箸(はし)が人と食べ物をつなぐ橋(はし)というのが名前の由来!澳門(マカオ)庶民にやさしい麺のお店。
こんにちは、香港ナビです。香港のすぐお隣、と言えば中国と“澳門(マカオ)”ですね。香港でも、マカオのエッグタルトや豚肉のバーガーなど2,3年前にとてもブームになりました。今も、マカオ式、すなわちポルトガル料理の混じった中華レストランがたくさんあります。マカオと言えば、ポルトガル料理と思ってしまいますが、今回は、マカオの地元の人たちが普段当たり前のように食べているものの中から、香港にないマカオだけの特徴のある食べ物を選んで気軽の楽しめる“庶民のための麺”屋さんをご紹介いたします。
お店の雰囲気は?
小さなお店ですが、とてもこの街にマッチしています。あまりにしっくり馴染んでいるので、もう、長い間この場所にオープンしているのかと思いきや…….なんとまだオープンして数ヶ月あまり…….だそうな。
もう、すでに雑誌などで紹介されて、注目度100%になっています。
入り口の左右には一対の中国詩が……お店の名前に因んだものをわざわざ探したのだそうです。
入り口にも、わかりやすいように写真入のメニューが貼ってあります。香港にないメニューですので、具体的に写真があった方がてっとりばやいかも!?
店内のコンセプトとしては、70,80年代のマカオをイメージしています。ラジオや扇風機もレトロです。このコーナーでも、もちろん食事可。
レジの上にも、こんなおしゃれなランプが。たったひとつでも雰囲気ありますね。
お店で実際に使用している調味料など全てマカオから取り寄せています。それも、こんな感じで並べたら、見せる棚って雑貨みたいですね。
壁にさり気についている飾り棚も、昔風の洗面器や鶏の人形でデコレート。壁の黄色とマッチして、かわいい!
飾り窓のような雰囲気で。ちょっとしたデットスペースもこんな風に飾るだけで、全然感じが違いますね。
こんな吊天井式のファンも、懐かしさをかもし出しています。
壁に貼られたタイルが、シンプルな内装に花を添えているように見えます。
壁に貼られたタイルが、シンプルな内装に花を添えているように見えます。
オープンなキッチンも、丁寧に片付けられて清潔感が伝わってきます。
さり気に張られた、スタッフへの禁止事項。語呂合わせがうまくって覚えやすい!?
オーナーご紹介。
オーナーの陳さんは、ご主人とお二人でこのお店を経営していらっしゃいます。ご夫婦二人とも、以前は会社にお勤めだったそうですが、4年前に脱サラしてから、すでに“涼茶(漢方のお茶)”のお店もオープンし、そのお店も軌道に乗って、もう一軒違う形のお店を出したいと考えるようになったのだとか。お二人ともマカオが大好きで、よくマカオに行っているうちに、代表的なポルトガル料理より、地元の人が良く食べている麺類においしいものがいっぱいあることを知り、お店を開くにあたって、参考にしたのだそうです。店内も、そんなマカオの昔懐かしい雰囲気いっぱいにしたいと、マカオからいろいろ買い込んで店作りをしていらしゃるのです。だから、新しいのに懐かしい、もうすっかりこの街並みにマッチしちゃっているんですね。また、お店の名前“筷子”とは、お箸のこと。実は陳さんは、日本語で“はし”は“橋”でもあるということを知り、食べ物と人をつなぐ“橋”という意味も含めて、この名前を考えたのだそうです!!
気になるお料理は?
それでは、香港ではなかなか食べられないマカオの味!ご覧ください。
荷蘭園辣魚包 $10
缶詰の鰯の身をほぐして、カレー味にしたてたものを、ちょっと小ぶりのパンにはさんで、出来上がり。このパンはふんわり柔らかく、女性でも一口かんだら、ふわっとパンが食べやすいように潰れてくれます。これは、中の具がはみでて、洋服などを汚さないようにという心遣いから考案されたものなんですよ。
缶詰の鰯の味と、カレーのぴリカラが程よくマッチして、不思議な食べ心地。なんか、うちでもやってみたい、サンド。
辣魚葡國腸粗麺 $23
缶詰の鰯は辛味をつけて、ポルトガル式のソーセージとのコンビネーション。麺は、平たい“粗麺”を選んでみました。こちらは、17種類の具の中から2つのトッピングを選び、5種類の麺の中から1つ選んで、$23のお値段。お皿もレトロです。スープのない“撈麺(ロウミン)”がマカオではポピュラー。蠔油(オイスターソース)か、沙茶醤(サーチャージャン)=ぴリカラ風味でいただきます。もちろん、スープありもOK。
煎辣蛋鹽香車厘茄東風螺米粉 $26
カレーで味付けをした玉子焼き(マカオではカレーの辛さがよく使われます)と塩付けにしたプチトマト、オイスターソースで燻製にした田螺もマカオの料理。3つのトッピングは、$26になります。
路環香腐角、馬交魚羹、BB土魷 $15
麺は頼まなくても、おかずだけでもOK! 2つなら$10です。安い!!
味付けした小さめの油揚げ、馬交魚、小さな子供のイカをゆでたもの。
油麥多 $8
これはただのトーストではありません。食パン自体に、ミルクの味がついているのです!ちょっと、パンが黄みがかっているでしょ?だから、耳まで香ばしく、まるでビスケットみたいなほのかな甘さが口に広がります。おいしい!ナビのいちおし!!
咸檸忌廉 $14
塩付けにした檸檬をクリームソーダに入れてみました。クリームソーダの甘さが抜けて、ほどよいおいしさです。
薄荷賓治 $14
フルーツパンチならぬ、ペパーミントパンチ。ペパーミントグリーンとフルーツの色のコントラストが、涼しげで清涼感があります。マカオも暑いですからねー
澳門無花果蜜 $11
こちらは、マカオから取り寄せている無花果(イチジク)の蜜のお茶。
他にも、菊蜜、西洋菜蜜も、マカオから特別に取り寄せています。美容と健康によい、飲み物。
マカオの中でも、それぞれの地域によっていろいろなおかずがあって、それをそのままこのお店で味わえてしまうっていうのがうれしいですね。お値段もリーズナブルで、マカオに行かずして、マカオよりも“らしい”料理が楽しめる。そしてなにより、料理だけでなく、お店の雰囲気が私たちをマカオにいる気分にさせてくれます。ぜひ、お立ち寄りくださいね!!以上、香港ナビがお伝えいたしました。
ロケーション
香港島の中環(セントラル)といえば、オフィス街という印象が強いのですが、そこから、上環(Sheung wan)方向に少し歩くと、また違った雰囲気が現れてきます。映画でも有名になった、香港島の名物でもある“動く歩道”の下あたりは、下町風な古い町並みと、おしゃれなお店が共存する不思議なところです。お店は、その真っ只中にあります。少し、自由に街を散歩する感じでいろんなところを見ながら、歩いていってみてください。