お待たせしました! 人々を魅了してやまないマンダリン・オリエンタルのアフタヌーンティの魅力をご紹介します!
こんにちは! 香港ナビです。「香港でアフタヌーンティ」というと、かならず名前があがるのがこちら、マンダリン オリエンタル 香港のクリッパーラウンジ。ロビーの上をぐるりと囲むように作られた開放感のあるラウンジです。一流のサービスと共に登場するのは、甘いため息がでそうなほど繊細で華やかなプチフールたち。魅惑のアフタヌーンティをまずは目で味わってみてください!
Clipper Lounge(クリッパーラウンジ)の名前の由来は…
ロビーから大きな階段を上るとそこに現れる大きな像。この像は1962年にイギリスで製作されたモノクロ映画『Billy Budd』(邦題:奴隷戦艦)に登場する快速帆船(Old Clipper Ship)の船首に飾られていたものです。映画の美術監督であったドン・アシュトンによって製作されたもので、映画の撮影終了後、1963年にホテルオープンと同時にこちらに搬入されました。Old Clipper Shipに飾られていた像が見守るラウンジ、ということで、クリッパーラウンジの名がつきました。
40年以上の歴史をもつアフタヌーンティ
「マンダリンホテル」として香港にオープンした1963年以来、ずっと多くの人々を魅了し続けてきたアフタヌーンティは、現在パティシエ、ショコラティエからなる約30人のスタッフにより、美しさとおいしさが探求されセレクトされた作品が提供されています。セット内容のベースは通年変わりませんが、季節によってあしらうフルーツなどが若干変わることもあります。
アフタヌーンティといえば、丸い白いお皿のケーキスタンドがトラディショナルスタイルとして一般的ですね。しかし、クリッパーラウンジで使用するのは黒く細長いガラスの使用したオリジナルスタイル。気泡がさわやかさと上品さをかもし出すお皿に、フルーツの鮮やかな色合いがとても映えます。
そして、アフタヌーンティ経験の豊富な方ならすぐに「あれ?」と気づく、もうひとつクリッパーラウンジオリジナルを見つけました。そう。通常は一番下に置かれるフィンガーサンドが上段にあるのです。既成概念にとらわれず食べて欲しい順番に食べやすく盛り付ける、それがクリッパーラウンジのこだわりです。
アフタヌーンティセットのメニューを紹介します
savoury
〈オープンサンドスタイルです。アボカドのペーストにグリルしたナスやドライトマトをあしらったものや、ローストチキンにマンゴーをトッピング、ハムにカンタループメロンをのせマスタードマヨネーズを添えたものなど、「サンドイッチ」の範疇に収まりきらない、独創的でケーキを引き立てるようなさわやかな味わいの個々は、アフタヌーンティのスターターとしてしっかりと心を捉えます。ふたり分のセットにはキッシュが2種つきます。
patisserie and mignardise
パティスリーと小菓子です。ひとり分のセットには8種、ふたりぶんのセットには5種のプチフールがつきます。チョコレートプラリネムース、ココナッツムース、マンゴータルトなどの大人の雰囲気のお菓子たち。とてもかわいらしいサイズですが、その味の深みと幅の広さに、満足度の針が大きくふれることは間違いないでしょう。
scone
表面はさっくり、中はしっとりの正統派のスコーンです。スコーンレーズン入りとプレーンの2種が楽しめます。こちらのスコーンに付けていただくクロテッドクリームは乳脂肪分の高い濃厚タイプ。なのに後味がさらりとしていて質の高さが実感できます。また添えられたジャムは、香港ではマンダリン・オリエンタルでしか味わえない「ローズペタルジャム」です。バラの花びらを独自の製法で作られたこのローズペタルジャムは、やわらかな香だけではなく、ふんわりと口に広がるフルーティな味わいが人気で、香港みやげとして絶大な人気を誇っています。クロテッドクリームとローズペタルジャムをスコーンの上で重ねて口へ運ぶ。…想像するだけで自然と口角が上がってしまいますよね。
飲み物は、アラビアコーヒー、多種あるハーバルティとアロマテックティからお好きなものが選べます。
予約は受け付けていないので、満席の場合はしばし待つことになります。ゆったりとしたティータイムを楽しんでいる人たちの後ろにずらりと列って待つ…なんてシステムのところもありますが、それでは優雅な雰囲気が台無しというものです。クリッパーラウンジではウエイティングリストに名前を載せたあとは、階下のロビーでソファーに座りながら待つことができます。席が空いたところでラウンジのスタッフが声をかけてくれますので、その間も落ち着いておしゃべりを楽しむことができますね。
アフタヌーティは毎日15:00~18:00までです。
お持ち帰り用のケーキはCake Shopにて
クリッパーラウンジと同じフロアにあるTHE MANDARIN cake shop で、ケーキやチョコレートを購入することができます。宝石のように並べられたチョコレートは「ショコラルーム」と呼ばれる温度湿度管理を徹底したチョコレート製作専用の部屋で作られています。アフタヌーンティでいただくプチフールとはまた違った趣のケーキたちも、まったく隙のない美しさをまとって並んでいます。ピースケーキ、ホールケーキーともにチーズケーキが一番人気だそうです。
バゲット、クロワッサン、ブリオッシュ、イカ墨ロールなどの食事パンから、4種のデニッシュ、4種のマフィン、ドーナツ、クッキー、プチケーキなども並んでいます。
ボリュームたっぷりのサンドイッチやサラダも。ランチタイムには近くに勤める会社員たちで行列ができるそうです。
また、THE MANDARIN cake shopでは、アフタヌーンティに登場するローズペタルジャム、ホテル最上階にあるレストラン「文華」のXO醤も販売も行っています。
ローズペタルジャム(小) 250mg HK$138
ローズペタルジャム(大) 420mg HK$168
XO醤 420mg HK$238
THE MANDARIN cake shop
TEL:2825-4008
営業時間:8:00~21:00(月~金曜)/8:00~19:00(土、日、祝日)
甘さが控えめで上品なケーキの数々は男性にも人気が高く、奥様に連れられてきたであろうご主人のほうが夢中になっているように見受けられるカップルもいらっしゃいました。色、形、香、そして味。食べてしまうのがもったいないほどの芸術品の数々を、目で味わった後は、ぜひ足を運んで五感をフルオープンにして堪能してくださいね。以上、チョコレートプラリネムースに夢中の、香港ナビがお伝えしました。