雪園飯店

こんにちは。香港ナビです。今日は上海ガニで広く知られる「雪園」をご紹介したいと思います。創業して20年以上経つ北角本店（North Point）では、本格的な上海の伝統料理が味わえます。上海料理というのは、上海だけではなく、揚州、准安、蘇州、巫石、杭州など長江下遊のデルタ地帯の料理も全部含まれています。ここは、毎日上海や杭州から新鮮な食材を取り寄せているのです。また、春夏秋冬それぞれの季節に、旬の上海料理をメニューに加えています。春は春の竹の子、夏は冷たい料理の「酔鵞鳥」料理、秋はよく知られる上海ガニ、冬は冬の竹の子などのお料理を楽しむことができます。

華やかな中国風の内装。

レストランにはボックス席とテーブル席が。合計約200席。

三色拼盤　メニューから3種類の前菜の盛り合わせ　$150
シェフに日本人の口に合いそうなもの、生姜ピータン、クラゲ、ゆば巻きをメニューから選んでいただきました。ピータンは鉛が入っていないものを使用しているため、たくさん食べても体には害がありません。一緒に出されるしょうがと一緒にいただきます。また、クラゲはもともと味がないので、味付けがとても大事。自家製の花椒ネギ油ソースで味付けたものは、油の香ばしい香りが立ち上がっています。クラゲは通常より太く切ってあります。ゴリゴリした食感が食欲をそそります。ゆば巻きは広東語で「素鵞」といいますが、この意味はガチョウのベジタリアン版といったところでしょうか。ガチョウが食べたい菜食主義の方のためのお料理です。お肉は使われていないのに、味付けはガチョウのようです。油っぽくなくさっぱりした味。

清炒蝦仁　$140
大抵のお客さんが注文する人気メニュー、小エビの炒め物です。江蘇にある上海ガニを養殖する湖で捕れた淡水蝦を使用しています。シェフの話によると、この蝦は1年の中で、春から夏にかけての４ヶ月の間しか成長しないとのことで、サイズも小さめ。小エビなので食感がプリプリしています。お酢を少しつけて食べます。

家常餅　$50（8枚）
巫石の人が日ごろ食べる点心。これは、ネギのパンケーキです。外側はカリカリ、中身はもちもちとしています。ネギと胡麻の芳香が口の中に広がります。フカヒレ料理と一緒に食べるのもおすすめ。

百頁結烤肉　$70
押し豆腐と豚の角煮。肉質の柔らかい皮付き豚バラを使用。押し豆腐には結び目がつけられています。この結び目は硬く結ばれると味付けがうまくいかないとのことで、雪園のこの「百頁結」はほどよく結んであります。押し豆腐が豚の汁を吸収できるように、作るまえにかん水に暫く付けておき、それから一晩冷水に浸すそうです。手間がかかってますね。結び目をつけ、それから豚と1時間ほど煮込みます。押し豆腐がよく煮込まれても、豆腐のすべすべした柔らかい食感はそのまま残っています。特別調理したお肉も脂っこさは全くなし。

生煎包　焼きブタ饅　$30（5個）、$60（10個）
豚の肉まんを鉄板で生から焼き上げます。こちらも豚のバラ肉を使用。かじると、中はアツアツの豚肉。肉汁が熱いので、饅頭がすこし冷めたあとに食べてください。

蒸小籠包　上海風肉饅頭　$30（5個）、$60（10個）
上海料理の定番メニュー、ショウロンポーです。皮が薄くておいしいです。お酢につけて食べましょう。

素菜蒸餃　蒸し野菜餃子　$30（5個）、$60（10個）
中には白菜、椎茸、木耳、竹の子が入っています。具のサクサクした食感がとても好き。

松子桂魚　白身魚の甘酢揚げ　1匹（時価）約$250前後　
見た目がきれいな一品。好みによって黄魚という魚に替えてもよいですが、両方とも中国では高級な魚です。魚一枚一枚きれいにスライスしてあり、骨も付いていません。お肉がやわらかくておいしいです。

いかがだったでしょうか？ナビの中華料理コンサルタントのFOODYさんも我が家のダイニングのように通っているそうで、このレストランかなり実力だということです。歴史悠久で香港の中でも本格的な上海料理を楽しみたいならぜひ雪園へ。以上、香港ナビが北角からお伝えいたしました。