅の女性も気軽に入れそうな雰囲気です。
人気メニューの紹介
招牌楊枝甘露(コールド) HK$26
ナビのLet’s食べ比べ楊枝甘露編で堂々の第三位に輝いた、「招牌楊枝甘露」。大ぶりのマンゴー果肉の贅沢な甘さに、ポメロのシャキシャキとした食感と酸味がきいています。冷たく冷やされたマンゴーピューレにタピオカも入って盛りだくさん。甘いだけじゃないからこれぞ大人の香港スイーツと言えそう。この「招牌楊枝甘露」は、店の一番人気メニューだけあって、各店で一日200個も売れているそうですよ!これは絶対に試すべし!
焗香蕉酥皮巻 HK$35
こちらは新作メニュー。まるで洋菓子のようなかわいらしい盛り付けのため、香港スイーツには見えません。何層にも重ねられたパイ生地がサクサク、中にはバナナとチョコレートケーキが入っています。パイの上には香ばしい黒ゴマとほのかに甘~い粉砂糖をまぶして出来上がり。バナナが大好き!そんな方にオススメ。
養顔栗子茸(ホット) HK$19
「養顔」という名前からわかるように、こちらのデザートはとっても肌にいいそうです。栗から作られたお汁粉のようなもので、栗菓子が大好きな私たち日本人には馴染みのある味です。贅沢な天然の栗の甘みが思う存分楽しめますが、意外と甘すぎず後味はさっぱり。今日は温かいデザートが食べたいな、そんな時にチョイスしてみてください。
芒果糯米巻 HK$33
マンゴーの果肉をぶ厚くカット、それを包んでいるのはお餅です。お餅の外側にはたっぷりのココナッツパウダーをまぶしています。マンゴーの果汁が口の中いっぱいに広がり、お餅のもちもちした食感も混ざって何ともいえないおいしさ!それぞれのメニューを注文した後に、この芒果糯米巻をみんなで一個ずつシェアをするのが香港流。(ナビは一人で全部食べちゃいますが)
榴槤飄香 HK$26
南国のフルーツと言えばマンゴー。その次は?もちろん果物の王様ドリアンです。見てください、ドリアンの果肉がたっぷり入ってスプーンですくってもすくっても果肉がどんどん出てきます。タピオカ、ポメロも入ってドリアンの独特な臭いを中和してくれます。食べてみるとその新鮮さがよくわかるこのデザート。こちらのドリアンは一年中質と量が安定している「金枕頭」という種類にこだわっています。ドリアンが苦手!という方も多いと思いますが、一度だけだまされたと思って試してみてください。果物の王様と呼ばれる理由がわかるかも。
黒珍珠意大利涼粉條 HK$26
炎天下の真夏日に、喉を潤したいならこれ!スイカの赤色とメロンの緑色が目に涼しいフルーツの盛り合わせに、黒いどろんとしたきしめんのようなものが…。これは麺ではなく涼粉(涼粉草を煮詰めて、でんぷんなどで固めたゼリー)です。苦味があるのでシロップをたっぷりかけて甘く味を調えてから食べるのが一般的。苦いからこそ喉の渇きを癒してくれるそうです。
芒果班戟 HK$23
香港スイーツの代表格のひとつ、マンゴーパンケーキ。ぶつ切りのマンゴー、生クリームをクレープ生地で包んだデザートです。たっぷり入ったマンゴー、甘党の方はぜひ試してください。ほっぺたが落ちそうな甘さに純粋に感動するはずです。
おいしさの秘密をオーナーに聞いてみました
日本では特に女性に人気の高いデザートも、香港では男性にも大人気。この『発記甜品』をオープンさせたのも、実は男性なのです。今回はオーナーの弟さんであるマーク・ウォンさんにお店のことやデザートのことを伺ってみました。
ナビ:デザート店をオープンするきっかけは?
マークさん:小さいころからデザートを食べることが大好きでした。うちの家族はみんなマンゴーが好きだったから、マンゴーのデザートを自分たちで作り始めたんです。お店をオープンさせた1999年ごろはちょうど楊枝甘露が香港で流行り始めた頃だったので、うまく流行の波に乗ることができました。
ナビ:生のフルーツを扱ったデザートは鮮度が一番大切ですが、鮮度を保つために気をつけていることは?
マークさん:店を始めた頃は、その日に作ったデザートが売れ残ったら次の日まで売っていたりしたんです。でも作ってから時間が経ったデザートはやっぱり味と鮮度が落ちてしまうんですね。それからは、少なめに作って一日で全部売り切るようにしていました。商売が順調になってからは売れ残るということがなくなったし、今では常に鮮度を保つため、朝昼晩と3回に分けて工場から各店に新鮮なデザートを届けるようにしています。
ナビ:日本人に人気のデザートは?
マークさん:一番人気はフルーツ系のデザートですね。フルーツがたくさん乗っているものが好きなようです。楊枝甘露、マンゴーパンケーキ、マンゴーのおもち、豆腐花などの注文がよく入ります。
ナビ:どこのマンゴーを使用していますか?
マークさん:フィリピン産です。ここのマンゴーは質が安定していて味にも定評があります。フィリピンのマンゴーにもいろいろな種類がありますが、一番デザートに合う甘くて小ぶりなものを使っています。あんまり大きいマンゴーだと器に乗り切らないから。この種類は他のマンゴーと比べてコストは高くつきますが、信頼できる品質と味を確保できるなら価値があると思っています。
なるほど~。たかがデザート、されどデザート。言うのは簡単ですが今の人気を確立するまで多くの失敗作が生まれ、時間と手間がかかったんでしょうね。ちなみに、こちらはうれしいことに、日本語メニューもあるのでメニュー選びも安心ですよ。香港に来たらぜひ行ってみて下さい!以上、香港ナビがお送りしました。