紅雙喜

ダブル・ハピネス・カフェDouble Happiness Café

閉店・移転、情報の修正などの報告

「喜喜」は喜びが2倍、中国ならではのステキな言葉。キッチュな「喜喜」グッズに囲まれて、化学調味料不使用の中国家庭料理を満喫。

こんにちは、香港ナビです!香港で最も外国人が集まるエリアと言えば、セントラルのランカイフォンとSOHOです。SOHOは、映画『恋する惑星(重慶森林)』でおなじみの長~いエスカレーターの中腹に広がるエリア。初めて香港に来られる方には、おすすめのおしゃれなエリアです。
今日はSOHOの中心、Staunton Street(士丹頓街)にある『紅雙喜 ダブル・ハピネス・カフェ』をご紹介したいと思います。このStaunton Streetは、レストランやバーが多く、雑貨ショップのモーンクリエーション、チョコレートレイン、SPY@Henry Lauなど個性的でセンスのよいお店が軒を連ねています。『紅雙喜』は2002年12月にオープンし、店の移り変わりの激しいこのエリアの中で安定した人気を保っています。

「喜喜」は喜びが2倍、中国ならではのステキな言葉

中に入ると真っ赤にペイントされた壁と、こちらのお店のテーマ、「喜喜」をモチーフにした置物の数に圧倒されてしまいます。日本人と同じく中国人にとっても赤はおめでたい色。結婚や出産などおめでたいことがあると、宴会を開き親戚や友人を招いて食事をするというのは古今東西どこでも同じですが、中国人のお祝いの席では、必ず「喜」という喜びの言葉が部屋中に飾られます。特に二人の愛が結ばれる結婚式には「喜喜」という字を好んで使います。見ているだけで喜びが2倍になりそうなシンプルでいてハッピー感たっぷりの漢字、「喜喜」。お店の中には、中国のダブルハッピーがいっぱいです。
1. 宴会の前夜祭風な飾り付け。伝統的な家庭の風景

1. 宴会の前夜祭風な飾り付け。伝統的な家庭の風景

2. 天井にはアンティークのシーリングファン

2. 天井にはアンティークのシーリングファン

3. 「喜喜」クッション。新郎新婦が結婚式の当日両親にお茶を入れる時に使うもの

3. 「喜喜」クッション。新郎新婦が結婚式の当日両親にお茶を入れる時に使うもの

4. 箸立ても「喜喜」デザイン

4. 箸立ても「喜喜」デザイン

椰子の実に「喜喜」の文字。広東語で椰子は「爺子(孫)」と同じ発音のため縁起がよいと信じられています。「児孫満堂」、子供と孫に恵まれるという意味があります。
ワインも揃っています。飾らない並べ方が、レストランとは思えないまるで友達のおうちで気軽に飲んでいるような雰囲気を作り出しています。

化学調味料を一切使わない安心の手料理

こちらでは、“NO MSG(化学調味料不使用)”の家庭料理を提供しています。中国の食品問題が話題となっている今、安心してお料理をいただけるということは、レストランを選ぶ上での重要なチェックポイント。上海出身のシェフが作りだす上海家庭料理の他にも、北京、イタリアンなど手作り料理が盛りだくさん。さあ、早速オーナーおすすめのお料理を試してみましょう。

師父酔鶏翼 Drunken Chicken Wing (5つ)HK$48

こちらはシェフではなく、オーナーの得意料理。そのため、特別にメニューに加えることになったそうです。アメリカ産の手羽先は、身が締まって皮がクリスピーなものを使用。料理の味付けには紹興酒に上海の特製ソースを混ぜ合わせているそうです。このソースが隠し味となって、とってもジューシーな味を作り出しているのですが、これが何なのかは企業秘密だそうです。

師父酔蝦 Drunken Prawn (4匹)HK$58

新鮮で大ぶりなエビを使用し、紹興酒と料理酒の“玫瑰露”で味付けをしています。毎日4皿限定なので、お目当ての方は早めにオーダーしてくださいね。日本人のお客さんに特に人気があるそうですよ。

雨花海哲頭 Jelly Fish & Green Bamboo Shoot HK$53

上海料理の定番、クラゲ料理。こちらではクラゲの中でも特に値段の高い、頭の部分を使用しているそうです。シャキシャキ感が楽しめるさわやかな味わいです。

上海煎鍋貼(8つ) Shanghaiese Pork Dumplings HK$48

細かく刻んだ野菜、クレソン、豚肉がぎっしりと詰まっています。野菜がお肉よりもかなり多めに入っているので、口に入れると軽い食感なのにもちもちしています。

滷水牛展 Shanghai Beef Stew HK$43

台湾料理店でよく出される一品です。牛の筋を八角や花椒などいろいろな薬味で味を整え、醤油で長時間煮込み、その後冷やします。薄くスライスされ、筋のコリコリした食感を十分楽しむことができます。

Longan Tea 龍眼茶(写真左)ホットHK$32 
アイスHK$36


ロンガンの果肉がたっぷり入っている冷たいドリンク。シロップは甘すぎず、ロンガン本来の味が楽しめます。外があまりにも暑かったので、果肉を食べながらあっという間に飲みほしてしまいました。不眠にも効くそうです。夜なかなか寝付けない方におすすめのドリンクです。

檸柑桔蜂蜜Lime Honey(写真右)ホットHK$28 アイスHK$32

のどによい柑橘とハチミツにさわやかなライムをミックスしたドリンク。味はちょっと酸っぱいので、飲んだ後は疲れが飛んでいきます。ショッピングで歩き回った後におすすめ。

オーナーのオーガスティナさんにインタビューしました

 −SOHOエリアは家賃も高く、ローカルや外国人に人気のバーやレストランが並んでいますが、どうしてこのエリアを選ばれたのですか?

最初は友人がカフェを経営していたんですが、オープン後3か月経った頃、突然店をたたむと言い出して…。もったいないなあと思い、友人のカフェを引き継いで自分で何かをやってみようと思ったんです。

−とても変わったコンセプトのお店ですが、もともとノスタルジックな雰囲気が好きだったのですか?

よく聞かれるんですが、実は違うんですよ。店を友人から引き継いだ後、新しい店名は何にしようかと考えていました。最初は、「驚喜」つまり訪れたお客さんをサプライズさせられるような店を考えていたんです。でもなかなかいいアイデアが思い浮かびませんでした。ある朝目が覚めると突然、「人を驚かすような名前ではなくて、人を喜ばせる名前にしよう」って思いついて、「紅雙喜」という言葉が浮かんだんです。すぐに友人達に電話をして、意見を聞いたところ、みんないい名前だって言ってくれたので、この名前に決定しました。店内のデザインやディスプレイもすべて「紅雙喜」から連想するものに合わせたんですよ。

−お店の中のデコレーションはすべてご自分で集められたのですか?

オープン当初はすべて自分で揃えましたが、中には友人から贈られたものもあります。レストランの経営の傍ら、専門学校でホテル業の観光客向けサービスについて教えているので、学生たちからもらったものもあります。

−競争が激しいSOHOで5年間もお店を続けることは、並の努力でできることではないと思いますが、特に苦労したことはありますか?

苦労したこと、難しいことはたくさんあります。実際このレストランはほとんど儲かっていないんですよ。やはりこのあたりは家賃が高いので、赤字の時もあります(笑)。でも5年間こうやって続けて来られたのは、いつも来てくれる常連のお客さんや学生さん達のおかげです。ほとんど趣味としてやっていますね(笑)。


最後にトイレまで見せていただきました!狭いトイレですがチャイニーズテイストたっぷりのキッチュな置物がたくさん!
赤色がかわいらしい洗面桶。中に蓮の造花をアレンジ。
魔法瓶に「寿」の文字が書かれた蓋つきティーカップ。
どんどんまとまりがなくなってきている(笑)置物たち。
この緑色ヤシの木の絵がこの赤い部屋と妙にあいます。
フリーのポストカードも置いてありました。
痰壺が植木鉢に変身!

SOHOエリアにはセントラルで働く多国籍ビジネスマンやOLたちご用達の高級レストランやバーが多いのですが、そんな中で気軽に入れる紅雙喜は良心的な価格で、楽しく食事ができる場所として貴重な存在です。以上、香港ナビがSOHOからお伝えしました。

記事登録日:2007-09-18

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2007-09-18

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