Chez Les Copains French Restaurant

シェ・レ・コンぺン

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家庭的な雰囲気で味わえる、シェフこだわりの本格的フランス料理

こんにちは、香港ナビです。世界中から旅行客が集まり、国際的な貿易都市でもある香港ですから、こと食事に関しても、ピンからキリまで、世界のどこの国の料理のレストランもない国はないといってもいいでしょう。それだけある選択肢の中で、フランス料理で、かしこまらず家庭的な雰囲気で、どちらかというと郊外で、でもこだわりのシェフがいて、値段は多少高くてもおいしいものがいただきたい!というあなたなら、ぴったりのお店をご紹介いたします。

オーナーは、こんな方

ボニーさんは、もともとは写真やアートの勉強をしにパリに渡ったのだそうですが、目標としていた学校の学費が高くって断念。その代わり?なんと、あの有名な料理学校“Le Cordon Bleu(コルドンブルー)”でケーキなどデザートを学ぶことに。そのうち、アシスタントとして手伝うようになり、他の料理も全て修得しました。4年後の1997年に帰国後は、香港で有名なフレンチレストランでシェフとして働き、自分でもプライベートキッチンを開いたり、紆余曲折の末、自宅を改装して現在のお店のスタイルとなりました。お店の名前は、フランス語で“友達のうちでごちそうになる”という意味だそうで、そんな雰囲気を大切にしたいそうです。また、今もお店の傍ら、フードスタイリストとして広告などの仕事をしたり、料理を教えることもあります。そして、時間が有れば、教会のボランティアで料理を作る…敬虔なクリスチャンでもあります。

お店は、こんな感じ…

イエローを基調にした店内は、本当に友人宅みたいに、写真やら、絵やら、人形やら、いろいろなものが飾ってあって、かしこまらない雰囲気。決して広いとはいえないフロアーですが、空間があって狭苦しい感じは、全然ありません。
バーカウンターはこんな感じ。お酒もそろっています。
お店に飾ってある人形類も、友人やお客さんからのプレゼントが多いそうです。
こちらの絵は、画家の客さんがお店をモチーフに描いてくれたもの。常連のお客さんとボニーさんとのいい関係、見えてきました!
オープンテラスな感覚で、お店の外でもテーブルを囲めます。
お店の前にもうひとつ、お庭を利用して立てた小屋!?風の建物があります。人数が多めのパーティーなどに使用するとのこと。

それでは、キッチンを突撃!

今回は、特別に料理の段階から撮影させていただきました。ボニーさんの料理のモットーは、シンプルに素材の新鮮さを生かすこと。だから、あまり余分なデコレーションなどでごまかさず、素材にこだわるということで、魚、野菜、全ての仕入れは自分でやっていらっしゃいます。
まず、本日のスープは、にんにくとホタテのスープ。ホタテは、別途炒めてから添えられるという手の込みよう。にんにくって入っていたの?というくらい、伺うまでまったく気づきませんでした。
鮮やかな手さばきで、ナスをきっていきます。お話をしながら気軽に、気軽に。
ナスを炒めます。とにかく、料理中は楽しそう、うれしそう!
今度は、角切りにしたツナを炒めます。
ほどよく、7割がた火が通ったら、炒めたナスに盛り付け、自然に火が通っていくのを待ちます。
その間に、細かく切ったトマトを調味料であえてさっと炒めてソースを作ります。
できあがり!なすとツナのトマトソース添え。涼しげなお皿に南仏の夏を感じます。
こちらは、フォアグラとイチジクのラズベリーソース添え。
フォアグラは、蒸した後1日寝かし、白ワインを加えて2日間置きます。
果物とあわせて、食べるのがベストなのだそう。まったく、舌がとろけました!
手際よく、添え物のズッキーニを切っていきます。
マッシュポテトを製作中。
牛の膝肉&マッシュポテト、ズッキーニ。 お肉は赤ワインと玉ねぎ、セロリなど加え、2日間掛けて煮込んだもの。トロけるようなやわらかさと、味がしっかりし見込んだ濃厚な口当たり。おいしいとしかいいようがありません。
とにかく、“好味(ホウメイ)”を繰り返す私に、ボニーさんもご満悦。実は、ボニーさんはお客さんのこの一言が聞きたくて、料理をしているんだとか。でもほんと、おいしいという言葉がなかったら、どうしようと思うくらいです。シェフの、殺し文句!!
これなんだかわかりますか?天然のバニラなんです。削って使います。
削ったあとももったいないので、匂い付けにパイナップルに差し込みました。
パイナップルは、蜂蜜とバニラで。
ファイヤー!!
ワインを加えたよく焼きます。
焼きパイナップルのできあがり。
ですが…
ここにアイスクリームを載せて完成。本日はハーゲンダッツのマカデミアンナッツでしたが、お手製のアイスクリームのときもあります。
パイナップルの余熱で、アイスクリームが溶けやすいので、とりあえず早くいただきます!
もちろん、パンも自家製。
パン作りは、もうひとりのシェフが担当。ただいま、ボニーさんの元で修行中。
メニューは、日によって違いますが、コースで4品選んでデザート付で, HK$450。高級な食材を使用して、手間隙掛けたお料理、そしてシェフは本場仕込みの一流…..となれば、決してお高いわけではありません。
西貢区飲食業協会からの感謝状。

西貢区飲食業協会からの感謝状。

残念ながら、ご自慢のケーキは、この取材の後から作り始めるということで今回はご紹介できませんでしたが、菊花茶をベースに、菊をあしらったケーキを考案中だそうです。こちらのケーキを楽しみに、週末の午後を過ごしにやってくるお客さんも多いのです。気さくだけど、さすが自身のこだわりを通してきたボニーさん。そして、何より本場仕込みの自分の腕をきちんと誇りに思って、仕事をしていらっしゃる姿勢が、プロとしての貫禄?に見えました。西貢でも、重要視されるお店です。
さて、取材当日は、香港の“飲食男女”という雑誌の取材と重なり、その編集者エスタさんは、近所に住むボニーさんのお友達で、かわいい犬をお供にきていました。
私も、ご近所にこんな気さくに楽しめるフレンチレストランがあったら……太っちゃうだろうなー、なーんて。
以上、香港ナビがお伝えいたしました。

記事登録日:2006-10-11

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2006-10-11

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