眺望絶佳！ スマートなチャイニーズフードダイニングがピークタワーにニューオープン
こんにちは！ 香港ナビです。新たに生まれ変わったビクトリアピークのピークタワーに登場したチャイニーズレストラン「天一酒家」は、ピークタワーの北側、西側に大きな窓を持ち、その位置からも居ながらにして百万ドルの夜景を楽しむことができるロケーション。さらにその立地にふさわしい洗練されたインテリアに囲まれてすごす時間は、単なる「食事」の記憶だけではない思いを抱かせてくれるはずです。
クール＆スタイリッシュな店内をご案内します
エントランスに足を踏み入れると、すぐ右側に上質のラグジュアリーソファーとウエイティングーバーが。ウェイティングエリアでありながら、ゆったりと腰を落ち着けてくつろぎたいほどの居心地いい空間がひろがります。さらに、そのすぐ左には幅6メートルにもわたる滝が、サラサラと優しい水音を立てながら池に流れ込んでいます。ビクトリアピーク、そのタワーの3階と、水辺から遠くはなられた場所で、こんな風にマイナスイオンに包まれる場があるとは驚きです。
店内は2階建てになっていて、その滝に沿うようにゆるい曲線を描いて設置されている階段を上りホールへと向かいます。モノトーンで統一されたインテリアに設置されたテーブルには、清潔感あふれる真っ白なテーブルカバーがかけられ、その上には磨き上げられた食器が並んでいます。凝ったディテールの箸置きをよく見ると、「天一」の文字がデザインされているではありませんか。細部にまで徹底的にこだわり抜いています。
西側に大きく窓をとったホールからは、天気がいい日はランタオ島までが望めるという眺望が広がります。取材日はあいにくの天気でしたが、それでも遠くを行き交う船と山の緑が美しく写り、とても開放感がありました。このホールには10人がけの大テーブルが4つあり、ちょっとしたパーティなどにも利用できるようになっています。
店内を北側に移動してみましょう。こちらは、カップルシート8席が用意されたホールです。数段の階段を上って、そのホールに入った瞬間、思わず「うわー！」と声がでてしまうはず。その窓の外には、“絵はがきそのままの香港”が広がるのです。立ち並ぶビル、ビクトリア湾、九龍半島、そしてたくさんの緑が残るニューテリトリーまで、一望できる大パノラマ。
それを食事とともに楽しむことができるなんて、なんて贅沢なんでしょう！
もちろん夜になれば、その眺めは光をまとい、世界三大夜景のひとつといわれている「百万ドルの夜景」の輝きを放ちます。
この店の内装は、香港を拠点に数多くの斬新な設計を手がけている著名な建築家Branko Pahor氏の手によるものです。景色に負けない、でも決して邪魔はしないクールでスタイリッシュな空間になっています。
そんな空間で供されるお料理は…
ランチタイムは飲茶タイム。デイリーメニューのほかに、約70種の点心が用意されています。飲茶のメニューの中には、炒飯やお粥や麺などのしっかりとした食事メニューも含まれているのがうれしいですね。点心は、メニューにオーダーする数を直接書き込んで渡します。日本語の表記はありませんが、中国語と英語が併記されていますので、あせらずゆっくりと読み込んで選んでくださいね。
水晶鮮蝦餃 48香港ドル ※ランチタイムのみのメニューです
点心の定番中の定番ですが、えびの味がストレートに出てしまうため、下処理などの素材の扱い方が問われるメニューです。こちらのえびは大きくてプリプリ。薄くていねいに作られた生地にぴっちりと入っています。もちろんしっかりとした下ごしらえをしてあるので、口に広がるのはえびのうまみのみ！ 熱々ですけれども、しっかり噛みしめて食べたい一品です。
鮮蝦皇腸粉 46香港ドル ※ランチタイムのみのメニューです
お米の粉を溶かした生地で具を包み込み、蒸しあげた腸粉という料理です。具はこちらも大ぶりのえびがそのままゴロンと包まれています。生地は厚くもなく薄くもなくの絶妙な厚みで、口当たりはつるっととても滑らか。そこへ新鮮なえびの食感が加わって、上品な味わいです。別添えのソースをかけていただきます。
デイリーメニューにはオリジナルの創作料理が目立ちます。味、食感、見た目、どれもバランスよく楽しめることを目指しているというだけあって、シンプルな盛り付けのものは奥深い味わいと食感、華やかな見た目のものはシンプルに素材を堪能できる味付けと、それぞれに強弱を使い分けた演出をしています。また、メニューには日本語も併記されています。オリジナルメニューを選ぶときの心強い味方になりますね。
百花炆釀鶏[月比]菇 ひらたけ餡かけいか入り 165香港ドル
ひらたけに削ぐような形で包丁を入れて開き、そこへイカを入れて包み込みます。それを軽くパンフライした後、あわびソースをベースに甘しょっぱく味付けしたソースで煮込んだものです。ひらたけのシャッキリとした歯ごたえのあと、すぐにイカのやわらかな弾力がやってきて、とても食感のよさが楽しめます。またあわびソースも薫り高くて品の良い味わいなので、付け合せのブロッコリーに絡めてすべていただいてくださいね。
魚翅糯米釀鳳翼 手羽ぎょうざ 78香港ドル（1本）
鳥の手羽先の骨をていねいにはずし、その空洞にオリジナルの味付けを施したもち米を詰めてフライにしました。しっとりとしたもち米とぱりっと揚がった鳥の皮が絶妙な味わいです。また、贅沢にもふかひれが添えられていますので、その独特のコリコリ感も同時に楽しむことができます。
芹香三葱海蝦[保の下に火] 海えび鍋 138香港ドル
えびと3種類の長ねぎ、辛味のないレッドペッパーをスープで煮込みました。えびは大ぶりのものが殻つきのまま6匹も入っています！ はじめたから頭をはずしてあるので、簡単に殻をはずして食べることができますよ。また、具の下にはライスバーミセリ（お米の粉でできた太目の麺）が敷き詰められ、えびの甘みとねぎの風味を残すことなく吸い取ってくれ、うまみを残すことなく堪能できるようになっています。
山頂道（Peak Road） 68香港ドル
ピークタワーの住所にもなっている「山頂道」を名前に持ったオリジナルカクテルです。ウォッカをベースに、ピーチリキュール、ライチリキュール、さらにレモンジュース、アップルジュースなどをミックスした、とてもさわやかな飲み口のカクテルです。甘みのあるリキュールやジュースを使っていますが、味を引きずらずスッと消えていくさっぱり感は、ジンジャージュースが隠し味で入っているから。主張しすぎないけれど、食事の楽しさをしっかり盛り上げてくれるカクテルです。
料理を統括している鄭少慈シェフ
こんなスタイリッシュなレストランを統括しているシェフといったら、さぞかし近寄りがたい職人オーラをまとった人物なのだろう…と勝手なイメージでドキドキしていたのですが、こちらの鄭シェフは「やぁやぁ、こんにちは！」と拍子抜けするほど気さくな笑顔で登場。とはいえ、料理に関しては話は別。メニューの説明や調理法などは、確かなキャリアを感じさせるとても真剣な面持ちで説明してくださいました。
ときおり「これ、おいしいねー」と、まじめな顔で日本語がはさまる鄭シェフが作る料理は、独創性だけではなく温かな人柄も感させる味がします。
ワイワイとランチを楽しむもよし、甘い雰囲気で勝負をかけるもよし。上品な中国料理におしげもなく降り注ぐ絶景という名のスパイスはどちらであっても日常を忘れさせる力がありますね。百聞は一見にしかず。ぜひ足を運んでみてください。以上、夜景を眺める相手探しに奔走している、寂しい香港ナビがお伝えしました。
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